エアプランツを室内で育てているけどイマイチ管理方法が分からない…。
育てやすいって聞いてエアプランツを室内に置いているけど、なんとなく調子が良くない…。
エアプランツを室内のインテリアとして育てている方。
エアプランツを育てる上で欠かせないのが、光・水・風の3つです。
中でも室内管理で不足しがちなのが風です。風通しが悪いと葉がスムーズに呼吸できず、時間をかけて少しずつ弱っていきます。
そこで今回は、エアプランツを室内で長く育て続けるコツをまとめてみました。
エアプランツは室内でも育てられる?
エアプランツは室内でも観葉植物として楽しめる植物です。
土を使わずに育てられるから室内でも清潔にグリーンが取り入れられる
エアプランツは土を使わずに育てられるので、虫やコバエが湧きにくく、室内でも清潔にグリーンが楽しめます。
鉢や土を使わないので、限られたスペースでもさり気なく飾りやすいのが嬉しいポイントです。
ただ、土を使わないからといって水が不要というわけでは無いんだ!
土を使わない=水が不要ということではない
エアプランツは土を使わないため、水が不要と思われがちですが水は必要です。
水が足りないと徐々に葉が枯れ、少しずつ傷んで枯れてしまいます。
エアプランツの水やり方法には「霧吹き」と「ソーキング(水を張った容器に浸ける)」の2パターンがあるよ。
明るく風通しの良い場所で育てると長生きする
土を使わないからといってどこでも育つわけではありません。長く育て続けたいなら光と風、水が必要です。
室内でエアプランツを長く育てるなら、明るく風通しの良い南~東向きの窓際に置くのがベストです。
冬は日照時間が制限される。植物育成LEDライトを活用するのもおすすめ。窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須だよ。湿った状態が長く続くと腐りやすいから注意。
秋~冬は空気の乾燥に注意。エアコンの風に直接当てるのは厳禁
エアプランツが傷みやすいのが空気が乾燥しすぎる秋~冬です。
エアプランツは葉から水分を取り込む能力に優れているため、湿度は最低でも40%ほどに保つのが理想です。
空気が乾燥すると葉先から茶色く枯れ込んだり、葉が内側に丸まったりしやすいよ。外側の葉が傷むのは新陳代謝によるもののことも多い。中心近くの葉が傷む場合は要注意。管理を見直してみよう。
エアプランツを室内で育てる時に押さえておくべきポイント3つ
室内栽培のポイント①風通しの確保、窓を閉め切るならサーキュレーター必須
エアプランツを育てる上で欠かせないのが、適度な風通しです。
エアプランツは水分の大半を葉から吸収します。そして、葉の気孔を開閉させるには適度な風が欠かせません。
窓を閉め切った室内に置きっぱなしの場合、うまく呼吸ができずに徐々に弱って枯れてしまいます。
光と水だけではうまく育たない。それがエアプランツ!窓を閉め切った室内や車内などに置きっぱなしだとあっという間に枯れてしまうんだ。
室内栽培のポイント②湿度を保つ(40%以上が理想)
エアプランツの葉をよく見ると白っぽい産毛のようなものが生えています。
これは水分を取り込むための「トリコーム」という器官です。
エアプランツは水分の大半を葉のトリコームから吸収しているため、空気が極端に乾燥すると葉が傷みやすくなります。
気温 | 湿度 | |
人が快適と感じる環境【目安】 | 20度~30度くらい | 70%以上 |
エアプランツに適した環境【目安】 | 18度~27度くらい | 40%~60%くらい |
理想は湿度70%以上。一般家庭内なら最低でも湿度40%以下にならないように管理するとエアプランツにも人にも優しい環境になるね。
室内栽培のポイント③南~東向きの窓際に置く
エアプランツは強い光が苦手な植物です。
とはいえ、あまりにも日光が少ないとうまく光合成できずに少しずつ弱ってしまいます。
室内であれば、南~東向きの窓際に置いて育てると美しい姿を保てます。
風通し良く管理するのがエアプランツ栽培成功のコツ。麻紐やワイヤーなどを使って吊るすとうまく育つことが多いんだ。通気性の良いバスケット型ハンギングもおすすめ。
よくある質問
エアプランツは室内と屋外、どちらで育てるのが適している?
風が大好きなエアプランツ。気温が許す限りな風通しに制限のない屋外で育てるのが適しています。
ただ、室内で楽しみたい・屋外は寒すぎる等という場合は今回の記事を参考にして室内管理に挑戦してみてください。
室内なら害虫はつかない?
どんなに気を付けていてもどこからが湧き出てくるのが害虫です。
室内の場合、風通しが悪かったり、埃っぽい場所で育てていたりすると「カイガラムシ」や「ハダニ」などが付くことがあります。
絶対に虫が付かないエアプランツが欲しいという場合は、フェイクグリーン(人工観葉)を選ぶというのもおすすめです。
▲至近距離でも本物と見間違えそう…造花専門店プリマのエアプランツ
本物そっくりのエアプランツが欲しいなら造花専門店がおすすめ。至近距離でも本物と見間違えるほどリアルなのが特徴だよ。
エアプランツを室内で育てるなら、育成ライトは必要?
室内の南~東向きの窓際に置いて育てられるならライトが無くても問題無く育つことが殆どです。
ただ、冬の日照不足をサポートしたいなら育成ライトがあると便利です。
エアプランツは肥料不要?
エアプランツは肥料を与えずとも問題無く育ってくれることが殆どです。
ただ、今より大きく育てたい・子株を増やしたいなどという場合は肥料を与えるのもおすすめです。
ただし、エアプランツに肥料を与える場合はかなり薄めたものを、1~2週間に1回ほどのペースで与えます。
ハイポネックス原液なら約2000倍くらいに薄めて与えるといいよ。霧吹きで全体に吹きかけよう。
エアプランツは窓の無い玄関や北向きの部屋でも育てられる?
エアプランツを窓の無い玄関やトイレ、北向きの室内で長く育てるのはかなり難しいです。
なぜなら、エアプランツを育てる上で欠かせないのが光・風通し・水であるから。
このような場所で長くエアプランツを育てたいなら、育成ライトやサーキュレーターなどを駆使する必要があります。
ちなみに筆者は、南~東向きの窓際には本物の観葉植物を置いて、窓の無いトイレや玄関などには本物そっくりのフェイクグリーンを飾っているよ。場所によって使い分けるのもおすすめ。
室内管理の場合、霧吹きはどれくらいするべき?
日当たり、風通し、気温や湿度などによって霧吹きの頻度は異なります。
エアプランツに霧吹きする際に覚えておくべきポイントが、水やり後、3~4時間ほどで乾いているか?ということです。
日当たりや風通しの足りない場所だと、湿った葉が長い時間乾かず傷みやすくなります。
水やり後、3時間ほどして全体的に乾くくらいが丁度良い。1日以上経っても株が湿っているなら風通し・日当たりの悪さが考えられる。株は湿り続けると傷みやすいから注意してね。特に冬は注意!
まとめ
- エアプランツは室内でも育てられるが、長く育て続けるなら適度な光・風・水分が不可欠である
- エアプランツを室内で長生きさせるために押さえておくべきポイントは、「南~東向きの窓際に置く」「適度な風通しを確保する」「湿度を保つ(40%以上が目安)」の3つ
基本は放ったらかしでも育つエアプランツだけど、そのための環境は整えてあげる必要があるんだね。室内の場合は風通しが制限されるから蒸れに注意。冬は、寒さと空気の乾燥に気を付けてみてね!