フィカス系の観葉植物はお洒落で人気だけど、虫がつきやすいって聞いた。本当?
ゴムの木をはじめ、ウンベラータ、アルテシマなどが人気のフィカス属の植物。
フィカス属の植物は、その美しさと育てやすさから、観葉植物として人気がありますが、「虫がつきやすいのでは?」と心配な方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、フィカスに虫が付いた時の症状、駆除方法、そして虫対策について詳しく解説します。
フィカスは虫がつきやすいの?
フィカスは一般的に丈夫な植物ですが、それでも虫がつくことがあります。
特に、乾燥した環境や風通しが悪い場所では、害虫が発生しやすくなります。
暖かく風通しの悪い場所だと虫が湧きやすい
フィカスは暖かく風通しの悪い場所に置かれると、カイガラムシやハダニなどの害虫が発生しやすくなります。
これらの虫は、葉や茎から栄養を吸い取るため、植物にストレスを与え、最終的には枯れてしまうこともあります。
発生しやすい状況
室内で育てている場合、空気の流れが少なく、湿度が高くなりがちです。
特に、冬場の暖房による乾燥や、夏場の高温多湿な環境が原因で虫が発生することがあります。
フィカスに虫がついたときによくある症状
フィカスに以下のような症状がみられる場合、害虫がついていないかしっかり確認してください。
葉に小さな斑点や変色が見られる
虫がフィカスに取り付くと、葉に小さな斑点や変色が現れることがあります。これは、虫が葉の細胞から栄養を吸い取ることで引き起こされます。
- カイガラムシの場合: 白や茶色の小さな斑点が葉や茎に現れます。これらは、カイガラムシが自らの体を保護するために分泌する物質によってできるもので、葉や茎にしっかりと張り付いています。
- アブラムシの場合: 若い芽や葉に緑色や黒色の小さな虫が群がり、葉が黄ばんだり、しおれたりすることがあります。
- ハダニの場合: 葉に細かい白い点や、蜘蛛の巣のような糸が見られることがあります。ハダニが葉の裏側に潜み、そこから養分を吸い取ることで葉がダメージを受けます。
葉が落ちる、または枯れる
害虫が付いたフィカスは、養分を吸い取られることで徐々に葉が弱り、最終的には葉が落ちてしまうことがあります。また、葉が変色して枯れてしまうこともあります。
- 葉の落ちる原因: カイガラムシやハダニ、アブラムシが大量に発生すると、フィカスは栄養不足に陥り、葉が次々と落ちてしまうことがあります。特に、成長期に葉が急に落ち始めた場合は、害虫が原因の可能性が高いです。
ベタベタする
アブラムシやカイガラムシが発生すると、植物の表面や周囲に粘着質の液体が付着することがあります。これは、これらの虫が植物の汁を吸う際に分泌する排泄物です。
- ベタベタの影響: ベタベタとした粘着質の液体がフィカスの表面に残ると、細菌やカビを呼び寄せる原因になります。特にカイガラムシは糖分を含む排泄物をまき散らします。
フィカスに虫がついた時の駆除方法
残念ながら、ほとんどの害虫は葉や茎に張り付くように寄生していることも多く、軽く水を吹きかけたくらいでは取り切れないことが多いです。
フィカスに虫が付いている場合、以下の手順で駆除しましょう。
数が少ないなら綿棒やコットンで確実に拭き取る
数が少ないのであれば、湿らせた綿棒やピンセットなどで確実に取り除きます。
カイガラムシであれば、この方法で駆除できることが多いです。
ただ、ハダニやアザミウマなどはかなり厄介で、殆どの場合、この方法では取り切れません。
数が多い、被害面積が広いなら殺虫剤を使用する
数が多かったり、取ってもすぐに再発するようであれば、ベニカXネクストスプレーを吹きかけて駆除します。
観葉植物につきがちなハダニやアブラムシ、アザミウマ、カイガラムシなどに効果を発揮。
さらに病気の予防と治療までしてくれる殺虫&殺菌スプレーです。
虫の種類が分からないならこのスプレーを選べばほぼ大丈夫!
フィカスに虫がつく原因は?
フィカスに虫が付くのは主な原因には、以下のようなものがあります。
空気の乾燥(湿度50%以下)
フィカスは比較的湿度を好む植物です。乾燥した環境に長期間置かれると、ハダニなどの害虫が発生しやすくなります。
特に空気が乾燥しやすいのが冬の室内。最低でも湿度50%はキープするのが理想です。
- 乾燥の影響: 空気が乾燥していると、ハダニが活発になり、葉の裏側に潜んで養分を吸い取るようになります。特に冬場の暖房による乾燥は、ハダニの発生を促進します。
風通しの悪さ
フィカスは風通しが悪いと、カイガラムシやアブラムシが発生しやすくなります。
また、鉢植えの場合は根が常に湿っていると植物が弱り、害虫に対する抵抗力が低下します。
- 風通しの悪さの影響: 風通しが悪い場所に置かれると、湿気がこもり、カイガラムシなどが発生しやすくなります。
外部からの虫の持ち込み
フィカスに付く虫は、外部から持ち込まれることもあります。特に、新しい植物を購入した際や、屋外から室内に植物を移動する際に注意が必要です。
- 持ち込みのリスク: 新しい植物を購入した際には、必ず虫が付いていないかを確認しましょう。また、フィカスを屋外から室内に移動する際には、事前に葉や茎をよくチェックし、虫が付いていないか確認することが重要です。
フィカスの虫対策
フィカスに虫が付かないようにするためには、日常的なケアが重要です。以下は、フィカスの虫対策として有効な方法です。
適度な湿度を保つ
フィカスは適度な湿度を好みます。室内の湿度を保つことで、ハダニの発生を防ぐことができます。
- 湿度管理: 冬場の乾燥する時期には、加湿器を使って室内の湿度を保つことが有効です。また、葉に水を霧吹きで与えることで、葉が乾燥するのを防ぎ、害虫の発生を抑制することができます。
適切な水やりと風通しの確保
フィカスは根が過湿になるのを嫌います。水やりは土の表面が乾いてから行うのが基本です。また、風通しの良い場所に置くことで、湿気がこもらないようにすることが重要です。
- 水やりのポイント: フィカスの水やりは、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、その後、鉢皿に溜まった水は必ず捨てましょう。過湿を防ぎ、根の健康を保つことができます。
- 風通しの確保: 室内で育てている場合は、定期的に窓を開けて換気し、空気の流れを作るようにしましょう。窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用します。
定期的な葉のチェックとほこり掃除
フィカスの葉は定期的にチェックし、異常がないか確認しましょう。特に、葉の裏側に虫が付いていないか注意深く観察することが重要です。
- 葉の掃除: 葉にほこりや汚れが溜まると、光合成が妨げられ、植物が弱ってしまいます。定期的に濡れた布やスポンジで葉を拭き取り、清潔に保ちましょう。これにより、虫が付きにくくなります。
- 早期発見と対処: 虫が付いているのを発見したら、すぐに駆除を行いましょう。少量であれば、手で取り除くか、アルコールを含んだ布で拭き取ることが効果的です。大量に発生している場合は、市販の殺虫剤を使用するか、専門業者に相談するのも一つの手です。
フィカスは虫つきやすい?症状と駆除方法、虫対策までを徹底解説【まとめ】
フィカスは虫がつきやすい環境下に置かれると、カイガラムシやハダニ、アブラムシなどが発生することがあります。
これらの虫が付くと、葉に斑点や変色が現れたり、葉が落ちたりするなどの症状が見られます。
ただ、フィカスに虫がついた場合でも、早めに対処すれば被害を最小限に抑えることが可能です。
美しいフィカスを健やかに育てるためにも、今回の記事を参考にして、虫の被害から大切な植物を守りましょう。