真っ赤な仏炎苞が魅力のアンスリウム。観葉植物の中では珍しく、葉よりも花を楽しむインドアグリーンです。
エキゾチックな雰囲気漂うアンスリウムはその見た目の通り、熱帯地方が原産の植物になります。
アンスリウムの水やりの基本は「土が乾いてからたっぷりと」。
とはいえ、これだけでは、
- どれくらい水が必要なのか?
- 水をやる時間帯は?
- そもそも土が乾いたってどんな状態?
などの疑問が湧くはずです。そこで今回は、アンスリウムの水やり方法を画像付きでくわしく解説してみます。
アンスリウムの水やり方法!寒い時期は水のやり過ぎに注意しよう
まずはじめに、アンスリウムの水やりは生長がさかんな暖かい時期「生長期」と、寒さで生育が鈍る「休眠期」とで微妙に異なります。
生長期は根がどんどん水分を吸い上げるのに対し、休眠期は根が水分を吸う力も弱まるためです。
暖かい時期と同じタイミングでの水やりを続けていると、根が常に湿った状態となることで「根腐れ」を起こしやすくなるんだ。だからこそ、アンスリウムの水やりは時期によってタイミングや量を微妙に変える必要があるんだね。
アンスリウムの水やり方法【春~秋】
- 土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりする
- 鉢底から流れ出てくるくらいの水量を与える
まずは天気予報で最低気温をチェックしましょう。
ひとつの目安として、最低気温が15度以上なら生育が盛んな「生長期」、最低気温が15度以下なら生育が緩慢になる「休眠期」と把握しておきます。
生長期のアンスリウムは、土の「表面」が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えよう。鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりとね。根は水がある場所に伸びていく。水の量が足りないと根が十分に育たないよ。
水やりの時間帯は午前中がよいでしょう。水やり後はしっかりと水気を切り、受け皿に溜まった水はこまめに捨てます。
水やりチェッカーで水のやり忘れ、やり過ぎを防ぐ!
アンスリウム以外にもたくさんの観葉植物を育てている場合、土の乾き具合をチェックするのは大変です。
また、見た目だけで判断してしまうと確実性にも欠けます。だからといって、いちいち土に触れるのも衛生的に気になる…。
そんな時にあると便利なのが水やりチェッカー!(下画像)
使い方は簡単で、アンスリウムを植えている土に差すのみ。これだけで土の乾き具合を測定し、最適な水やりのタイミングを色で知ることができます。
春~秋 | チェッカーが白になったタイミングで鉢の底から水が出てくるくらいにたっぷりと水やりする |
冬(15度以下) | チェッカーが白になって2~3日ほど経ったら、土の約半分が湿る程度に水をやる。夜間を避けた暖かい時間帯に、30度程度の常温の水を使用する。 |
キャビノチェ|Cabinotier サスティー Mサイズ ホワイト
アンスリウムの水やり方法【冬】
- 土が乾いてさらに2~3日してから常温の水をできるだけ暖かい時間帯に与える
- 土の半分が湿るくらいの水量でok
- 水やりはできるだけ夜間を避けること(根を冷やすため)
天気予報を確認し、最低気温が15度以下になってきたら水やりを控え目にシフトしましょう。
暖かい時期と同じ間隔で水やりを続けていると、根が呼吸できずに腐って傷みやすくなります。
アンスリウムは寒さが苦手な熱帯植物。夜間の水やりはできるだけ避けよう。理由は、夜間に水やりすると土の中に大量の水分が残るから。
朝晩の冷え込みで鉢内の水温が低下すると根が一気に冷やされることで傷み、根腐れを引き起こすこともあるのです。
心配なら折りたたんだキッチンペーパーを鉢底に敷いて余分な水分を抜いておく
不安な場合はキッチンペーパーを利用し、鉢内に残っている余分な水分を抜いておくのがおすすめです。
折りたたんだキッチンペーパーの上に水やり後の鉢を乗せ、ペーパーがビショビショになったら取り除きます。
おまけ:ちなみにこんな裏技も…
ちなみに、筆者は下写真のように、水やり後の鉢は少し浮かせて管理しています。
使用しているのはダイソーで見つけた「トイレットペーパースタンド(100円)」です。
鉢を少し浮かせることで余分な水が受け皿に落ちやすくなる。通気性を確保することで根腐れも防げるよ。
まとめ
アンスリウムの水やり方法、なんとなくお分かりいただけましたか?
難しいようなら水やりチェッカーを使ってみるのがおすすめです。あとは実践あるのみ。
特に気を付けたいのが秋から冬にかけての季節の変わり目です。気温が下がっているのに気づかず、うっかり水をあげすぎているととたんに弱ってしまいます。
とはいえ、アンスリウムは観葉植物の中でもとても丈夫で育てやすいです。どうか楽しみながら長く育ててみてくださいね。
アンスリウムの水やり方法【時期別】
水やりのタイミング | 水の量 | 注意点 | |
春~秋 | 土の表面が乾いたタイミングで | 鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと | 真夏は鉢内が蒸れやすいため、水やり後の鉢を熱くなった地面や直射日光に当てない |
冬(最低気温15度以下) | 土が乾いてさらに2~3日ほどしてから | 土の半分が湿る程度で | 夜間に水やりすると朝晩のうちに鉢内の水温低下により根が傷みやすい |