さわやかな香りが人気の多肉質ハーブ「アロマティカス」。
香りのよさはもちろんのこと、ふわふわとした触り心地とぷっくりとした見た目がかわいい人気の観葉植物です。
そんなアロマティカスが育てているうちに葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろとした見た目になっていませんか?
そこで今回は、アロマティカスがひょろひょろになる原因とその対処法をご紹介します。
アロマティカスがひょろひょろ!徒長の原因と対処法
購入当初はこんもり茂っていたはずのアロマティカス。なぜ、ひょろひょろとした見た目に変わってしまうのでしょうか?
アロマティカスは日光が大好き!
▲こんもり茂ったアロマティカス
観葉植物として人気が高まっているアロマティカス。室内に置いて楽しんでいる方も多いでしょう。
そんなアロマティカスの原産地はインドや南アフリカ、東南アジアなど一年を通して暖かい地域です。
そのため、本来のアロマティカスは暖かく日当たりのよい場所を好みます。
特に、春から秋にかけての暖かい時期はアロマティカスの生育が盛んになる時期です。
この時期に室内に置きっぱなしにしていると、茎ばかりが日光を求めて縦方向にばかり伸びます。
光線不足が続くと「徒長(とちょう)」によりひょろひょろに…
▲ひょろひょろとしたアロマティカス
光線不足により葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろとした見た目になるのは「徒長(とちょう)」の代表的な症状です。
徒長を起こすと見た目がひょろひょろとするだけでなく、色が薄くなったり、葉が落ちやすくなったりします。
また、徒長によって損なわれるのは観賞価値だけではありません。株自体が弱くなり、ちょっとした環境の変化で大きなダメージを受けやすくもなります。
残念ながら、すでにひょろひょろと徒長を起こした部分を元通りにすることはできません。
しかし、アロマティカスはとっても生育旺盛で丈夫な植物です。
まずは、置き場所の見直しから実施!
まずは置き場所の見直しから始めましょう。
アロマティカスの生育適温は20度以上。逆に寒さにはかなり弱く、10度以下は避けなければなりません。
うっかり外に出しっぱなしにしているととたんに枯れてしまいます。(下写真)
▲5度以下の寒さにあたったアロマティカス…
アロマティカスは室内で冬越しする必要があるため、地植えではなく鉢植えにしておくのがおすすめです。
アロマティカスに適した置き場所【目安】
20度~30度くらい(春~秋) | 屋外の日向がベスト。十分な日光と風通しを確保し乾燥気味に管理すると徒長しにくくこんもりとした株になる。室内であれば明るい窓際。ただ、室内はどうしても徒長しやすい。 |
30度以上(真夏) | 屋外であれば反日蔭。水やり後は蒸れやすいため、涼しくなってから水やりするのがよい。 |
15度以下(秋~冬) | 室内の明るい窓際に置く。最低でも15度は確保したい。サーキュレーターを使いできるだけ風通しよく管理。 |
さらにくわしく 「アロマティカスの葉が落ちるときに確認すべきこと4つ」はこちら
間延びした部分はカットし挿し芽で育てなおせる
すでにひょろひょろと間延びした茎はカットして挿し芽で育てなおすこともできます。
アロマティカスの挿し芽の適期は、春から秋の暖かい時期です。
天気予報をチェックし、最低気温が15度以下になったらやめておいたほうがよいでしょう。
ひょろひょろに徒長したアロマティカスの仕立て直し方
ひょろひょろに伸びた茎を5~7cmほどカットします。
下葉は水や土に挿す際に邪魔になるためあらかじめカットしておきましょう。(下写真)
その後、そのまま土に挿してもokですが、心配な場合は水差しにすると確実に発根が確認できますよ。
直射日光の当たらない明るい場所に置いて、水はできるだけ毎日変えます。
2週間ほどすると白い根っこが出てくるはずです。
あとは発根したアロマティカスの茎を水はけのよい土に植え付けます。
1か月ほどすればこんもりとした姿に茂ります。(下写真)
気温が許す限りは屋外で管理し、日光に当てることで間延びを防ぐ
ただし、置き場所が前と同じままだとまた徒長します。
アロマティカスの場合、観葉植物というより多肉植物に近い性質も持つため、気温が許す限りは屋外に置くのがおすすめです。
挿し芽で簡単に増やせるので、「室内観賞用」と「屋外で丈夫に育てる用」とに分けるのもいいかもしれませんね。
2つ用意しておけば、万が一、どちらかが枯れた場合も挿し芽で増やすことが可能です。
アロマティカスがひょろひょろに徒長する原因と間延びした株の仕立て直し方【まとめ】
▲春から秋のあいだ、屋外に置きっぱなしのアロマティカス
今回は、アロマティカスがひょろひょろになる原因と対処法をご紹介しました。
アロマティカスがひょろひょろになっていたら、まずは置き場所の見直しから始めてみましょう。
明るい場所に移動する場合、室内からいきなり屋外の日向に出すと葉焼けを起こしてしまうこともあります。
植物は急激な環境の変化に強くありません。数日かけて少しずつ明るい場所へ移動し、日光にならすことで葉焼けを回避できます。
また、徒長を防ぐ上で重要となるのが風通しです。
特にアロマティカスは蒸れ、多湿が苦手なため、できるだけ明るく風通しの良い場所に置くことでこんもりした姿に育てることができますよ。
さらにくわしく「アロマティカスの元気がない!原因と対処法とは?」はこちら
アロマティカスがひょろひょろになる原因と対処法
- 光線不足による徒長が主な原因→まずは置き場所の見直し。春から秋の暖かい時期なら屋外の日向がベスト。真夏は反日蔭へ移動。15度以下になったら室内へ。
- すでにひょろひょろになった茎はカットし挿し芽で育てなおすことも簡単。その場合も日光が不足するとまたひょろひょろになるため、こんもりさせたいならできるだけ日当たり、風通しに良い場所に置く。
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