葉がくるんとカールするオリヅルラン・ボニー。可愛らしい見た目が魅力のボニーは丈夫で育てやすく、簡単に増やせるのも特徴です。
「ボニーを増やしてもっと楽しみたい」「友人や家族におすそ分けしたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、オリヅルラン・ボニーを増やす2つの方法(ランナーを使った繁殖・株分け)を詳しく解説します。
オリヅルラン・ボニーを増やす方法は2パターン
オリヅルラン・ボニーは、以下の2つの方法で増やすことができます。
✅ (1) ランナーを使った繁殖(子株を育てる方法)
✅ (2) 株分け(親株を分けて増やす方法)
それぞれの特徴やメリットを見ていきましょう。
オリヅルラン・ボニーの増やし方①ランナーを使った繁殖(子株を育てる方法)
オリヅルラン・ボニーは、生長するとランナー(細い茎のようなもの)を伸ばし、その先に子株をつけます。
この子株を上手に育てることで、新しい株を簡単に増やすことができます!
ランナー繁殖のメリットは、
🌱 初心者向け!失敗しにくい
🌱 親株の負担を減らせる
🌱 健康な子株ができやすい
適期は春~初夏
春~夏(4月~6月頃)が最適!気温が15~25℃の間なら、子株がスムーズに根付きます。
元気な子株を選ぶ
- 葉が5枚以上ついている
- 根が2~3cm程度出ている
このような子株は、親株から切り離しても元気に育ちやすいです!
子株を親株から切り取る
- 清潔なハサミでランナーを切る
- 親株と子株、それぞれにダメージを与えないように注意
子株を水に浸けて発根させる(※発根が不十分な場合)
子株の根が短い場合は、水に浸けて発根を促しましょう。
💡 水挿しのポイント
✅ コップに水を入れ、根元だけが浸かるようにする
✅ 2~3日ごとに水を交換する
✅ 約1~2週間で根が伸びてくる
子株を植え付ける
🌱 適した用土
- 「観葉植物用の培養土」または「赤玉土+腐葉土の配合土」
- 水はけの良い土を選ぶのがポイント
🌱 植え付けの方法
- 鉢に土を入れ、子株の根がしっかり収まるように植える
- 軽く土をかぶせ、手で押さえて安定させる
- 水をたっぷりあげて完了!
植え付け後の管理
💧 水やり:土の表面が乾いたらたっぷり与える
🌞 置き場所:明るい日陰~半日陰がベスト
🌡 気温管理:最低10℃以上をキープ
オリヅルラン・ボニーの増やし方②株分けで増やす方法(親株を分ける)
オリヅルラン・ボニーの親株が大きくなりすぎた場合、根を分けて増やす方法です。
株分けのメリットは、
✅ 即戦力になる大きな株ができる
✅ 根詰まり対策にもなる
適した時期は4月~6月ころ
株分けは、春~初夏(3月~6月)がベストです。この時期は回復力も高く、株分け後の経過もスムーズです。
親株を鉢から取り出す
- 土が乾いた状態で作業する
- 鉢を軽く叩いて株を引き抜く
根を整理し、適度なサイズに分ける
- 1つの株に葉と根がしっかり残るように分ける
- 清潔なハサミで絡まった根をカットし、整理する
新しい鉢に植え替える
- それぞれの株を新しい鉢に植え付ける
- 水をたっぷり与えて、日陰で管理
株分け後の管理
🌱 水やり:土が乾いたらたっぷり与える
🌞 置き場所:明るい日陰がベスト(直射日光は避ける)
🌡 気温管理:最低15℃以上を保つ
オリヅルラン・ボニーを増やす際の注意点
親株が弱っているときは増やさない
オリヅルラン・ボニーを増やす際、親株が健康であることが最も重要です。
もし、親株が弱っている状態でランナーを切り取ったり、株分けを行ったりすると、親株の負担が大きくなり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
以下のような状態のときは、増やす作業を控え、まずは親株を回復させることを優先しましょう。
親株が弱っているサイン
- 葉が黄色や茶色に変色している(水不足・根詰まり・肥料不足などの可能性)
- 葉がしおれて元気がない(寒さや環境ストレスの影響)
- 根詰まりしている(鉢底から根がはみ出している場合は、まず植え替えが必要)
- 害虫が発生している(ハダニやアブラムシなどが付いている場合は駆除が最優先)
親株を回復させるためのポイント
- 適切な水やりを行う(土が乾いてからたっぷり与える)
- 直射日光を避け、明るい日陰~半日陰で管理する
- 肥料不足なら、薄めの液体肥料を2週間に1回程度与える
- 根詰まりがある場合は、一回り大きな鉢に植え替える
親株が元気になってから、繁殖作業を行うようにしましょう。
▶オリヅルランが枯れる主な原因3つとは?お手入れのポイントを徹底解説!
冬(11月~2月)は繁殖に向かない
オリヅルラン・ボニーの増やし方には、「ランナーを使った繁殖」と「株分け」がありますが、どちらも気温が10℃以下になる冬の時期は適していません。
なぜなら、冬は植物の生長が遅くなり、発根や成長に時間がかかるため、子株や分けた株がうまく育ちにくいからです。
また、冬場は室内の湿度が低下しやすく、水の吸収が悪くなるため、根腐れや葉枯れのリスクも高まります。
冬に増やすのが難しい理由
- 気温が低く、成長が止まる(発根しにくい)
- 日照時間が短く、光合成がしづらい(成長が遅れる)
- 室内の乾燥で葉が傷みやすい(暖房の影響で葉が乾燥する)
- 水を吸収しにくく、根腐れのリスクが高まる
増やすのに適した時期は?
春~秋(4月~9月頃)が最適!特に、気温が15~25℃の間は発根しやすく、子株や株分けした苗も順調に成長します。
どうしても冬に繁殖させたい場合は、以下の対策を行いましょう。
✅ 室内の気温を15℃以上にキープする(暖房の風が直接当たらない場所で管理)
✅ 明るい窓際や植物育成ライトを活用する(日照不足を補う)
✅ 水やりを控えめにする(土が完全に乾いてから与える)
ただし、冬に繁殖させるのはリスクが高いため、できるだけ春~秋に行うのがベストです。
根腐れを防ぐため、水はけのよい土を使う
オリヅルラン・ボニーは、比較的水を好む植物ですが、過湿状態が続くと根腐れを起こしやすくなります。
特に、繁殖させたばかりの子株や、株分け後の株は根がまだ弱いため、水はけの悪い土では根腐れのリスクが高まります。
根腐れのサイン
- 葉が黄色や茶色に変色する
- 葉がしおれて垂れ下がる
- 根が黒く変色し、異臭がする
こうした症状が出ると、根が傷んで水を吸収できなくなり、最悪の場合枯れてしまいます。
水はけのよい土の選び方
オリヅルラン・ボニーを植える際は、以下のような排水性の高い土を選びましょう。
✅ 観葉植物用の培養土(市販のものでOK)
✅ 自作するなら「赤玉土:腐葉土=7:3」(通気性を確保)
✅ 軽石やパーライトを混ぜるとさらに水はけUP!
また、鉢底石を入れて排水性を向上させるのもおすすめです。
水やりのコツ
- 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり与える
- 受け皿にたまった水は必ず捨てる(根腐れ防止)
- 冬は水やりの回数を減らし、土が乾いてから2~3日後に与える
適切な土と水やりの管理を行うことで、根腐れを防ぎ、健康に育てることができます。
オリヅルラン・ボニーを増やし方!初心者でも簡単にできる株分け&ランナーの活用法【まとめ】
🌿 増やす方法の選び方
- 手軽に増やしたいなら? → ランナーを使った繁殖
- すぐに大きな株がほしいなら? → 株分け
🌱 増やした後の管理ポイント
✅ 明るい日陰で育てる(直射日光はNG)
✅ 土の表面が乾いたら水を与える
✅ 適温は15~25℃、寒さに注意
オリヅルラン・ボニーは、育てやすく増やしやすい観葉植物です。ぜひ、本記事を参考にして、新しい株を増やしながら楽しんでください!