100均で買ったエアプランツを育てているけど、冬も春~秋と同じような管理で大丈夫なのかな?
寒さに弱いのは何となく分かる。で、冬の水やりはどうすればいいの?乾かしすぎると乾燥して葉が傷んでしまうし…。
100円ショップで見かけることの多いエアプランツ。土が不要なエアプランツは手軽に購入できるインテリアグリーンのひとつです。
そんなエアプランツ、実は寒さが大の苦手で、冬に枯らしてしまった…という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、エアプランツを冬越しさせるために押さえておくべき3つのポイントと、冬に弱ってしまう原因などをまとめて紹介します。
エアプランツを冬越しさせる!必ず押さえておくべき3つのポイントとは?
冬越しのポイント①最低でも10度、できれば15度以上を保つ
エアプランツは寒さが大の苦手で、生育適温は20度~30度程度です。
冬は最低でも10度、できれば15度以下にならないよう管理する必要があります。
100均やホームセンターなどで見かけるエアプランツのほとんどが、海外からの輸入品です。
エアプランツの主な原産地は中南米。5度程度までは耐えられるものの、美しい姿を保つなら最低でも10度はキープしてね。冬の窓際は想像以上に冷え込む。窓際のカーテンレールに吊るしている場合、朝晩のみ窓から離しておくと寒さ対策になるよ!
冬越しのポイント②水やりは週に1~2回程度、水やり後は逆さにして水気を切っておく
エアプランツの生育適温は20度~30度ほどです。15度前後になることの多い冬の室内では、生育が緩慢になります。
そのため、冬のエアプランツはそれほど多くの水分を必要としません。水やりの目安は週に1~2回ほどです。
ただし、空気が乾燥していたり、室温が夜間も20度以上に設定されている場合は株の状態に応じて水を与えます。
冬の水やりは夜間は避けた方が無難。株元に溜まった水分が朝晩のうちに冷え、株元を傷ませてしまう恐れがあるよ。水やり後は株を逆さにして、軽く水気を切っておくのが根腐れを防ぐポイント!
冬越しのポイント③サーキュレーターで空気を循環させる
エアプランツを育てる上で欠かせないのが、「水」「光」「風」の3つです。
室内でエアプランツを育てている場合、どうしても不足しがちなのが風です。
エアプランツは適度な風を受けることで気孔の開閉がスムーズになり、光合成も盛んになります。
室内でエアプランツを育てている場合、窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須!風通しが悪いと株元が蒸れ、どうしても傷みやすくなるよ。エアプランツは葉から水分を取りこむ能力が高いけど、それは適度な風を受けてこそ出来るワザ!
エアプランツが冬に弱ってしまう原因は?対処法も
エアプランツが冬に弱る原因①寒さ(10度以下)
エアプランツは寒さが大の苦手で、生育適温は20度~30度くらいです。
自生地では暖かく湿った熱帯雨林の木陰で、主に空気中の水分を葉から吸収して生きています。
15度以下で生育が緩慢になり、10度以下で生育がほぼ止まり、5度以下だと枯れてしまいます。
対処法
- 屋外管理の場合、天気予報で最低気温が15度以下になってきたら室内へ移動
- 窓際に吊るしている場合、冬は夜になったら窓から1~2mほど離すと寒さ対策になる
- 水やりは週1~2回程度に抑え、やや乾かし気味にすることで耐寒性を高められる
- 夜間の水やりは株全体を冷やしてしまう恐れがあるため避ける
ただし、エアコンや暖房の温風が直接当たる場所に置くのはNG!乾燥で葉が傷んでしまうから気を付けてね。加湿器を使って湿度40%以上を保つのがコツ。理想は湿度70%以上だけど、一般家庭内では難しい。
エアプランツが冬に弱る原因②付け根に溜まった水分が冷えて株元を傷ませる
冬の水やり後は、葉の付け根に溜まった水を放置していると株元が傷みやすいです。
窓を閉め切りがちな冬の室内は風通しが制限され、葉がなかなか乾きにくくもなります。
水分が長く溜まり続けると葉や根を傷めやすいため、水やり後は株を逆さにし、軽く水気を切ってやります。
対処法
- 水やり後、株を逆さにして付け根に溜まった水を軽く切っておく
- 明るく風通しの良い場所において、水やりの翌日には全体的に乾いているようにする
- いつまでもじめじめしていると付け根や葉が傷みやすい。できるだけ風通し良く管理。麻紐やワイヤーで吊るすのがおすすめ
エアプランツは風通しが命!できるだけ設置面を少なくするのが成功のポイント。筆者はワイヤーや麻紐を使って吊るしてるよ。ちなみに以前、観葉植物を植えている土の上に置いて管理してたら株の付け根や葉が蒸れて失敗したことがある…。
エアプランツが冬に弱る原因③空気の乾燥によるダメージ
冬の室内は空気が乾燥しがちです。
寒さで生育が緩慢になるエアプランツですが、葉が内側に丸まってストロー状になったり、葉先が茶色く枯れ込む場合は過度の乾燥が疑われます。
週に1~2回ほど、できるだけ暖かい時間帯に水を与えましょう。
対処法
- エアコンや暖房器具の温風が直接当たる場所に置かない・吊るさない
- 水やりの目安は週1~2回ほど。できるだけ暖かく天気の良い日に済ませる
- 加湿器で湿度管理。最低でも湿度40%以上をキープできるよう管理する
エアプランツが好む湿度は70%以上。でもこれは現実的じゃない。まずは温湿度計を置いて、ときどきチェックする習慣をつけてみて。40%以下なら乾燥してるよ。ちなみに、人が快適と感じる湿度は40%~60%!
寒さに強い!初心者でも育てやすいエアプランツ【3選】
寒さに強いエアプランツ①コットンキャンディ
ピンク色のとても華やかな花を咲かせるコットンキャンディ。
丈夫で育てやすく、花後には子株もよく出してくれます。初心者におすすめのエアプランツです。
近ごろは100円ショップで見かけることも増えてきたよ。ふんわり広がるシルバーリーフがとっても可愛い人気の品種なんだ。
寒さに強いエアプランツ②アエラントス
ころんとした見た目が可愛いアエラントス。花を咲かせずに子株を出すとても丈夫な品種です。
こちらは、NHK「趣味の園芸」でおなじみの熱帯植物家・杉山拓巳さんが育てるアエラントス。
輸入後、1年以上日本の気候で育てているから、購入後も安定した生長が期待できると人気です。
寒さに強いエアプランツ③イオナンタ
数あるエアプランツの中でもポピュラーな品種で、初心者でも育てやすいイオナンタ。
強健な性質を持つため、はじめて育てるエアプランツにおすすめの品種です。
イオナンタは生長も比較的早い。観察し甲斐のあるエアプランツだよ!
冬でも絶対枯れないエアプランツが欲しいなら「フェイクグリーン(人工観葉)」がおすすめ
土も水も光も風も不要。虫が湧かないから室内でも清潔で安心
フェイクグリーンなら土も水も光も風も要りません。
日当たりや風通しを考慮することなく、飾りたい場所に飾って楽しめます。
枯れないから窓のない玄関やトイレ、寝室にもぴったり。虫が苦手な人でも安心だね。
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とはいえ、フェイク=安っぽくならないかな…と心配の方も多いのではないでしょうか?
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よくある質問
冬の水やり頻度はどのくらい?
設定温度や日照条件、風通し、湿度などによっても異なりますが、一般的な家庭内であれば週に1~2回ほどの水やりが目安です。
株から水が滴るくらいたっぷりと霧吹きで水をかけ、最後に株を逆さにして、葉の付け根に溜まった水分を軽く切っておきます。
エアプランツは夜間に光合成する「CAM型光合成」。ただ、冬場は夜に水やりすると水分が冷えて株を傷めてしまう恐れがある。冬は日中に水やりを済ませておくのがおすすめ。
冬のソーキング、しても大丈夫?寒さで弱らないか心配…
設定温度や日照条件、風通し、湿度などによっても異なりますが、一般的には冬であってもソーキングして問題ないとされています。
ただし、使用する水はできるだけ常温(またはぬるま湯)を使いましょう。
浸ける時間は冬なら10分くらい。暖かい時期だと1時間くらいでも大丈夫。肝心なのは水やり後。いつまでも湿ったままだと葉や付け根が傷みいやすいから注意。暖かく風通しの良い場所に吊るして、翌日には乾いているくらいが理想。
冬でも肥料は与えた方がいい?
エアプランツに肥料を与えるのなら、生育がさかんな春か秋に与えます。
ただ、エアプランツは肥料をあげなくても問題無く育ってくれることが多いです。
肥料を与える場合、規定の2倍以上に薄めたものを霧吹きやソーキング時に使用します。
屋外で冬越しさせることが可能?
エアプランツは寒さに弱いです。
10度以下になると生育がほぼ止まりr、5度以下になるとそのまま弱って枯れてしまいます。
多くの地域では室内で冬越しさせることになります。
屋外で管理している場合、最低気温が15度以下になってきたら室内へ移動しておこう。
まとめ
- エアプランツを冬越しさせる3つのポイントは「寒さ(10度以下)に当てない、できれば15度は保つ」「水やりは週1~2回、水やり後は水気をよく切る」「サーキュレーターで空気を循環させる」である
- エアプランツが冬に弱ってしまう原因には、「寒さ」「付け根に溜まった水で株元が傷む」「過度の乾燥によるダメージ」などがある
- 寒さに強く、初心者でも育てやすいエアプランツの品種には「コットンキャンディ」「アエラントス」「イオナンタ」などがある
- 冬でも枯れず、室内でも清潔にエアプランツを楽しみたいなら「フェイクグリーン(人工観葉)」がおすすめ