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リプサリスは成長速度が遅め?育たない原因と大きくする方法

リプサリスと管理人 リプサリス

リプサリスがなかなか大きく育たない…。

リプサリスをしばらく育てていると、成長速度が遅い…と感じる人も少なくありません。

ただ、あまりにも成長が遅く、さらに何となく色味も良くない…という場合、放置しているとそのまま弱ってしまう恐れもあります。

そこで今回は、リプサリスの成長速度が遅い原因、大きくするための具体的な方法について解説します!

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・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
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リプサリスは生長速度が遅め?

大きく育ったリプサリス・ピロカルパ

筆者の場合、一年半程でこれくらい育ちました(室内管理)

多肉植物の中でも、リプサリスは生長が比較的ゆっくりな植物です。

本来、樹木に張り付いている

リプサリスの開花

その理由は、リプサリスが森林の樹木に着生して育つ「着生植物」であるため、環境の変化に敏感で、成長に時間がかかる特性を持っているからです。

また、リプサリスは他の多肉植物に比べて、光合成の効率が低く、成長速度が遅くなる傾向があります。

ホームセンターで買ったリプサリス・ピロカルパ栽培ブログ

急激な成長を必要としない

天井から吊り下げたリプサリス

エケベリアやセダムに比べると、リプサリスの成長速度は明らかに遅いです。

これは、リプサリスが自然環境では樹木の陰でゆっくりと成長するため、急激な成長を必要としないからです。

冬場はほとんど成長しない

ブリキ缶にセットしたリプサリス

リプサリスは年間を通じてゆっくりと成長します。成長が盛んなのは春~秋の暖かい時期です。

特に冬場は成長がほぼ止まることもありますが、これは正常な現象です。

冬に無理に成長させようとするのは逆効果。暖かくなるまでは寒さ対策を!

リプサリスの冬越し方法!3つのポイントを押さえて寒さを乗り切る

 

リプサリスの成長速度が遅い原因

リビングに置いたリプサリス

リプサリスの成長速度が極端に遅いと感じる原因はいくつか考えられます。以下に、それぞれの原因を深掘りして解説します。

光量不足

リプサリスは、直射日光を避けるべきですが、完全な日陰では光合成が十分に行われず、成長が遅くなります。

リプサリスは森林の樹木に着生して育つため、適度な明るさが必要です。

光量不足が続くと、葉の色が薄くなり、茎が細く弱々しくなるよ!

対処法

  • 室内なら南~東向きの窓際に置く:リプサリスには、明るい日陰が最適です。窓際の光や、屋外なら遮光ネットを使用した環境が理想的です。
葉の色が薄くなったり、茎が間延びして伸びたりする場合は、光量不足の可能性が高い!

伸びすぎたリプサリスの仕立て直し方を画像付きで解説!

水不足または過剰

リプサリスは多肉植物ですが、乾燥しすぎると成長が鈍ります。

逆に、水を与えすぎると根腐れを起こし、成長が止まることがあります。水やりのバランスが重要です。

対処法

  • 水やりは土が乾いてからが基本:土が完全に乾いたら、たっぷりと水を与えます。ただし、受け皿に水が溜まったままにならないように注意しましょう。
  • 根腐れのサイン:茎がぶよぶよと柔らかくなったり、葉が黄色くなったりする場合は、根腐れの可能性があります。
土が乾ききらないうちに次から次へと水やりしていると、高確率で根が腐ってしまいます。

リプサリスが根腐れする原因は?復活させる方法を徹底解説!

過度の暑さ・寒さ

リプサリスは温暖な気候を好みます。生育適温は20度~25度くらい。

特に15度以下では成長が鈍くなります。冬場の温度管理には注意が必要です。

対処法

  • 最低15度をキープ:リプサリスは20℃~25℃の間で最もよく成長します。冬場は10℃以下にならないように注意し、暖かい場所に置きましょう。

リプサリスの冬越し方法!3つのポイントを押さえて寒さを乗り切る

2年以上植え替えていない

鉢から取り出したリプサリス

鉢が小さすぎると根詰まりを起こし、成長が妨げられます。定期的な植え替えが必要です。

また、土は経年によって粒が崩れ、徐々に水はけが悪くなります。結果、根が蒸れて傷んでしまうことも多いです。

対処法

  • 最低2年に一度は植え替え:*リプサリスは1~2年に1回程度、植え替えを行います。根が鉢いっぱいに広がっている場合は、植え替えのサインです。

リプサリスの植え替え方法!適した時期と植え替え後の注意点も

 

リプサリスを大きくする方法

わさわさのリプサリス

リプサリスの成長を促進し、大きくするためには、以下の方法を試してみてください。

室内なら南~東向きの窓際

リプサリスには、明るい日陰が最適です。

直射日光を避けつつ、十分な光量を確保しましょう。室内なら南~東向きの窓際の光が理想です。

水やりは土が乾いてからが基本

リプサリスの水やりは、土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。

ただし、過剰な水やりは避け、根腐れを防ぎましょう。特に冬場は水やりの頻度を減らします。

冬は15度をキープ

リプサリスは15℃から25℃の間で最もよく成長します。

冬場は最低10℃以下、できれば15度以下にならないように注意し、暖かい場所に置きましょう。

2年に一度の植え替え

リプサリスの鉢底

鉢底から根っこではみ出ていたら植え替えサイン!

リプサリスは2年に1回程度、植え替えを行います。

根詰まりを防ぎ、新しい土で栄養分を補給することで、成長を促進します。

リプサリスに適した土の条件は?リプサリスにおすすめの土【2選】

湿度の維持

温度計

リプサリスを室内で育てているなら、最低1個は持っておこう!

リプサリスは湿度の高い環境を好みます。

特に乾燥しやすい冬場は、霧吹きで葉水を与えるなどして湿度を保ちましょう。

伸びすぎたら剪定

リプサリスの挿し芽

カットした茎は水に挿しておくと発根します。そのまま育てることも可能。

リプサリスは剪定することで、新しい枝が伸びやすくなります。成長が鈍いと感じたら、適度に剪定を行いましょう。

剪定の適期は春~初夏です。真夏と真冬は回復力が低下しいやすいので避けましょう。

リプサリスの増やし方を画像付きで分かりやすく解説!

 

リプサリスの成長速度に関するよくある質問

わさわさ可愛いリプサリス

Q1: 肥料を与えれば大きくなる?

肥料はリプサリスの成長を促進するために重要ですが、与えすぎは逆効果です。

適切な量とタイミングで与えることが大切。成長期(春から秋)に2週間に1回程度、薄めた液体肥料を与えると良いでしょう。

ただし、真夏と冬場は成長が鈍るため肥料は不要です。

Q2: リプサリスの成長速度はどのくらい?

リプサリスの成長速度は比較的遅めで、年間を通じてゆっくりと成長します。

適切な環境とケアを提供することで、成長を促進することが可能ですが、急激に大きくなることはありません。

リプサリスはハイドロカルチャー可能?失敗回避のコツを解説

Q3: リプサリスが成長しないのはなぜ?

リプサリスが成長しない原因は、光量不足、水不足または過剰、温度管理、栄養不足、根詰まりなどが考えられます。

ただ室内管理の場合、光量不足の可能性が高いです。

窓から遠く離れた壁際や部屋の隅などに置きっぱなしだと、どうしても光合成がスムーズに行えません。

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Q4: リプサリスを大きくするにはどうすればいい?

リプサリスを大きくするためには、適切な光量、水やり、温度管理、肥料の使用、定期的な植え替え、湿度の維持、剪定などが重要です。

これらのポイントを押さえて、リプサリスの成長を促進しましょう。

筆者のおすすめは、春~秋のみ屋外で管理すること。ただし真夏は直射日光を避けて。十分な日光と風通しを確保することで、光合成が盛んになります。

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リプサリスは成長速度が遅め?育たない原因と大きくする方法【まとめ】

リプサリスの成長速度が遅いと感じる場合、その原因は光量不足、水不足または過剰、温度管理、根詰まりなどが考えられます。

これらの原因を解消し、適切な環境とケアを提供することで、リプサリスの成長を促進し、大きく育てることが可能です。

リプサリスはゆっくりと成長する植物ですが、その独特の形状と美しさは、育て甲斐のある魅力があります。

ぜひ、本記事を参考にして、リプサリスを健康的に育て、その成長を楽しんでくださいね✨

リプサリス
この記事を書いた人

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