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オリヅルラン・ボニーを増やし方!初心者でも簡単にできる株分け&ランナーの活用法

巨大化したオリヅルラン オリヅルラン

葉がくるんとカールするオリヅルラン・ボニー。可愛らしい見た目が魅力のボニーは丈夫で育てやすく、簡単に増やせるのも特徴です。

「ボニーを増やしてもっと楽しみたい」「友人や家族におすそ分けしたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、オリヅルラン・ボニーを増やす2つの方法(ランナーを使った繁殖・株分け)を詳しく解説します。

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・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
・観葉植物栽培のコツを研究&発信

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オリヅルラン・ボニーを増やす方法は2パターン

オリヅルラン・ボニーは、以下の2つの方法で増やすことができます。

(1) ランナーを使った繁殖(子株を育てる方法)
(2) 株分け(親株を分けて増やす方法)

それぞれの特徴やメリットを見ていきましょう。

 

オリヅルラン・ボニーの増やし方①ランナーを使った繁殖(子株を育てる方法)

オリヅルラン・ボニーは、生長するとランナー(細い茎のようなもの)を伸ばし、その先に子株をつけます。

この子株を上手に育てることで、新しい株を簡単に増やすことができます!

ランナー繁殖のメリットは、

🌱 初心者向け!失敗しにくい
🌱 親株の負担を減らせる
🌱 健康な子株ができやすい

適期は春~初夏

春~夏(4月~6月頃)が最適!気温が15~25℃の間なら、子株がスムーズに根付きます。

元気な子株を選ぶ

オリヅルランの子株

  • 葉が5枚以上ついている
  • 根が2~3cm程度出ている

このような子株は、親株から切り離しても元気に育ちやすいです!

子株を親株から切り取る

オリヅルラン

  • 清潔なハサミでランナーを切る
  • 親株と子株、それぞれにダメージを与えないように注意

子株を水に浸けて発根させる(※発根が不十分な場合)

オリヅルラン

子株の根が短い場合は、水に浸けて発根を促しましょう。

💡 水挿しのポイント
コップに水を入れ、根元だけが浸かるようにする
2~3日ごとに水を交換する
約1~2週間で根が伸びてくる

子株を植え付ける

オリヅルランの子株

🌱 適した用土

  • 「観葉植物用の培養土」または「赤玉土+腐葉土の配合土」
  • 水はけの良い土を選ぶのがポイント

🌱 植え付けの方法

  1. 鉢に土を入れ、子株の根がしっかり収まるように植える
  2. 軽く土をかぶせ、手で押さえて安定させる
  3. 水をたっぷりあげて完了!

植え付け後の管理

オリヅルランの子株

💧 水やり:土の表面が乾いたらたっぷり与える
🌞 置き場所:明るい日陰~半日陰がベスト
🌡 気温管理:最低10℃以上をキープ

オリヅルランを水差しで簡単に増やす方法

 

オリヅルラン・ボニーの増やし方②株分けで増やす方法(親株を分ける)

オリヅルラン・ボニーの親株が大きくなりすぎた場合、根を分けて増やす方法です。

株分けのメリットは、

即戦力になる大きな株ができる
根詰まり対策にもなる

適した時期は4月~6月ころ

株分けは、春~初夏(3月~6月)がベストです。この時期は回復力も高く、株分け後の経過もスムーズです。

親株を鉢から取り出す

株分け前のオリヅルラン

  1. 土が乾いた状態で作業する
  2. 鉢を軽く叩いて株を引き抜く

根を整理し、適度なサイズに分ける

3つに分けたオリヅルラン

  • 1つの株に葉と根がしっかり残るように分ける
  • 清潔なハサミで絡まった根をカットし、整理する

新しい鉢に植え替える

株分け後、小さくなったオリヅルラン

  • それぞれの株を新しい鉢に植え付ける
  • 水をたっぷり与えて、日陰で管理

株分け後の管理

🌱 水やり:土が乾いたらたっぷり与える
🌞 置き場所:明るい日陰がベスト(直射日光は避ける)
🌡 気温管理:最低15℃以上を保つ

大きくなり過ぎて巨大化したオリヅルランを株分けする方法

 

オリヅルラン・ボニーを増やす際の注意点

親株が弱っているときは増やさない

オリヅルラン・ボニーを増やす際、親株が健康であることが最も重要です。

もし、親株が弱っている状態でランナーを切り取ったり、株分けを行ったりすると、親株の負担が大きくなり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。

以下のような状態のときは、増やす作業を控え、まずは親株を回復させることを優先しましょう。

親株が弱っているサイン

  • 葉が黄色や茶色に変色している(水不足・根詰まり・肥料不足などの可能性)
  • 葉がしおれて元気がない(寒さや環境ストレスの影響)
  • 根詰まりしている(鉢底から根がはみ出している場合は、まず植え替えが必要)
  • 害虫が発生している(ハダニやアブラムシなどが付いている場合は駆除が最優先)

親株を回復させるためのポイント

  • 適切な水やりを行う(土が乾いてからたっぷり与える
  • 直射日光を避け、明るい日陰~半日陰で管理する
  • 肥料不足なら、薄めの液体肥料を2週間に1回程度与える
  • 根詰まりがある場合は、一回り大きな鉢に植え替える

親株が元気になってから、繁殖作業を行うようにしましょう。

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冬(11月~2月)は繁殖に向かない

白いプラスチック鉢に植えたオリヅルラン

オリヅルラン・ボニーの増やし方には、「ランナーを使った繁殖」と「株分け」がありますが、どちらも気温が10℃以下になる冬の時期は適していません。

なぜなら、冬は植物の生長が遅くなり、発根や成長に時間がかかるため、子株や分けた株がうまく育ちにくいからです。

また、冬場は室内の湿度が低下しやすく、水の吸収が悪くなるため、根腐れや葉枯れのリスクも高まります。

冬に増やすのが難しい理由

  • 気温が低く、成長が止まる(発根しにくい)
  • 日照時間が短く、光合成がしづらい(成長が遅れる)
  • 室内の乾燥で葉が傷みやすい(暖房の影響で葉が乾燥する)
  • 水を吸収しにくく、根腐れのリスクが高まる

増やすのに適した時期は?

春~秋(4月~9月頃)が最適!特に、気温が15~25℃の間は発根しやすく、子株や株分けした苗も順調に成長します。

どうしても冬に繁殖させたい場合は、以下の対策を行いましょう。

室内の気温を15℃以上にキープする(暖房の風が直接当たらない場所で管理)
明るい窓際や植物育成ライトを活用する(日照不足を補う)
水やりを控えめにする(土が完全に乾いてから与える)

ただし、冬に繁殖させるのはリスクが高いため、できるだけ春~秋に行うのがベストです。

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根腐れを防ぐため、水はけのよい土を使う

オリヅルランの根っこ

オリヅルラン・ボニーは、比較的水を好む植物ですが、過湿状態が続くと根腐れを起こしやすくなります。

特に、繁殖させたばかりの子株や、株分け後の株は根がまだ弱いため、水はけの悪い土では根腐れのリスクが高まります。

根腐れのサイン

  • 葉が黄色や茶色に変色する
  • 葉がしおれて垂れ下がる
  • 根が黒く変色し、異臭がする

こうした症状が出ると、根が傷んで水を吸収できなくなり、最悪の場合枯れてしまいます。

水はけのよい土の選び方

オリヅルラン・ボニーを植える際は、以下のような排水性の高い土を選びましょう。

観葉植物用の培養土(市販のものでOK)
自作するなら「赤玉土:腐葉土=7:3」(通気性を確保)
軽石やパーライトを混ぜるとさらに水はけUP!

また、鉢底石を入れて排水性を向上させるのもおすすめです。

水やりのコツ

  • 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり与える
  • 受け皿にたまった水は必ず捨てる(根腐れ防止)
  • 冬は水やりの回数を減らし、土が乾いてから2~3日後に与える

適切な土と水やりの管理を行うことで、根腐れを防ぎ、健康に育てることができます。

 

オリヅルラン・ボニーを増やし方!初心者でも簡単にできる株分け&ランナーの活用法【まとめ】

🌿 増やす方法の選び方

  • 手軽に増やしたいなら? → ランナーを使った繁殖
  • すぐに大きな株がほしいなら? → 株分け

🌱 増やした後の管理ポイント

明るい日陰で育てる(直射日光はNG)
土の表面が乾いたら水を与える
適温は15~25℃、寒さに注意

オリヅルラン・ボニーは、育てやすく増やしやすい観葉植物です。ぜひ、本記事を参考にして、新しい株を増やしながら楽しんでください!

オリヅルラン
この記事を書いた人

・農業高校卒業
・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
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