アジアンタムは鹿沼土だけでも育つの?できるだけ虫がわきにくい無機質な土を使いたい。
アジアンタムを育てている方の中には、土の選び方にお悩みの方も多いのではないでしょうか?
特に虫が苦手な方にとって、土選びは非常に重要です。
そこで今回は、アジアンタムを鹿沼土で育てることの可否や、無機質な土を使う際の注意点、おすすめの土について詳しく解説します。
アジアンタムは鹿沼土だけでも育つ?
まず結論から申し上げると、
アジアンタムは鹿沼土だけでも育てることが可能ですが、鹿沼土だけで栽培する際には注意点もあります。
アジアンタムが鹿沼土で育つ理由
アジアンタムは湿度を好み、根が湿った状態を好むシダ植物ですが、同時に水はけの良さも求められます。
鹿沼土は、通気性と水はけの良さを兼ね備え、アジアンタムが嫌う「過湿状態」を防ぎます。
また、アジアンタムは軽い土を好む傾向があるため、軽量な鹿沼土は根に優しく、成長を助けます。
鹿沼土だけで育てる場合は水切れに注意
鹿沼土は無機質で栄養分がほとんど含まれていないため、鹿沼土だけだと栄養不足に陥りやすいというデメリットがあります。
また、鹿沼土は水はけが良すぎるため、保湿力を重視するアジアンタムにとっては、水分が足りなくなることも懸念されます。
頻繁に水やりを行わないと乾燥が早く、根が弱るリスクもあります。
アジアンタムに無機質な土を使う時の注意点
アジアンタムを育てる際、無機質な土(鹿沼土や赤玉土、バーミキュライトなど)を使う場合にはいくつかの注意点があります。
水分管理に注意
無機質な土は一般的に保水力が低いため、アジアンタムのように湿気を好む植物を育てる際には水切れに注意が必要です。
特に鹿沼土やパーライト、軽石などの場合、水はけが良すぎて、水分がすぐに蒸発してしまうことがあります。
- 頻繁な水やりが必要: アジアンタムを鹿沼土や他の無機質な土で育てる場合、土の乾燥具合をよく観察し、表面が乾いたらすぐに水を与えるようにしましょう。ただし、水やりをしすぎると根腐れの原因になるため、鉢底に水がたまらないように注意が必要です。
- 赤玉土を使う: 鹿沼土だけだと頻繁な水やりが必要となり、水切れを起こしやすいです。排水性と保水性を兼ね備えた赤玉土を混ぜて使うと良いでしょう。
栄養補給が必要
無機質な土は栄養分を含まないため、定期的な施肥が必要です。
アジアンタムはそれほど肥料を多く必要としない植物ですが、全く栄養を与えないと成長が鈍化したり、葉が黄ばんで枯れてしまうことがあります。
- 適切な肥料の選び方: アジアンタムに適した肥料は、弱めの液体肥料や観葉植物用の肥料が適しています。特に、チッソ、リン酸、カリウムがバランスよく含まれているものを選びましょう。肥料は成長期である春から夏にかけて、月に1回から2回程度施すのが理想的です。
- 肥料焼けのリスク: 無機質な土に多量の肥料を施すと、肥料が土に残留し、根が肥料焼けを起こす可能性があります。これを防ぐためには、肥料は薄めに与え、施肥後にはしっかりと水を与えて流れ出るようにすることが大切です。
アジアンタムにおすすめの土
アジアンタムに適した土は無機質な土だけでなく、有機質を含んだ混合土が理想的です。ここでは、アジアンタムにおすすめの土の種類と配合方法を紹介します。
鹿沼土と腐葉土の混合
アジアンタムを育てる際、鹿沼土と腐葉土を混ぜた土が非常に効果的です。
腐葉土は、有機質が豊富で保水性もあり、鹿沼土の通気性や水はけを補完しながら、適度な湿度と栄養を提供します。
- 配合割合: おすすめの割合は、鹿沼土が70%、腐葉土が30%です。この配合により、通気性を確保しつつ、保湿力と栄養分を補うことができます。
ピートモスと赤玉土の組み合わせ
ピートモスと赤玉土の組み合わせも、アジアンタムに適した土として知られています。
ピートモスは保水性に優れ、赤玉土は通気性と水はけが良いため、この2つを混ぜることでバランスの取れた土壌を作ることができます。
- 配合割合: ピートモス40%、赤玉土60%の配合が理想的です。この組み合わせは、湿度を好むアジアンタムにとって最適な環境を提供します。
☆★赤玉土も鹿沼土と同じく、粒が崩れると根が傷みやすいので、粒が崩れにくい硬質タイプがおすすめです↓↓
市販の観葉植物用の土
市販の観葉植物用土は、アジアンタムにも適した選択肢です。
特に、シダ植物向けの土や、水はけと保湿性を兼ね備えた観葉植物用土を選ぶと、手軽に管理がしやすくなります。
市販の土は、栄養分もバランスよく配合されているため、施肥の手間も軽減されます。
アジアンタムは鹿沼土でも育つ?無機質な土を使う時の注意点【まとめ】
アジアンタムは、鹿沼土や他の無機質な土でも育てることが可能ですが、その場合は気を付けなければならないポイントもあります。
特に屋外で育てる場合、鹿沼土だけでは水切れを起こしやすいです。
必要に応じて、赤玉土や有機質な土(腐葉土やピートモスなど)を混ぜて使うことで、長く美しい姿を楽しむことができます。