アルテシマの丸坊主剪定に挑戦してみたいけど、失敗が怖くてなかなか踏ん切りがつかない。。
すべての葉を切り落とし幹だけにする「丸坊主剪定」。
傷んだ葉や乱れた樹形をリセットし、新しい葉や枝を出すことのできる丸坊主剪定ですが、
すべての葉を切り落として幹だけにする以上、失敗のリスクが高いのもまた事実です。。
そこで今回は、フィカスアルテシマを丸坊主剪定する際の手順と、失敗回避のコツを画像付きで解説します。
アルテシマを丸坊主で整える方法
丸坊主剪定とは、今ある枝葉をすべて切り落とし、幹だけの状態にする剪定方法です。
アルテシマを丸坊主にする際は、以下の手順で作業します。
5月~6月ころがベストタイミング
丸坊主剪定は、植物が成長期に入る前の春(5月〜6月頃)が最適です。
この時期に行うことで失敗を回避し、剪定後の新芽もスムーズに出やすくなります。
切れ味の良い清潔なハサミを準備
鋭い剪定バサミやナイフを用意します。道具は事前に消毒しておくと、感染症の予防になります。
アルテシマを育てているなら、剪定ばさみは必ず持っておきたい道具の一つです。
カット
主幹を残し、全ての枝葉を切り落とします。
この時、幹の上部に少し芽が残るようにすと(新芽があれば)回復が早くなります。
剪定後のケア
丸坊主後は水のやりすぎに注意し、明るく風通しの良い場所で管理します。
日当たりと風通しの良い場所に置くことで、剪定後の回復を助けます。
アルテシマの丸坊主が失敗する時によくある3つの原因
丸坊主剪定は、アルテシマをリフレッシュさせる効果的な方法ですが、失敗すると植物にダメージを与えることがあります。
以下は、丸坊主の際によくある失敗の原因3つです。
秋~冬におこなう
秋から冬の時期に丸坊主剪定を行うことは、アルテシマにとって大きなリスクです。
この時期は成長が停滞し、植物が休眠状態に入るため、新しい芽を出す力が弱くなります。
結果として、剪定後に芽が出ない、あるいは回復前に弱ってしまう恐れがあります。
失敗回避のコツ
- 丸坊主剪定は、必ず成長期前の春に行う。春先は植物が新しい成長に向けて準備を始める時期であり、剪定後の回復が早くなる
- 筆者在住の近畿地方では、5月~6月ころがベストタイミング
水をやり過ぎる
剪定後のアルテシマは葉が無いため、水分の放出量が減ります。
丸坊主後しばらくは土が乾きにくくなるため、この状態で過度に水を与えると、根腐れの原因となります。
特に丸坊主状態では、葉からの蒸散が無いので根に負担がかかりやすいです。
失敗回避のコツ
- 丸坊主後、葉が十分に増えるまでは、土が乾いてから水を与える。水の量は鉢の1/2くらいを意識
- 葉が増えるまでは鉢底から水が流れ出るまで与えるのではなく、控えめな水やりを心掛けると失敗しにくい
日当たり、風通しが悪い場所で管理
丸坊主後のアルテシマは、新芽を出すために十分な光と空気の流れが必要です。
日当たりが悪い場所や風通しが悪い環境では、新芽の発育が遅れたり、病気にかかりやすくなったりします。
失敗回避のコツ
- 屋外の日向~半日陰に置くと複数の新芽が出やすい
- 葉が出てきたら直射日光は避けた場所へ移動する
- 室内なら南向きの窓際が理想。できるだけ窓を開けて風通し良くする
アルテシマの丸坊主、心配なら葉を1~2枚残しておくのもおすすめ
すべての葉を切り落とすのはやっぱり不安だな。。
丸坊主は短時間で樹形をリセットできる方法ですが、すべての葉を切り落とすこと自体、植物にとっては大きな負担となることも事実です。
丸坊主にするのは不安…という場合、今ある葉を数枚残しておく方法がおすすめです。
葉を数枚残しておくことで丸坊主のリスクを軽減
葉を数枚残しておくことで、剪定後も残された葉からエネルギーを得て、回復が早まる可能性が高くなります。
株が弱っている場合、丸坊主にしてしまうと光合成が行えず、エネルギーが不足し成長が遅れるリスクがあります。
アルテシマを丸坊主で整えるメリットとデメリット
アルテシマを丸坊主剪定することには、特定のメリットとデメリットがあります。それぞれを理解して、植物の健康を保ちながら適切に管理することが重要です。
メリット
- 新しい成長を促進: 丸坊主剪定は、アルテシマの古い葉や枝を取り除き、新しい芽を出すためのスペースを確保します。これにより、植物が若返り、新しい健康的な葉が育つことが期待できます。
- 樹形のリセット: アルテシマは成長が早く、自然な形が崩れやすいです。丸坊主剪定を行うことで、乱れた樹形をリセットし、バランスの取れた美しい形を作り直すことができます。
- 病気や害虫の予防: 剪定によって古い枝や病気の兆候がある部分を取り除くことで、病気や害虫の蔓延を防ぐことができます。風通しが良くなり、病害虫が繁殖しにくい環境が整います。
- 枯れた枝葉の除去: 古くなって枯れた枝葉を取り除くことで、植物のエネルギーを健全な部分に集中させることができます。これにより、全体的な健康状態を向上させることができます。
デメリット
- 成長が一時的に遅れる: 丸坊主剪定は植物にとってストレスになる場合があります。すべての葉を取り除くことで、一時的に光合成ができなくなり、成長が遅れる可能性があります。
- 回復に時間がかかる: 剪定後、新芽が出てくるまでに時間がかかることがあります。環境条件や季節によっては、回復が思ったよりも遅れることがあり、その間に植物が弱るリスクもあります。
- 剪定時期の影響: 不適切な時期(例えば秋〜冬)に丸坊主剪定を行うと、植物の成長がさらに遅れたり、最悪の場合、回復できないことがあります。これは植物が休眠状態に入る時期であり、回復に必要なエネルギーが不足するためです。
- 外観の変化: 丸坊主剪定後は、植物の見た目が大きく変わります。しばらくの間は葉がなく、幹だけの状態になるため、美観を重視する場合には不向きかもしれません。
アルテシマを丸坊主で整える方法!失敗時によくある3つの原因【まとめ】
アルテシマの丸坊主剪定は、見た目を整え、新しい成長を促すための効果的な方法です。
しかし、適切な時期や管理方法を守らないと失敗し、植物に深刻なダメージを与えることもあります。
失敗を防ぐためにも、アルテシマの丸坊主をお考えなら、ぜひ今回の記事を参考にされてくださいね。