コーヒーの木が肥料焼けしたときの症状と対処法がイマイチわからない。。写真付きで分かりやすく教えて?
肥料は与えるだけ栄養がついて植物が元気になる。と思い込んでいませんか?
コーヒーの木に肥料を与える場合、時期を誤ったり、株が弱っている時に与えたりすると根を傷めてしまうことがあります。
いわゆる「肥料焼け※」です。
そこで今回は、コーヒーの木が肥料焼けした時によくある症状と、肥料焼けを起こした時の対処法について紹介します。
※肥料焼けとは、過剰な肥料によってダメージを受けるトラブル。特に、肥料に含まれる塩分や窒素の過剰供給が原因で、植物の根がダメージを受け、水分吸収能力が低下。葉が枯れたり、全体的な成長が阻害されることが多い。
コーヒーの木が肥料焼けを起こした時によくある症状
コーヒーの木が肥料焼けを起こすと、いくつかの典型的な症状が現れます。これらの症状を早期に発見し、対処することが重要です。
葉の縁が茶色く変色する
肥料焼けの初期症状として、葉の縁が茶色く枯れてくることがあります。
これは塩分の過剰によるもので、根が水を吸収する際に塩分も一緒に吸い上げてしまい、葉に蓄積されるためです。
葉全体が黄変する
特に窒素過剰が原因で、葉全体が黄色く変色することがあります。
この状態は「クロロシス」とも呼ばれ、植物が光合成を十分に行えなくなっていることを示しています。
根の黒変と腐敗
肥料の過剰によってダメージを受けると、根っこが黒く変色し、最終的には腐敗することがあります。
この状態になるとすでに植物全体が弱り、最悪の場合はそのまま枯れてしまいます。
コーヒーの木が肥料焼けする原因
肥料焼けの主な原因はいくつかあります。これらの原因を理解し、適切な対策を講じることで、コーヒーの木を健康に保つことができます。
過剰な肥料の使用
一番の原因は、肥料の使いすぎです。
特に窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素が過剰に供給されると、根がダメージを受けやすくなります。
不適切な肥料の種類
コーヒーの木には特定の栄養バランスが必要です。
一般的な園芸肥料はコーヒーの木には強すぎることがあり、特に鉢植えの場合は注意が必要です。
塩分の蓄積
肥料には塩分が含まれていることが多く、特に過剰な施肥を繰り返すと土壌中に塩分が蓄積し、これが肥料焼けの原因となります。
コーヒーの木が肥料焼けを起こした時の対処法
コーヒーの木が肥料焼けを起こしてしまった場合、放置しているとそのまま弱ってしまうことも多いです。
肥料焼けが疑われる場合は、以下の方法で対処してみてください。
肥料の使用を中止する
まずは、肥料の使用を一時的に中止します。これにより、植物が更なるダメージを受けるのを防ぎます。
大量の水で洗い流す
肥料焼けが軽度の場合、鉢植えの場合は特に、植物を大量の水で洗い流すことで、土壌中の過剰な肥料成分を流し出すことができます。
鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水を与えましょう。
土の交換
根が深刻なダメージを受けている場合、土自体を新しいものに交換することを検討してください。
古い土は塩分や過剰な肥料成分が残っている可能性があるため、新しい土に植え替えることで、植物の回復を助けることができます。
肥料は株が回復してから
肥料を与えるのは株が十分に回復してからです。
また、明らかに弱っている・気温が20度に満たない・2年以上植え替えていないタイミングで肥料を与えるのは控えましょう。
一般的に、コーヒーの木には控えめな施肥が適しています。
コーヒーの木の肥料焼けを防ぐ方法
肥料焼けを防ぐためには、予防が重要です。以下の方法でコーヒーの木を健康に育てることができます。
規定量の2倍ほどに薄めて様子を見る
肥料は観葉植物専用のものを選び、最初は規定量の2倍ほどに薄めて使用していくと失敗しにくいです。
特に鉢植えの場合、肥料の濃度に注意してください。心配な場合は薄めからスタートしましょう。
株が弱っている時・秋~冬・2年以上植え替えていない等なら肥料は与えない
肥料を与えるのは、株が元気でかつ春~秋(20度~25度くらい)の時期に限定しましょう。
寒い時期はもちろん、30度以上の真夏も生育が鈍るため、肥料をうまく吸収できない可能性があります。
水やりを適切に行う
肥料を与えた後は、十分な水を供給することで、肥料成分が均一に行き渡り、根への直接的なダメージを防ぎます。
肥料単体で与えると、根に大きな負担がかかるためです。
コーヒーの木が肥料焼けしたときの症状は?原因と対処法【まとめ】
コーヒーの木が肥料焼けを起こすと、葉の変色や成長の遅れなどの症状が現れます。
これを防ぐためには、適切な肥料の使用と水やり、土壌管理が重要です。
肥料焼けが発生した場合は、迅速な対処が植物の健康を回復させる鍵となります。
コーヒーの木を長く楽しむために、適切なケアを心がけましょう。