エアプランツも根腐れするって聞いたけど、土もないのにどうやって根が腐るの?根腐れの症状や原因、対処法を分かりやすく教えて?
室内インテリアとして気軽に取り入れやすいエアプランツ。鉢を必要としないため、限られたスペースでも取り入れやすい観葉植物です。
そんなエアプランツですが、管理のポイントを押さえていないと根腐れを起こして葉がバラバラに崩れてしまうこともあるんです…!
今回はエアプランツが根腐れする原因、症状、弱った時の対処法などをまとめて紹介します。
エアプランツも根腐れする。根腐れした時の症状と対処法
土を使って育てる鉢植えの場合、主に水のやりすぎによって根腐れを起こすことが多いです。
ただエアプランツの場合、水のやりすぎというよりは「風通しの悪さ」で根元が腐ることが多いのが特徴です。
根腐れしたエアプランツの根元は茶色っぽく変色、ふかふかと柔らかくなる
エアプランツの根元(葉の付け根あたり)に軽く触れてみましょう。
もし、根元がふかふかしていたり柔らかくなっていたりしたら、根腐れ(根元の腐敗)を起こしている可能性が高いです。
なんとなく色が悪い…そんな時は根腐れを起こしていることが多いんだ。エアプランツが根腐れを起こしやすいのが風通しの悪さ。蒸れると根元を傷めやすいよ。
少しでも硬い部分が残っていれば復活の可能性は残されている
根元に触れて、硬い部分がまだ残っているようなら復活の可能性があります。
まずは水やりを控え、風通しや水やり頻度を見直してみましょう。
エアプランツを室内で育てるならサーキュレーターは必須。特に窓を閉め切る時期はどうしても蒸れやすい。エアプランツは適度な風を受けることで気孔を開閉させ呼吸し、水分を取りこんだり排出させたりしているよ。
エアプランツが根腐れする原因とは?
エアプランツが根腐れを起こす原因には以下のようなものがあります。
エアプランツが根腐れする原因①風通しの悪さ、蒸れ
エアプランツを育てる上で欠かせないのが「風」です。
着生植物のエアプランツは、葉から水分を吸収する力に優れていますが、水分を取り入れるには適度な風が欠かせません。
風を受けることで気孔の開閉がさかんになり、水分を取りこむことができます。
室内の場合、屋外に比べるとどうしても風通しが悪くなりがち。窓を閉め切る時期は注意。エアプランツを室内で育てるなら、サーキュレーターは必須アイテムだよ。
エアプランツが根腐れする原因②水やり後、湿った状態が数日続いた
水やり後、葉や根元が湿った状態が数日続くと株が傷みやすいです。
特に気を付けたいのが、根元に溜まった水分。葉の付け根に水分が溜まり続けることで株元が腐ることがよくあります。
水やり後は株を逆さにして軽く水気を切っておこう。湿度の高い梅雨時期も要注意。株に触れて湿っているようなら無理に水やりしなくてok。
エアプランツが根腐れする原因③湿った状態で極端な暑さや寒さに晒された
気温が低すぎたり(10度以下)、高すぎたり(30度以上)すると生育が鈍り、スムーズに水分を取りこめずに傷むこともあります。
室内には温湿度計を置き、ときどきチェックするようにしましょう。
気温 | 湿度 | |
エアプランツが好む環境【目安】 | 20度~30度くらい | 70%以上 |
人が快適と感じる環境【目安】 | 18度~27度くらい | 40%~60%くらい |
エアプランツの生育適温は20度~30度くらいだよ。冬はもちろん、酷暑もエアプランツにとっては大きなストレスになるんだ。
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根腐れしそうなエアプランツを復活させる方法
まずは株元に触れ、硬い部分が残っているか確認
根腐れが疑われる場合、まずは葉の付け根あたりを軽くつまんでみましょう。
全体的にふやけているようなら復活は難しいですが、少しでも硬さが残っているようなら復活の可能性もあります。
水やりは一旦中断。傷んだ葉のみ取り除く
葉に触れて少しでも湿り気を感じるようなら水やりは控えた方が無難です。
その後、すでに茶色く傷んでしまった葉を優しく取り除きましょう。
株が弱っていると水に浸けたくなるかもしれない。ただ、根腐れが疑われる場合はソーキングは控えた方が無難だよ。
明るく風通しの良い場所に吊るして休ませる
明るく風通しの良い場所で、できれば逆さにして吊るします。
小さくて吊るすのが難しい場合は通気性の良いバスケット等に入れて吊るしておくと良いでしょう。
霧吹きで全体に軽く水分を与え、約3時間後には乾いている状態にする
翌日、霧吹きで株全体にふんわりと水を与えます。
霧吹き後、3時間ほどで全体が乾くくらいの量を与えましょう。
水やり後は株を逆さにし、付け根に溜まった余分な水分を軽く切っておきます。※
※エアプランツの中には根元に水を貯めるタンクタイプの品種あります。100円ショップで買えるエアプランツは殆どが「エアタイプ(主に葉全体から水分を取り込む)」です。なので、付け根に水が溜まったまま蒸れると株元を傷めやすくなります。ゆえに、水やり後は根元に溜まった水を切っておくのがおすすめです。
春~秋ならこの方法で徐々に回復してくることもある。冬はなかなか難しい、室温は15度以上をキープして。もちろん日当たり、風通しも重要!
少しずつ水分の量を増やしつつ、蒸れないよう風通しをキープ
少しずつ水分の量を増やしつつ、蒸れないよう明るさと風通しをキープします。
うまくいけば徐々に葉にハリが戻ってくるはずです。
水やり後、土やテーブルの上に横倒しにしておくと密着面が蒸れやすくなるよ。できるだけ吊るしたり浮かせたりして風通しよく管理してみて。ワイヤースタンドやプラントハンガーがおすすめ。
枯れないエアプランツが欲しいならフェイクグリーンもアリ!
土も水も光も風も不要。虫が湧かないから室内でも清潔で安心
フェイクグリーンなら土も水も、光も風も一切不要です。
衛生面の気になる食卓テーブルやベッドサイドにも気兼ねなく飾って楽しめます。
日当たりや風通しを気にせず、好きな場所に飾れるのが嬉しい。虫が湧かないから室内でも安心。
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まとめ
- エアプランツは主に風通しの悪さによる蒸れで根腐れを起こしやすい
- エアプランツが根腐れした時の症状には、「根元が茶色っぽく変色してふやける」「根元に触れるとふかふか柔らかい」「葉が付け根からボロボロ崩れる」などがある
- エアプランツが根腐れを起こす原因には、「風通しの悪さ、蒸れ」「水やり後、湿った状態が数日続いた」「湿った状態で極端な暑さ、寒さに晒される」など
- 株元に触れて、まだ硬い部分が残っていれば復活の可能性も残されている
- 根腐れした場合、茶色く傷んだ部分を取り除き、風通しのよい明るい場所で休ませる(できれば15度以上30度以下)
- 少しずつ水の量を増やしていく。水は霧吹きで与えるのがおすすめ
- 枯れないエアプランツが欲しいならフェイクグリーンもアリ