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エアプランツの元気がない時によくある症状とその原因、対処法とは?

なんとなく元気がないエアプランツ エアプランツ

エアプランツは週1~2回の霧吹きで大丈夫って聞いて育ててるけど、なんとなく元気がなくなってきた…。なんで?

土も鉢も使わないから手軽に育てられると聞いて挑戦してみたけど、何度買っても半年もしないうちに枯れちゃう。一体、何が悪いの?

エアプランツを育てている方の中には、上記のようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

結論、エアプランツは週1~2回程度の霧吹きだと、水分不足で枯れてしまうことが非常に多いんです…!

もちろん栽培環境によっては週1~2回の霧吹きで十分育つケースもあるでしょう。

ただ、ほとんどの場合、エアプランツが生きていくには湿度が足りな過ぎます。

そこで今回は、エアプランツの元気がない時によく見られる症状別で、その原因と対処法を紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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エアプランツの元気がない時のよくある症状とその原因、対処法

ワイヤースタンドに飾った2つのエアプランツ

エアプランツの元気がない 症状①茶色っぽい、色が悪い

葉が少し茶色っぽくなったエアプランツ

葉が茶色っぽくなっていたり、色が悪いと感じる場合は根腐れ、蒸れ、過度の乾燥、寒さ、日光不足、害虫被害などさまざまな原因が考えられます。

まずは根元に触れてみて、柔らかくなっていないか確認してみましょう。

根元がふかふかと柔らかい場合、すでに株元が傷んで枯れてしまっている可能性が高いです。

対処法

  • 葉先のみ色が悪い、枯れている➡水不足や寒さ、蒸れなどが考えられる。水やり頻度、気温、風通し、日当たりなど基本の管理を見直す
  • 外側の葉だけ枯れる、茶色い➡新陳代謝により古い葉が傷んでいる可能性。そのまま様子を見る。古い葉から枯れてくるのは自然なこと
  • 根元が柔らかい、茶色く変色➡根腐れを起こしている可能性大。まだ硬さが残っているなら復活の可能性も残されている

エアプランツの元気がない 症状②根元がふにゃふにゃ

エアプランツの根元

エアプランツの根元に触れてふにゃふにゃと柔らかい場合、残念ながらすでに株元が腐っている可能性が高いです。

ただし、少しでも硬い部分が残っているなら復活の可能性も残されています。

水やり後、根元に水分が溜まったままだと蒸れやすいよ。特に室内は風通しが悪いことが多いから根元が傷みやすいんだ。水やり後は株を逆さにして、根元に溜まった水分を切っておくといい。

対処法

  • 根元が全体的にふにゃふにゃと柔らかい➡復活は難しい。中心部がまだ生きているようなら傷んだ部分を取り除き、風通しの良い場所で様子を見る
  • 部分的に硬い場所が残っている➡傷んだ部分を取り除き、明るく風通しの良い場所で休ませる

ちなみに、株が弱っている状態でソーキング(数時間水に浸ける)のは個人的にはあまりおすすめしません。

まずは軽く霧吹きをかけて水分を与え、3時間後には乾く程度の水やりを繰り返してみてください。

風通しが悪いと蒸れやすいから、できるだけ窓を開けて風通し良く管理することが大事です。

窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須。

エアプランツの元気がない 症状③葉がくるくる、丸まる

乾燥して葉がストロー状に丸まったエアプランツ

エアプランツの葉先がくるくるまるまったり、葉自体がストロー状に内側に丸まる場合は水分不足が主な原因です。

ただし、外側の葉は古いためどうしても傷みやすいです。外側のみ葉が丸まる程度なら、そこまで神経質にならず見守りましょう。

株中心部の葉にハリがあれば問題無く育つことがほとんど。外側の葉に気を取られ過ぎていると、蒸らしてしまうこともあるから気を付けてね。

対処法

  • 春~秋…週4~5回の水やりが目安。エアプランツは夜間に気孔が開くため水やりは夕方~夜におこなうと良い
  • …週3~4回の水やりが目安。冬は水分で株が傷みやすいため水やりは日中に済ませても良い

エアプランツの元気がない 症状④黒い斑点がある

エアプランツに黒い斑点が現れる場合、黒カビが発生している可能性があります。

カビは梅雨時期など、蒸れやすい時期に発生しやすいです。

対処法

  • カイガラムシやハダニの可能性がないか確認。葉の付け根や葉の裏などに小さな虫が付いていないかチェック➡数が少ないならピンセットや綿棒で取り除く。多いなら殺虫剤の使用を検討、早期に駆除
  • 黒カビ➡放っておくと広がる恐れがある。黒い斑点が出た葉は可能な限りの取り除き、明るく風通しの良い場所で休ませる

少量ならそこまで気になる必要もない。ただ、蒸れやすくなっている可能性が高いから、管理の見直しは必要。風通しが悪いと発生しやすいよ。ブラシでこすって取れる場合もある。綺麗に拭き取ったら風通しの良い場所で休ませよう。

エアプランツの元気がない 症状⑤根が出ない

寒さと乾燥で弱ったエアプランツ

エアプランツは水分を大半を葉から吸収します。

そのため、根が出ない状態であっても葉にハリがあって問題無く育っているなら、根が出なくても大丈夫であるケースが殆どです。

どうしても根を出させたいなら、水を張った容器に根元部分のみを浸けるか、水苔を巻いたりして発根を促すという方法もあるよ。ただし、冬は寒さで発根しにくい。

対処法

  • 根が出なくても問題く育つことが多い
  • どうしても根を生やしたいなら水苔を巻くか、根元のみ水に浸けておく(春~秋がおすすめ)

エアプランツは葉にある白っぽい産毛「トリコーム」という器官から水分を取り込む能力に優れているんだ。根はあくまで体を支えるための補助的役割。もちろん根からも水分も吸収しているけど、根が出ないからといって枯れることは殆ど無いよ。

エアプランツの元気がない 症状⑥葉が赤くなる

エアプランツの葉が赤くなる原因は主に3つです。

  1. 強光や寒さによるストレスを受けている
  2. 開花時期によるもの
  3. そもそも葉が赤くなる品種である

対処法

  • まずは品種を確認。葉が赤くなる品種には「カピタータ レッド」「レッドロビン」「クントゼアナ」などがあり、これらの品種は「赤系チランジア」と呼ばれる
  • 赤くならない品種が赤く見える場合、強い光や過度の寒さに晒されている可能性がある➡赤くなる程度なら問題無く育つことが多い。葉が茶色く焼けるようなら要注意。光が強すぎる可能性が高い

開花時期に葉が赤くなる品種には「イオナンタ」「カピタータ」があるよ。開花後は少しずつ赤味が薄れて元の緑色に戻ることが多いんだ。

エアプランツの元気がない 症状⑦白い粉が湧く

エアプランツの株元や葉の隙間に、白い粉のようなものや蜘蛛の巣のようなものが湧く場合、ハダニやカイガラムシなどの害虫被害を受けている可能性があります。

室内で管理しているとはいえ、条件が揃えばどこからともなく湧き出てくるのが害虫です。

対処法

  • 数が少ないならピンセットや綿棒で取り除く、水で洗い流せるなら流す
  • 数が多い、被害面積が広いようなら殺虫剤を使うのがおすすめ
  • 早期に駆除することで被害を最小限に抑えられる

筆者の経験上、害虫は「暖かく乾燥した埃っぽい場所」で発生しやすい。ただ、気を付けていても発生することもある。大事なのは早期発見&早期駆除!

エアプランツの元気がない 症状⑧葉がバラバラ崩れる

エアプランツの葉が付け根からバラバラと崩れるように落ちる場合、残念ながらすでに根元が腐っている可能性が高いです。

エアプランツは土を使わずに育てられるため、根腐れしないと思われがちですが、管理方法によっては根腐れ(根元の腐敗)を起こすこともあります。

風通しが悪い場所で管理していたり、葉の付け根に水分が残ったまま時間が経ちすぎたりすると、根元が傷んでしまうことがあるよ。

対処法

  • 付け根に触れて柔らかい部分は復活が難しい。硬い部分が残っているなら柔らかい部分を取り除き、明るく風通しの良い場所で管理を続けてみる
  • 霧吹きで水を吹きかけ、株を逆さにして葉の付け根に詰まった水分を軽く切る
  • 水やり後、3時間ほどで乾くくらいの環境で育てると復活することもある

 

エアプランツを長く育てるために押さえておくべきポイントは3つ!

ワイヤースタンドに飾ったエアプランツ

エアプランツを長く育てるポイント①風通しの確保

エアプランツは風通しが悪いと徐々に弱って枯れてしまいます。

なぜなら、適度な風を受けないと気孔の開閉がスムーズに出来なくなるからです。

つまり、風が無い状態に放置しているとうまく呼吸できず、少しずつ葉が傷んで枯れてしまいます。

どんなに水やりしても風がないと水を取り込めない。光合成もできないから枯れちゃうんだね。窓を閉め切る時期ならサーキュレーターは必須。気温が許す限りは屋外に吊るすと生育が良くなるよ。ただし直射日光は避けてね。

エアプランツを長く育てるポイント②南~東向きの窓際に吊るす

麻紐で吊るしたエアプランツ

室内の少ない光でも育てられるエアプランツですが、あまりにも光が足りないと少しずつ弱ってしまいます。

室内であれば南~東向きの窓際に吊るすのがおすすめです。

基本はレースカーテン無しでok。日差しが強いと感じる場合は調節してね。植物育成ライトを使うのもおすすめ。

エアプランツを長く育てるポイント③夜間の水やり

水切り中のエアプランツ

エアプランツは週に1~2回の水やりでは足りないことが殆どです。

特に室内は空気が乾燥します。春~秋であれば週に4~5回、時期によっては毎日水やりが必要になります。

エアプランツは根から水分が吸い上げられない分、葉から沢山の水分を取り込まなくては生きていけないんだね。

 

 

自生地でのエアプランツはこんな感じ

自生地でのエアプランツ

樹木や岩に張り付いて空中の水分を取り込んでいる

エアプランツは「着生植物」です。自生地では樹木の幹や岩などに張り付くようにして育ちます。

根はありますが、あくまで何かにしがみつくのが役割。水分を多くを葉から吸収しているようです。

ちなみにエアプランツは「銀葉種」と「緑葉種」に分けられる。全体的にシルバーがかって見えるのが銀葉種。より乾燥に強いのが特徴だよ。

自生地では夜間に霧が発生。葉の産毛から水分や養分を吸収

エアプランツの主な自生地は中南米です。

熱帯雨林や熱帯高地などの樹木の幹や岩などにしがみつくようにして着生しています。

夜明け前に濃霧が発生し、葉に生えた白い産毛から水分や養分を取り込んでいるのです。

自生地は霧が発生するほど湿度が高い。だから水やりせずとも葉から水分を取り込めるってわけなんだ。ただ、日本ではそうはいかない。水やりしないと水分不足で弱ってしまうよ。放置できるのは梅雨時期の屋外くらい。

強い日光は苦手。熱帯雨林の木陰でのんびり育つ

自生地でのエアプランツ

熱帯雨林の木陰でのんびり育つエアプランツ。木漏れ日のような明るさを好みます。

生育適温は20度~30度くらい。

そのため、日本の夏はエアプランツにとってかなりのストレスです。高温期の強い光は葉を傷める原因になります。

 

よくある質問

ワイヤーで吊るしたチランジア

水不足のサインは?

  • 葉先がくるんと丸まる、茶色く枯れる
  • 葉自体が内側にストロー状に巻く
  • 持ち上げると軽い

上記のような症状がみられる場合、水不足に陥っている可能性が高いです。

元気に育てるコツは?

素焼き鉢でハンギングしたエアプランツ

「水やり」「風通し」「日当たり」

この3つを適度に保つことがエアプランツを元気に育てるコツです。

なかでも風通しは超重要!

エアプランツは風を受けることで呼吸しているため、風通しが悪いと根元が蒸れたり、光合成がうまく行えなかったりして徐々に弱って枯れてしまいます。

枯れているかどうかの見分け方は?

エアプランツが枯れたかどうかの見分け方【目安】

根元に触れて柔らかい・フカフカする・ふやけた感じがするなどの症状がみられる場合、根元が傷んですでに枯れている可能性が高いです。

根元に触れてみて、まだ硬い部分が残っているなら復活の可能性も残されています。

100均のエアプランツは枯れやすい?

ダイソーで買った300円のエアプランツ(コットンキャンディ)

100均で買えるエアプランツでも大事に育てていれば大きく育てることが可能です。

100均には100円と300円のエアプランツがありますが、初心者の方には300円のやや大き目のエアプランツがおすすめ。

大きさのある株の方が小さい株よりもストレスに強く、初心者でも長く育てられる可能性が高いです。

筆者もダイソーで300円のエアプランツを買って育てているよ。あと、柔らかく細い葉を持つエアプランツよりは、硬く厚みのある葉を持つエアプランツの方が乾燥に強く管理しやすい。また、入荷したてのものを選ぶのも失敗を防ぐポイント!

 

まとめ

  • エアプランツの元気がない時はそれぞれの症状に合わせた対処が必要
  • エアプランツは葉から水分を取り込むため水が足りないと乾燥で傷みやすい
  • エアプランツの生育適温は20度~30度くらい
  • エアプランツは風通しが悪いと蒸れて根元や葉が傷みやすい
  • エアプランツは明るく風通しの良い場所を好む
  • エアプランツの葉が赤くなる原因は主に3つあり、「赤くなりやすい品種である」「寒さや直射日光によるストレス」「開花によるもの」などがある
  • エアプランツに黒い斑点が出る場合、風通しの悪さや蒸れによって黒カビが発生している可能性がある。取り除くかブラシでこすり落とした後、環境の見直しが必要
エアプランツ
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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