リプサリスをしばらく育てていると、「伸びすぎてしまった…」と悩む方も多いのではないでしょうか?
伸びすぎたリプサリスは見た目が乱れるだけでなく、栄養が分散してしまい、健康状態にも影響を及ぼすことがあります。
そこで今回は、伸びすぎたリプサリスの仕立て直し方を、画像付きで詳しく解説します。
リプサリスが伸びすぎる原因は?
仕立て直しの方法に入る前に、まずはリプサリスが伸びすぎる原因を理解しておきましょう。
日光不足
リプサリスは比較的日陰に強い植物ですが、日光が不足すると徒長(とちょう)と呼ばれる現象が起きやすくなります。
徒長とは、植物が光を求めてひょろひょろと伸びてしまう状態のことです。
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水やりの頻度が多すぎる
リプサリスは多肉植物なので、乾燥に強い性質を持っています。
水やりが多すぎると、成長が早くなりすぎて伸びすぎることがあります。
肥料の与えすぎ
肥料を与えすぎると、リプサリスが急激に成長し、伸びすぎることがあります。
特に窒素分が多い肥料は、葉や茎の成長を促進するため、与えすぎには注意が必要です。
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伸びすぎたリプサリスの仕立て直し方
それでは、伸びすぎたリプサリスを仕立て直す方法を順を追って解説します。必要な道具や手順をしっかり確認しながら進めていきましょう。
必要な道具
- 清潔なハサミ:切り口から雑菌が入らないよう、使用前にはアルコールで消毒しておきましょう。
- 植え替え用の土:多肉植物用の水はけの良い土がおすすめです。
- 新しい鉢:根が詰まっている場合は、一回り大きい鉢を用意します。
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手順1:伸びすぎた部分をカットする
まずは、伸びすぎた部分を切り取ります。
リプサリスの形を整えるだけでなく、栄養を分散させずに健康な成長を促すためにも重要です。
手順2:切り取った茎を挿し木にする
剪定で切り取った茎は、そのまま捨てずに挿し木として再利用できます。
切り口を水に浸けておくと、14日ほどで白い根っこが出てきます。
手順3:植え替える
伸びすぎたリプサリスは、根詰まりを起こしている可能性があります。
植え替えを行うことで、根の健康を保ち、今後の成長を促します。
- 古い土を落とす:リプサリスを鉢から取り出し、古い土を優しく落とします。
- 根を整理する:傷んだ根や黒ずんだ根があれば、清潔なハサミで切り取ります。
- 新しい鉢に植え替える:新しい鉢に多肉植物用の土を入れ、リプサリスを植え付けます。植え替え後は、数日間水やりを控えましょう。
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伸びすぎたリプサリスを仕立て直した後の管理方法
仕立て直しが終わったら、リプサリスが元気に育つよう適切な管理を行いましょう。
室内なら南~東向きの窓際に置く
リプサリスは直射日光が苦手ですが、日光不足になると再び徒長する可能性があります。
室内なら、南~東向きの窓際の明るい窓辺に置くのがおすすめです。
根が張るまでは水のやり過ぎに注意
仕立て直し後は、根が落ち着くまで水やりを控えめにします。
土が完全に乾いてから、たっぷりと水を与えるようにしましょう。冬場は月に1~2回程度で十分です。
肥料の与え方
仕立て直し後、1ヶ月ほど経ってから肥料を与えます。
多肉植物用の液体肥料を規定量の約2倍に薄めて、月に1回程度与えると良いでしょう。
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伸びすぎたリプサリスに関するよくある質問
Q1. 剪定後、切り口から枯れてきました。どうすればいいですか?
A1. 切り口が乾燥しきれていない場合、雑菌が入って枯れることがあります。
枯れた部分は清潔なハサミで切り取り、再度乾燥させてから挿し木に挑戦してみてください。
Q2. 挿し木をしたのですが、なかなか根が出ません。どうすればいい?
A2. 挿し木が成功するまでには時間がかかることがあります。
直射日光を避け、土が乾きすぎないように管理しながら、根が出るのを待ちましょう。
伸びすぎたリプサリスの仕立て直し方【まとめ】
伸びすぎたリプサリスは、剪定と植え替えで見事に仕立て直すことができます。
仕立て直し後は、適切な日光と水やり、肥料管理を行うことで、再び美しい姿を取り戻すことができます。
ぜひこの記事を参考に、伸びすぎたリプサリスをリフレッシュさせてみてください!