繊細な葉がふわっと広がる姿が柔らかい雰囲気を演出してくれる観葉植物「アジアンタム」。ホームセンターや100円ショップなどでも見かけることの多い人気の植物ですね。
そんなアジアンタムですが、本来の緑色が薄くなるトラブルにお困りではありませんか?
そこで今回は、アジアンタムの色が薄いときに考えられる原因と対処法をくわしくご紹介します。
アジアンタムの色が薄い…原因は?対処方法も
「なんとなく緑色が薄くなってきた気がする…」そんなときに考えられる原因とそれぞれの対処法を見ていきましょう。
アジアンタムの色が薄いときに考えられる原因①根詰まり
アジアンタムは環境さえ合えばどんどんと根を張り大きく育ちます。
そのため、2年以上植え替えていないという場合は根詰まりしている可能性があります。根詰まりすると、根がスムーズに水分や養分を吸収できず、葉の色つやが悪くなったり生育に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。
根詰まりしたか?していないかの確認方法【目安】
・鉢底から根がはみ出ている
・水やり後、水分がなかなか土に浸み込んでいかなくなった
・表面から根が出てきている
・2年以上植え替えていない
※分からない場合は一旦、鉢から株を取り出して見るのが手っ取り早くておすすめです。「鉢からなかなか株が取り出せない」という場合、根が鉢一杯に詰まって根詰まりを起こしている可能性が高くなります。
根詰まりしたアジアンタムは、株分けして増やしたり、ひとまわり大きめの鉢植えに植え替えたりしてあげます。
アジアンタムの植え替えの適期は、春から秋の過ごしやすい時期です。真夏は蒸れで弱りやすい時期でもあるため、避けた方が無難でしょう。
アジアンタムの色が薄いときに考えられる原因②空気中の湿度が足りない
アジアンタムは空気中の湿度が高い状態を好むシダ植物です。そのため、他の多くの観葉植物と同じように管理しているとどうしても乾燥により葉が傷みやすくなります。
その結果、葉の色が薄くなったり葉がチリチリと縮れたりする症状が出やすいです。
過度の乾燥に弱いので、冷暖房の風が直接株に当たらないようにすることも大切です。
空気中の湿度が足りず色が薄い場合の対処法
・こまめな葉水(はみず)
アジアンタムが好む湿度は70%以上です。しかし、私たちが生活する上で湿度を70%以上にするとベタベタとして不快な環境となりますね。
その場合に必要となるのが「葉水(はみず)」です。
スプレー容器に水を入れて株全体に吹きかけるだけですが、乾燥しがちなアジアンタムを効率的に保湿することができます。
加湿器を使用するのもおすすめですが、あくまでメインのお手入れは葉水がよいでしょう。
あわせて読みたい「アジアンタムが枯れる原因とは?育て方のポイント3つも」はこちら
アジアンタムの色が薄いときに考えられる原因③直射日光(強すぎる光)
アジアンタムは耐陰性があるため室内の明るい場所でも育てられる観葉植物として人気ですね。
しかし、丈夫に育てたいという気持ちからより明るい場所に置きたくなるかもしれません。しかし、アジアンタムを直射日光に当てるのは避けましょう。
直射日光が当たることで葉が焼けてチリチリになったり、葉の色が薄くなってそのまま弱ってしまうからです。
直射日光によって葉の色が薄い場合の対処法
室内の明るい場所やレースカーテン越しの光でも十分に育ってくれますよ。どうしても日光が当たってしまう場合は遮光ネットや寒冷紗などを活用しましょう。
あわせて読みたい「アジアンタムの葉がチリチリになる理由とは?」はこちら
アジアンタムの色が薄いときに考えられる原因④寒すぎるor暑すぎる
アジアンタムは極端な寒さや暑さには弱いです。10度以下の寒さは株を弱らせてしまうため避けます。
そして、暑い時期に気を付けたいのが「蒸れ」です。
温度によって葉が薄くなるときの対処法
アジアンタムの生育適温は15度~30度程度です。
また、アジアンタムは水を好むとはいえ、高湿状態が続くと根腐れを起こして弱ってしまいます。夏場はできるだけ風通しのよい場所に置くこと・葉水を控えることが夏場を乗り切るコツです。
まとめ
今回は、アジアンタムの色が薄いときに考えられる原因とそれぞれの対処法をご紹介しました。
繊細なイメージのあるアジアンタムですが、葉が傷んでしおれてしまったとしても根元からカットし、葉水をして風通しのよい場所に置いておけば下からどんどん赤っぽい新芽を出してくれます。
ただ、暑い時期はナメクジの被害を受けやすいため、管理方法を見直してもなかなかうまく育たないという場合は根元にナメクジがいないか確認してみてください。
アジアンタムの色が薄いときの原因と対処法
1.根詰まり
⇒春から秋の過ごしやすい時期にひとまわり大きめの鉢に植え替えるor株分けする
2.空気中の湿度が足りてない
⇒葉水で保湿してあげる ただし蒸れやすい梅雨時期や真夏は控え目に
3.直射日光(強すぎる光)
⇒半日陰を好むため遮光ネットを使用し直射日光を避ける レースカーテン越しで十分
4.寒すぎるor暑すぎる
⇒10度以下の寒さを避け、真夏は蒸れに気を付け風通しのよい場所に置く