冬になるとアンスリウムの調子が悪い。暖かい場所に置いているのにナゼ？
アンスリウムを育てている方の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか？
アンスリウムは暖かい室内であっても、寒さ以外の理由で枯れてしまうことも意外と多いんです。
そこで今回は、アンスリウムが冬に枯れる主な原因と、冬越しで押さえておくべき3つのコツについて解説します。
アンスリウムが冬に枯れるときによくある理由
アンスリウムが冬に枯れる理由としては、以下の点がよく考えられます。
寒さによるダメージ
アンスリウムは熱帯原産の植物であり、寒さにはとても弱いです。
特に気温が10℃以下になると成長が止まり、葉が枯れたり、ダメージを受けることがあります。
美しい姿を保つなら、最低でも15℃以上に保つことが重要です。
空気の乾燥
冬は空気が乾燥しやすいため、アンスリウムの葉や根が乾燥してしまうことがあります。
暖房の影響で湿度が下がりがちなので、葉水をしたり、加湿器を使って湿度を50〜60％程度に保つのが理想です。
水のやり過ぎ
冬は植物の成長が緩やかになるため、水やりの頻度も減らす必要があります。
暖かい時期と同じ頻度で水やりしていると、吸いきれずに残った水分が長く鉢内に停滞し、根を腐らせる原因になります。
冬は土が乾いてさらに2日～3日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で十分です。
日照不足
冬は日照時間が短くなるため、どうしても日照不足に陥ります。
日光不足は成長に悪影響を及ぼし、葉の色が薄くなったり、弱って枯れてしまうことがあります。
できるだけ明るい場所に置くか、補助照明を使用することが考えられます。
肥料のやりすぎ
元気がないときに肥料を与えるのは避けるべきです。
地上部の調子が悪い場合、ほとんどのケースで根もダメージを受けています。
弱った根は肥料を十分に吸収できず、鉢内に残った養分が根を傷ませてしまうことも多いです。
アンスリウムを冬越しさせる簡単なコツ3つとは？
アンスリウムは熱帯アメリカや西インド諸島などに分布する熱帯植物です。そのため、日本の冬は高いハードルとなります。
アンスリウムをできるだけ美しく保ちつつ冬越しさせるコツをみていきましょう。
15度以下の寒さに当てない
アンスリウムが耐えられるのは10度程度までですが、美しい姿を保ちつつ冬越しさせるためには最低15度は必要です。
窓際に置いている場合、夜になったら窓から1～2m離すだけでも寒さ対策になります。
夜から朝にかけては、室内の中心部に移動してあげると安心です。
土が乾いて3～4日してから水やり
室内を暖かくしているとはいえ、春から秋にかけての時期よりも気温が下がりがちなのが冬場の屋内です。
気温が下がると生長は緩慢になり、暖かい時期に比べて水分を吸い上げる力が弱まります。
冬も暖かい時期と同じ頻度で水やりしていると起こりやすいのが「根腐れ」です。
冬の根腐れを防ぐためには、土が乾いてさらに2日～3日してから水を与えましょう。
乾かし気味に管理することで樹液濃度を高め、寒さに備えることもできます。
こまめな葉水(はみず)で葉の乾燥を防ぐ
とはいえ、空気中の水分が足りないと葉が傷みやすいです。
1日数回、株全体に霧吹きをかけて保湿してあげます。これを葉水(はみず)といいます。
風通しよく管理する
冬場の室内は暖房を効かせているため窓を閉め切ることが増えます。
この状態で懸念されるのが、風通しの悪さによる「根腐れ」「病害虫の発生」「カビ」などのトラブルです。
サーキュレーターを使うことで、一か所に停滞しがちな冷気や湿気を動かし、根腐れやカビの発生を防ぎます。
冬場の水やりのタイミングがイマイチ分からない…そんな時の便利アイテム！
「冬場の水やりのタイミングが分かりにくい…」「できるだけ枯らしたくない…」
このような場合に便利なアイテムが家庭用水分計です。
土に差しておくだけで土中のpF値(主に土の湿り具合を表す値のこと)を測定し、プロ並みの水やり管理が可能となります。
水分が足りていれば「青」、水やりが必要になれば「白」
使い方は簡単で、できるだけ枯らしたくない植物の土に差すだけ。水やりするとチェッカーの色が青に変わります。
冬場のアンスリウムの場合は、チェッカーが白になって3～4日ほどしてからが最適なタイミングになります。
春～秋は、チェッカーが白くなれば水やりのタイミングです。
慣れるまでは難しいのが冬の水やり
特に冬場の水やりはタイミングが難しく、根腐れを起こしがちです。
冬の水やりの管理が驚くほど楽になるだけでなく、大切な植物をより長く楽しむことができるはずですよ。
アンスリウムが冬に枯れる理由は？失敗しない冬越しのコツ3つ【まとめ】
今回は、アンスリウムを冬越しさせる簡単なコツ3つをくわしくご紹介しました。
アンスリウムの冬の管理で特に気を付けるべきなのが、やはり「寒さ」です。少々面倒ではありますが、夜間になったら窓から離してあげましょう。
また、水やりはできるだけ暖かい日中のうちに済ませ、冷水ではなく常温(30度くらい)のぬるま湯を与えます。
水やり後はしっかりと水を切り、受け皿の汚れた水はこまめに捨てましょう。このようにすることで、根腐れや病害虫の発生を防ぎます。
アンスリウムを冬越しさせるコツ3つとは？
- 15度以下の寒さに当てない
- 土が乾いて3～4日してから水やり
- 風通しよく管理する
関連記事
