気づいたらスニーカーに雑草の種子のようなものがたくさんついていた…。
子供の靴下やズボンにひっつき虫が大量についてしまっている…しかも洗濯しても取れない…。
知らないうちに人の靴や衣類にくっついてイライラさせる迷惑な「ひっつき虫」。
ひっつき虫とよばれる植物はいくつかありますが近年、爆発的に増えているのが「アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)」という雑草です。
アレチヌスビトハギという名の通り、荒れ地化した空き地にいつの間にか増殖している雑草で、種子が靴や服にひっつくという大変迷惑な特徴をもちます。
ただ、自宅の敷地内にアレチヌスビトハギが増殖したら困りますし嫌ですよね。
そこで今回は、アレチヌスビトハギを増殖させないための対策と駆除方法4つをご紹介します。
アレチヌスビトハギの駆除方法と対策4つ
残念ながら、アレチヌスビトハギを完全に駆除するのはかなり困難です。
その理由は、アレチヌスビトハギのもつ「地下茎(ちかけい)」にあります。
地下茎は地中に存在する茎のことで、アレチヌスビトハギの場合、この地下茎が非常に太い硬いのです。
とはいえ放置したままではアレチヌスビトハギがどんどん増えてしまう…。ということで、アレチヌスビトハギの駆除方法と対策を4つご紹介するよ!
小さいうちに刈り取る
アレチヌスビトハギには硬く太い地下茎があります。
そのため、根本的な解決にはなりませんが、これ以上増やさないためも「小さいうちにできるだけ摘み取っておく」のが効果的です。
そして、刈り取ったアレチヌスビトハギは、必ずゴミ袋に詰めて分別し、適切に処分します。
花が咲く前に刈り取るのがコツ
少なくとも、花が咲く9月~10月前に刈り取ります。理由は、花が咲いた後では種子ができてしまうから。
そのまま近くに捨ててしまうと種子がこぼれ、翌年にはさらに増殖することにもなりかねません。
ただ冒頭でお伝えした通り、アレチヌスビトハギは強靭な地下茎をもちます。
地上部分を綺麗に刈り取っても時間が経てば元通り復活します。
少なくとも関東以西では冬を越し、暖かくなるとアレチヌスビトハギの新芽が出てきて元通りです。
春に芽吹いたアレチヌスビトハギ(上写真)。か弱そうに見えても簡単には引っこ抜けない。なぜなら強靭な地下茎が地中に埋まっているから…。
熱湯をかける
「できるだけ薬剤を使いたくない」という方におすすめなのが、熱湯をかけるという方法です。
「とりあえず見えている部分の雑草を手っ取り早く枯らせたい」という場合に効果的でしょう。
熱湯は手軽ではあるものの、効果は一時的…
アレチヌスビトハギの場合、熱湯で効果はあったとしても一時的なものです。
地中にはアレチヌスビトハギの強靭な地下茎が存在します。
アレチヌスビトハギを本気で駆除したいのであれば、強靭な地下茎にダメージを与える必要があります。
熱湯を使用する際は火傷に十分お気を付けて。誤って足元にかかることのないように。
地下茎に効果のある除草剤を使う
アレチヌスビトハギの地下茎は木質化(もくしつか)しているものが多いです。
非常に硬く手作業ではとても取り切れません。
この場合、地下茎に効果のある除草剤を使用するのが効果的です。
1回での駆除は困難な場合が多く、数回はかかると覚悟しておいた方がよいでしょう。
かけた雑草だけに効果を発揮し、土に落ちた成分は微生物に分解される除草剤がおすすめ
アレチヌスビトハギを効果的に減らすためには、根まで効果のある除草剤を使用する必要があります。
おすすめはラウンドアップ マックスロードAL。家庭用の除草剤です。
ラウンドアップ マックスロードをおすすめする理由は以下6つ。
- 葉から入って根まで枯らす
- 容器からそのままシャワーするだけ(分量を量ったり、薄める必要が無い)
- かけた雑草のみに効果を発揮する
- 土に落ちると効果を失くす
- 万が一、土に落ちた成分は自然に分解される
- アミノ酸系の除草剤である
アレチヌスビトハギを駆除するためには、地下茎まで効果が期待できる除草剤が不可欠です。
最近では、ラウンドアップ マックスロードAL(1.2L)のような高性能の除草剤を使用することで、土壌に負担をかけることなく雑草を駆除することもできます。
ただ、薬剤散布によるまわりの植物への影響を考えると、あまり強くおすすめできない面も…。植樹が近くにあるなら使用前にその点をしっかり確認しておこう。
プロに依頼(最終手段)
アレチヌスビトハギに限らず、雑草の駆除はかなりの労力を伴います。
面積が広い場合はより大変。
無理して腰痛を悪化させてしまうことも、決して珍しいことではありません。
草むしりをしたことがある方なら分かるはずです。
面積が広い上、多忙でなかなか手入れができない。しかも草むしりをした後は数日、腰痛で動けなくなる…。
少しくらいお金をかけても構わないからいい加減綺麗にしたい。できれば今後、アレチヌスビトハギが生えにくいよう対策もしておきたい。
このような場合はプロに依頼するのもひとつの選択肢です。
除草のプロなら草刈り・駆除はもちろん、除草シートによる雑草対策まできっちりやってくれるよ!
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なんせ調査から見積もりまでは無料ですからね。
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意外と安く済みそうならプロに依頼してしまうのがおすすめです。
さらに砂利敷きも依頼すれば、そもそもの雑草がほぼ生えなくなりますよ。
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アレチヌスビトハギとは?【ひっつき虫の正体】
服とか靴下とかスニーカーとか、とにかく色々なものにくっついてしまう…。
洗濯してもくっついたまま…。鬱陶しすぎる…!
大迷惑な雑草のひとつ・アレチヌスビトハギについてさらに深堀りしてみましょう。
マメ科ヌスビトハギ属の雑草
大迷惑なひっつき虫の正体のひとつアレチヌスビトハギ。北アメリカ原産の帰化植物です。
アレチヌスビトハギは、生長すると背丈が1mほどになります。
花は紫色で夕方になると閉じて赤色に。豆状の種子が成ります。
※帰化植物…外来種。人為的な手段で持ち込まれた植物。特に栽培したわけでもないのに勝手に増えて、野生化したものをいう。
非常に高い繁殖能力を持つ
非常に高い繁殖能力をもつアレチヌスビトハギ。
抜いても抜いても茎が木みたいに強靭です。
さらに、地上部を除去しても硬い根っこが地中に残ったままだと、翌年、何事もなかったかのように復活します。
大きく育ったアレチヌスビトハギの茎は道端で横に倒れ、そこに通りかかった人の靴や衣類に種子がひっつくことが多いです。
アレチヌスビトハギの種子は丸みのある三角形をしており、緑色から茶色に変わります。
小さく見えても強靭な地下茎が存在する場合が多い
下写真はアレチヌスビトハギです。まだまだ小さいですね。手で簡単に引っこ抜けそうです。
では、実際に引っ張ってみましょう。すんなりと抜けてくれるでしょうか?
かなり力を入れて引っ張りましたが抜けません。
指が擦れて痛みがでる程です。
これが、アレチヌスビトハギが迷惑といわれるもうひとつの原因です。
やはり、アレチヌスビトハギの駆除は一筋縄ではいきません。
実際に引っ張ってみると分かるけど、アレチヌスビトハギは草というより木に近い。木質化した根が地中深くまで張っていて簡単には抜けないんだ…。
アレチヌスビトハギの駆除方法!4つの対策とおすすめの除草剤も【まとめ】
今回は、アレチヌスビトハギの駆除と対策を4つご紹介しました。
アレチヌスビトハギは非常に繁殖力が高く気づいたときには
「あたり一面がアレチヌスビトハギになっていた…」
なんてことも決して珍しくありません。
筆者の住む関西地方でも、数年前まではアレチヌスビトハギをときどき見かける程度でしたが、ここ最近は一気に増えています。
「ひっつき虫」として、さまざまな場所に運ばれ勢力を拡大しているアレチヌスビトハギ。
大繁殖して手に負えなくなる前に、アレチヌスビトハギを見つけたら小さいうちに抜き取ることが大切です。
今回の記事をご参考に、アレチヌスビトハギの駆除と対策をしてみてください。
アレチヌスビトハギ駆除方法と対策4つ
- 小さいうちに抜き取る(刈り取る、可能なら根こそぎ取り除く)
- 熱湯をかけてみる(ただし効果は一時的なもの)
- 地下茎まで効果が期待できる除草剤を使う➡ラウンドアップ マックスロードALがおすすめ
- 費用に納得できるなら除草のプロに任せてしまうのもアリ➡砂利、除草シート等を敷いて対策。復活の余地を与えない
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