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アンスリウムの色が薄い…原因は?色が薄い時の対処法も

なんとなく色が薄いアンスリウム アンスリウム

真っ赤な仏炎苞が印象的なアンスリウム。南国の雰囲気が漂うエキゾチックな見た目が人気です。

また、耐陰性があるため室内でも長く育てられるのもアンスリウムの魅力のひとつでしょう。

そんなアンスリウムですが、購入当初と比べて色が薄い様子にお悩みではありませんか?

そこで今回は、アンスリウムの色が薄い時の主な原因と、色が薄くなった時の対処法をくわしくご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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アンスリウムの色が薄い…原因は?色が薄い時の対処法も

アンスリウムの色が薄いと感じる場合、確認しておきたいポイントが4つあります。それぞれを見ていきましょう。

アンスリウムの色が薄い時に確認すべきこと①寒さに当たっていない?

アンスリウムは熱帯アメリカや西インド諸島などが原産のため、暖かく風通しのよい場所を好みます。

そのため、15度以下になると生長が鈍り、それと同時に光合成によって生成される養分の量も減っていきます。

すると、葉や苞の色が薄くなる症状が出てくることがあるのです。

色が薄いめのアンスリウム

アンスリウムの美しい姿を保つためには最低でも10度、できれば15度は確保しておきたい

アンスリウムが耐えられる寒さは10度程度まで。8度以下になるとそのまま枯れてしまうでしょう。

また、アンスリウムの美しい姿を保ちつつ冬越しさせたい場合、最低でも12度、できれば15度は欲しいところです。

15度以下になったら耐寒性をつけるためにも、水やりの間隔を空けます。目安は、土が乾いて3日~4日ほどしてからです。

冬場は暖かい時間帯に30度程度のぬるめの水を与えます。また、冬場の肥料は基本不要です。

アンスリウムの色が薄い時に確認すべきこと②根詰まりしていない?

アンスリウムの鉢底

アンスリウムは2年に1回程度の植え替えが必要になります。鉢底を覗いてみて、穴から根っこがはみ出ているようなら植え替えのサインです。

根詰まりした状態を放置し続けていると、根が鉢内でぎゅうぎゅう詰めになり、水分や養分をスムーズに吸えなくなります。

その結果、光合成がスムーズにいかず、養分の生成量が減って葉の色が薄くなることがあります。

1~2年に1回は植え替えと同時に株分けをするのがおすすめ

アンスリウムは親株のまわりに子株を増やしながら生長していく植物です。

そのため、何年も株分けしないまま放置していると、葉ばかりが茂り過ぎて栄養分がスムーズに行き渡らないことが増えてきます。

色が薄いアンスリウム▲株が育ちすぎると養分がスムーズに行き渡らず、色が薄くなったり花が付きにくくなることも…

その結果、葉の色が薄くなったり、花芽が出にくくなったりといった症状が出始めます。植え替えと同時に株分けをしてやると花も付きやすくなりますよ。

アンスリウムの根っこ▲植え替えや株分けは気温が20~25度程度の過ごしやすい時期に

アンスリウムの色が薄い時に確認すべきこと③日光不足が続いていない?

アンスリウム

アンスリウムは耐陰性を持つため室内でも育てられる人気の観葉植物です。

しかし、あまりにも日光が不足すると光合成で生成できる養分の量が減り、その結果、葉や花の色が薄くなることもあります。

光合成に欠かせないのが「日光」「水」「風」の3つ

植物が光合成する上で欠かせないのが「日光」「水」「風」の3つです。

特にアンスリウムの場合は室内に置きっぱなしにすることが多く、どうしても風通しが悪い状態が続くことがあります。

植物は風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成がさかんにおこなわれるといわれます。

暖かい時期であればできるだけ外の風に当てること、真夏や真冬は扇風機やサーキュレーターをフル活用するのがおすすめです。

観葉植物と白いサーキュレーター

また、日照不足を補ってくれるのが植物育成ライトです。

太陽光に近い光を照射することで、日当たりの悪い場所や冬場の日照不足をサポートしてくれますよ。

植物育成ライト  ▲スタンドタイプの育成ライト。大型の鉢植えの場合、クリップタイプや吊るすタイプの育成ライトがよい。

 

アンスリウムの色が薄い時に確認すべきこと④肥料不足になっていない?

つやつやのアンスリウム

養分不足によって葉の色が薄くなっている可能性もあります。

アンスリウムの生育がさかんになる春から秋にかけては、2週間に1回程度、液体肥料を薄めて水やりとともに与えるのがおすすめです。

肥料を与えるのは根詰まりを解消してから

ハイポネックス▲ハイポネックス原液(液体肥料)

肥料を与える場合、まずは根詰まりしていないかどうかを確認します。

理由は、根詰まりした状態で肥料を与えると鉢内の水はけが極端に悪くなっているため、浸透圧によって根を傷める原因になることがあるからです。

また、弱っている状態で肥料を与えるのも避けた方が無難です。

肥料を与えるのは春から秋にかけての暖かい時期です。生育がほぼ止まる冬場の肥料は基本的に必要ありません。

水で薄めたハイポネックス▲肥料は暖かい生育期に与えよう

 

まとめ

薄ピンクのアンスリウム

今回は、アンスリウムの色が薄い時に確認しておくべきポイント4つと、それぞれの対処法をご紹介しました。

購入当初は色鮮やかであったはずのアンスリウム。プロが徹底管理のもとで育てているため美しいはずです。

しかし、一般的な家庭内でプロと同じように育てるのはほぼ無理でしょう。だからこそ、ちょっとした変化に気付けたらチャンスです。

アンスリウムの葉水中▲熱帯性の植物は空気中からも水分を吸収する能力が高いといわれる

まずは株をよく観察し、今回ご紹介したポイント4つを確認してみましょう。

また、あわせて「直射日光に当たっていなかったか(西日も含む)」「害虫がついていないか」もチェックしてみてください。

葉がまだら模様に薄くなっている場合は害虫の可能性もあります。葉の裏や付け根などをくまなくチェックしてみてください。

また、葉焼けの初期症状には「葉の色が薄くなる」も含まれます。

特に夏場は、窓際の強烈な西日で葉が焼けてしまうこともあるため注意が必要です。

アンスリウムの色が薄い時に確認すべきポイント4つ

  1. 寒さに当たっていないか?
  2. 根詰まりしていないか?
  3. 日光不足が続いていないか?
  4. 肥料不足ではないか?

さらに、「直射日光に当たっていないか?」「害虫が付着していないか?」もあわせて確認してみよう。

アンスリウム
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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