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アンスリウムが根腐れ?よくある症状と復活させる方法

枯れたアンスリウムの花 アンスリウム

アンスリウムの調子悪い。。もしかして根腐れ…?

アンスリウムを育てている方のなかには、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

根腐れを起こしている場合、そのままにしていると根の腐敗が地上部まで拡がり、復活が難しくなることも多いです。

そこで今回は、アンスリウムが根腐れした時によくある症状や復活方法などについて詳しく紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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アンスリウムが根腐れしたときによくある症状

室内で冬越し中のアンスリウム

アンスリウムが根腐れを起こしている場合、よくある症状には以下のようなものがあります。

葉が黄変する

根腐れが進行すると、アンスリウムの葉が黄色く変色します。

根が腐って栄養や水分を吸収できなくなり、葉に栄養が行き渡らなくなるためです。

特に、下の方の古い葉から黄変が始まることが多くあります。

葉がしおれる、または落ちる

根腐れの影響で、葉がしおれることがあります。

水を吸収できないため、水分不足に陥って葉がしなびたようになります。

最終的には、葉が枯れ落ちることも多いです。

根が黒く変色し、ぶよぶよ、スカスカ

根腐れを起こしたシェフレラ・ハッピーイエロー

健康な根は白っぽくて弾力があるのが特徴ですが、根腐れした根は黒く変色して柔らかくなっています。

腐敗した根は、触るとぶよぶよして崩れやすく、ツンとした腐敗臭がすることもあります。

茎や根元がぐらつく

手で持ち上げたアンスリウム

根が腐っていると、水やり後数日しても、根元がぐらつくことが多いです。

これは、根が土中で腐って地上部をしっかりと支えられなくなっているためです。

土が5日以上湿っている、カビが生える

根腐れが進行している場合、土が5日以上湿っている状態が続き、表面にカビが生えることがあります。

過剰な水分が原因で、カビや菌類が繁殖しやすい環境となっているためです。

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アンスリウムが根腐れしたときの復活方法

なんとなく色が薄いアンスリウム

アンスリウムが根腐れを起こしている恐れがある場合、早めに処置すれば復活させることができます。

以下に、根腐れを起こしたアンスリウムを救うための手順を詳しく紹介します。

鉢から取り出して根を確認する

アンスリウムの根っこ

白くて弾力のある根は健康な根。

まずは、アンスリウムを鉢から取り出して根の状態を確認しましょう。

腐敗した根を放置していると、腐敗が拡がる恐れがあるためです。

腐った根を切り取る

根腐れの処置

根腐れが進んでいる場合、腐った根をすべて取り除くことが大切です。

腐った根を残しておくと、残った健康な根にも悪影響を及ぼします。以下の手順で処理しましょう。

  • 鋭利で清潔なハサミを使用:剪定ばさみやナイフを使用し、腐った部分を切り取ります。切る前に道具を消毒することで、感染を防ぎます。
  • 健康な根は残す:白くてしっかりした健康な根は切り取らず、そのまま残します。腐った根を切り取った後は、水で優しく洗い流し、土や腐敗した部分をきれいに落とします。

新しい土に植え替える

肥料分を含まない清潔な土を使って植え付けます。

根が大幅に減った場合、根がすっぽり収まるくらいのサイズの鉢を使います。

根の量に対して鉢が大きすぎると、土が乾くまでに時間がかかるため、発根前に蒸れてしまう恐れがあるためです。

  • 水はけの良い土を使用:新しい根が生えるまでは肥料を含まない無機質な土を使います。赤玉土(小粒)や鹿沼土(細粒)、バーミキュライトなどを混ぜたものが理想です。
  • 自然乾燥で土が乾く程度の鉢のサイズ:根が生えるまでは乾湿のメリハリがつきやすいよう、水やり後3日ほどで土が乾くくらいの環境を用意すると良いでしょう。

水やりの頻度を見直す

アンスリウムの根腐れは、水やりの頻度が多すぎることが主な原因です。植え替え後は適切に水やりし、再発を防ぎましょう。

  • 土の表面が乾いてから水を与える:アンスリウムは湿度が高めを好みますが、過湿には弱いです。表面の土が乾いてから、適量の水を与えるようにしましょう。
  • 鉢皿に溜まった水は捨てる:鉢底から流れ出た余分な水は、必ず鉢皿から捨てるようにします。水が溜まったままだと、再び根腐れが発生する原因になります。
  • 鉢を浮かせて通気を確保:ポットフィート等を使って鉢を浮かせると、鉢内の蒸れを防ぐことができます。ポットフィートは根腐れ予防にも効果的です。

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明るく風通しの良い場所で発根を待つ

アンスリウムは適度な湿度と温度を好みますが、極端な環境変化は根にストレスを与え、根腐れを引き起こす原因になります。

以下のような環境管理を心掛けましょう。

  • 明るいが直射日光の当たらない場所に置く:アンスリウムは強い日差しを嫌いますが、明るい場所を好みます。直射日光を避け、明るい間接光の当たる場所に置きます。
  • 適度な湿度を保つ:室内の湿度が低すぎると、アンスリウムはストレスを受けます。特に冬場は加湿器を使ったり、葉水を行って湿度を保つようにしましょう。
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アンスリウムを根腐れから守るための予防策

アンスリウム

根腐れを防ぐためには、日常的な管理が非常に重要です。以下の予防策を取り入れることで、根腐れのリスクを減らすことができます。

大きすぎる鉢は避ける

大きすぎる鉢では土が乾くのに時間がかかるため、過剰な水分が根に溜まりやすくなります。

アンスリウムのサイズに合った鉢を使用し、適量の水やりを心がけましょう。

通気性の良い土を使う

室内向けの土

水はけの良い土を使うことで、根に酸素がしっかりと行き渡ります。

室内管理の場合、虫が発生しにくい「室内向けの土」がおすすめです。

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根腐れ以外でアンスリウムが枯れる原因は?

ツヤ感がイマイチなアンスリウム

アンスリウムが枯れる原因は根腐れだけではありません。以下は、根腐れ以外でアンスリウムが弱るときによくある原因です。

10度以下の寒さ

つやつやのアンスリウム

アンスリウムの原産地は熱帯アメリカやコロンビア、西インド諸島などの暖かい場所です。そのため、日本の冬はアンスリウムにとって過酷な環境となります。

室内であっても冷暖房をオフにする朝晩は冷え込み15度以下になることも多いでしょう。アンスリウムを枯らさずに育てるためには最低でも10度程度は必要になります。

室内に置いているし大丈夫!と思っていても要注意。窓際は想像以上に冷え込むことが多いよ。特に朝晩は窓から1~2m離すだけでも寒さ対策になるから試してみてね。

直射日光

アンスリウムは直射日光により「葉焼け」を起こす恐れがあります。特に気を付けたいのが真夏の高温期です。

アンスリウムが葉焼けすると、葉の色が薄くなったり、茶色く焦げたように変色したりします。

その結果、傷んだ部分は光合成がおこなえなくなり、葉焼けが拡がることで徐々に株自体が弱って枯れる原因にもなりえます。

葉焼けにより茶色くなったポトスの葉

葉焼けは見た目を悪くさせるだけでなく、植物自体をも枯らすことのあるトラブルなんだね。

害虫被害

アンスリウムを室内に置きっぱなしにしている場合に湧きやすいのが「ハダニ」「カイガラムシ」などの害虫です。

アイビーについたコナカイガラムシ

これらの害虫がアンスリウムに付くと、樹液を吸いとられ徐々に弱らされます。

「なんとなく元気がないな…」「前より葉の色が悪い…」

そんなときは、葉の表だけでなく裏面や葉の付け根、茎などに小さな虫がついていないか点検してみましょう。

早目に駆除することで被害を最小限に抑えられ、枯れるのを防ぐことができますよ。

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アンスリウムのお手入れのコツ3つとは?

アンスリウム

では、アンスリウムを枯らさずに長く楽しむためのお手入れのコツ3つをご紹介します。

最低でも15度は保つ

その南国チックな見た目通り、なんといっても寒さが苦手なアンスリウム。特に気を付けたいのが秋から冬にかけての寒さです。

屋外で管理している場合、最高気温が15度以下になってきたら暖かい室内へ移動しましょう。

ただ、耐陰性があるとはいえ美しい姿を保つためには日光が欠かせません。室内でもできるだけ明るい場所に置きます。

窓際がベストですが、真夏だけは直射日光を避けてレースカーテン越しの光にし葉焼けを防ぎます。

朝晩の冷え込みを避けるため、夜になったらできるだけ窓から離してお部屋の中心部に置くと寒さ対策として効果的です。

水やりは土の表面が乾いてからが基本

土が乾かないうちの水やりは根腐れを招きます。

とはいえ、春から秋にかけての時期は生長が旺盛なアンスリウム。水を吸う速度も寒い時期に比べると早いです。

春から秋にかけての暖かい時期は土が乾いてきたらたっぷりと与えましょう。最高気温が15度以下になってきたら乾かし気味に管理することが冬越しのコツです。

土が乾いてさらに3,4日してから水を与えます。

ただし、地上部が乾燥すると葉を傷める原因になるため、特に乾燥しやすい時期は葉水(はみず)を1日数回し空中湿度を高めてやるのがおすすめです。

マドカズラに葉水中

水やりの管理を楽にしてくれる便利なアイテムもある

「できるだけ枯らしたくない」「水やりのタイミングを失敗しがち」

そんな方におすすめなのが水やりチェッカーです。土に差しておくだけで色で水やりのタイミングを教えてくれる便利アイテム。

サスティー

土が乾いたら「白」、濡れている時は「青」!

特に枯らしたくない植物に使用すると枯れるリスクを大幅に減らすことができますよ。

もう枯らさない!アンスリウムのお手入れのコツ③風通しのよい場所に置く

植え替え後のアンスリウム

植物が光合成する上で欠かせないのが「水」「光」「風」の3つです。

つまり、風通しの悪い場所に置きっぱなしにしていると、すぐに枯れるということはもちろんありませんが、徐々に株を弱らせる原因にはなりえるのですね。

そのため、アンスリウムをできるだけ丈夫に色つやよく保ちたい場合は「風通しのよさ」も重要になります。

春から秋にかけての暖かい時期(15度以上)であれば、屋外の半日陰に置いてみましょう。

真夏や真冬であれば室内での管理がメインになりますね。

その場合は扇風機やサーキュレーターなどを活用し、できるだけ室内の空気を動かし風の流れを作ってやります。

サーキュレーター

風通しのよい環境を保つことで、株を丈夫に保つだけでなく、カビやキノコ、病害虫を防ぐ効果も期待できますよ。

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アンスリウムが根腐れでよくある症状と復活させる方法【まとめ】

今回は、アンスリウムが枯れる主な原因とお手入れのコツ3つをくわしくご紹介しました。

やはりアンスリウムを枯らさずに育てる上で高い壁となるのが冬場でしょう。

特に気温が下がる時期は要注意です。徐々に水やりの回数を減らし、根腐れを防ぎます。一週間以上、土が湿っていると根腐れしやすいので要注意。

また、できるだけ明るい場所に置いて風通し良くしてあげることも、株を丈夫に保つ上では重要なポイントですね。

アンスリウムが枯れる主な原因

  • 10度以下の寒さ
  • 根腐れ(特に秋~冬は注意)
  • 直射日光(真夏の西日は特に注意!)
  • 病害虫

もう枯らさない!アンスリウムのお手入れのコツ3つ

  1. 最低でも15度は欲しい
  2. 水やりの基本は「土が乾いてから」
  3. 風通し

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