PR

ガジュマルの土が乾かないときの原因と対処法!5日以上湿りっぱなしは要注意

黄色くなったガジュマルの葉 ガジュマル

ガジュマルを長く育てる上で重要になるのが「土の乾燥具合」です。

特に、土が5日以上じめじめと湿りっぱなしの場合は要注意…!

そこで今回は、ガジュマルの土が乾かない原因とその対処法について詳しく解説します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

こまめめをフォローする

ガジュマルの土が乾かない原因

ガジュマルの幹

ガジュマルの土が乾かない原因はいくつか考えられます。以下に主な原因を挙げ、それぞれについて詳しく説明します。

土が乾かないうちに水を与える

ガジュマルは比較的乾燥に強い植物ですが、過剰な水やりは根腐れの原因になります。

特に室内管理の場合は蒸発が遅いため、土が常に湿っている状態が続きがちです。

ガジュマルの水の量はどれくらい?頻度とタイミングを解説!
ガジュマルの水やり方法をご存じですか?ユニークな幹と育てやすさが人気のインドアグリーン・ガジュマル。沖縄や屋久島に自生する常緑樹です。今回はそんなガジュマルの水やり方法を徹底解説。ガジュマルの水やりは時期によって微妙に変える必要があります。

保水性の高すぎる土を使っている

手ですくい上げた土

ガジュマルは排水性・通気性に優れる土を好みます。

保水性の高すぎる土を使っていると、土中に水分が滞留しやすくなります。

ガジュマルは排水性の良い土を好むため、室内の場合は特に根腐れのリスクが高まります。

虫がわかない土の作り方は?清潔に観葉植物を楽しむなら土選びが重要
虫がわかない土をお探しですか?せっかくの癒しのグリーンが、虫がわいたせいでストレスになってしまった…という方も多いでしょう。今回は、観葉植物に虫をわきにくくするためには土選びが超重要な理由と、虫がわきにくいおすすめの土をご紹介します。

底穴のない鉢や大きすぎる鉢

白い陶器鉢に植えられたガジュマル

底に排水穴がない鉢や、株に対して大きすぎる鉢を使っていると、水が土に長く停滞します。

蒸れると根が傷みやすいため、ガジュマルを育てるなら鉢底穴の開いた鉢を使うことが大前提です。

また、株に対して大きすぎる鉢では土の量が多くなり、根腐れのリスクが高まります。

窓を閉め切った室内に放置

表土に生えた白カビ

窓を閉め切る冬はカビの発生にも要注意!

室内の湿度が高い場合や、極端に風通しが悪い場所に置いている場合も、土が乾きにくくなります。

特に冬場は風通しが悪くなる上にガジュマルの成長も鈍るため、土が乾くまでに時間を要します。

ガジュマルの土にカビが生えたらどうする?対処法と予防策
ガジュマルの土や株元にカビのような白いものがわいてお困りですか?今回はガジュマルとカビについてご紹介。カビの見分け方やカビの対処法、予防策までを分かりやすく解説します。カビを放置していると室内にカビ胞子が飛散し健康被害を招くおそれも。
ガジュマルは加湿器代わりになる?ガジュマルの冬越しのコツ
ガジュマルを冬越しさせるコツをご存じですか?本来、暖かく湿度の高い場所を自生地とするガジュマル。冬の寒さは高い壁となります。とはいえ、今回ご紹介する5つのコツを押さえておけば、寒い冬の室内でもガジュマルを冬越しさせることが可能です。

2年以上植え替えていない

ガジュマルの増えた気根

2年以上同じ土を使用していると、土の粒が崩れて土が団子状に固まります。

団子状に固まった土は通気性や排水性が低下するため、根が蒸れて腐りやすくなってしまいます。

特に劣化した土は水分を保持して乾きにくくなるため、1年~2年に一度は土を更新することが必要です。

ガジュマルが根腐れした時の見分け方を画像で解説!対処法と予防策も
ガジュマルが根腐れしたときの症状をご存じですか?初心者でも育てやすくて丈夫な性質を持つ観葉植物・ガジュマル。根腐れを防ぐためには水やりが重要です。土が7日以上湿り続けている場合は要注意です。根腐れの対処法とは?

根詰まり

根詰まりを起こしたコーヒーの木の根鉢

ガジュマルの根が鉢の中で過密状態になると、水がうまく排出されず、土が常に湿った状態になりやすいです。

水はけの悪い状態をそのままにしていると、徐々に根が傷んで根腐れを引き起こします。

ガジュマルの根詰まりサインとは?鉢から根が出てきた時の対処法も
ガジュマルが根詰まりした時のサイン、対処法などをご存じですか?ユニークな幹が個性的なガジュマルは「精霊の宿る木」とも呼ばれ愛されている人気の観葉植物です。今回はそんなガジュマルが根詰まりした時の症状や対処法などについて詳しく解説します。

 

ガジュマルの土が乾かないときの対処法

原因が特定できたら、次に対処法を実践しましょう。以下に、各原因に対する具体的な対策を紹介します。

根腐れが疑われる場合

  • 土が完全に乾くまでは水やりを控える
  • 明るく風通しの良い場所で休ませる。室内なら南~東向きの窓際がベスト

ガジュマルの水やりは、土がしっかり乾いてからたっぷり与えるのが基本です。

土に指を2センチほど差し、湿気を感じなければ水やりのタイミングです。

土の乾き具合をいちいち確認するのが面倒…という場合は、水やりチェッカーが便利です。

サスティー

スティック状のチェッカーを差しておくだけで土の乾き具合が一目瞭然です。
水やりのタイミング 水の量
春~秋(最低気温15度以上) チェッカーが白になったら与える 鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと
冬(最低気温15度以下) チェッカーが白になってさらに3日ほど経ったら与える 土の約1/3が湿るくらいの量でok
ガジュマルの水の量はどれくらい?頻度とタイミングを解説!
ガジュマルの水やり方法をご存じですか?ユニークな幹と育てやすさが人気のインドアグリーン・ガジュマル。沖縄や屋久島に自生する常緑樹です。今回はそんなガジュマルの水やり方法を徹底解説。ガジュマルの水やりは時期によって微妙に変える必要があります。

保水性の高すぎる土を使っている場合

室内向けの土

植え替えの適期は春~秋。虫が湧きにくい室内向けの土はガジュマルにもぴったり!

ガジュマルに適した土は、排水性と保水性のバランスが取れたものです。

市販の観葉植物用土を使うか、自分で配合する場合は赤玉土(小粒)、鹿沼土(小粒)、ピートモス、バーミキュライトなどを混ぜて作ります。

排水性を高めるために、鉢底には鉢底石を敷いておきましょう。

鉢穴の無い鉢、大きすぎる鉢を使っている場合

ガジュマルは蒸れを嫌うため、鉢は底に十分な排水穴があるものを選びます。

排水穴がない場合や詰まっている場合は、穴を開けるか、詰まりを取り除きます。

植え替えの適期は春~秋の暖かい時期です。冬場は株を弱らせてしまうため避けます。

室内で育てる場合

サーキュレーター

ガジュマルを室内で育てるなら、南~東向きの窓際に置くのがベストです。

できるだけ風通しが良く、日当たりの良い場所を選びましょう。

窓を閉め切る時期はサーキュレーターを使い、空気の循環を促し、土が乾きやすい環境を作ります。

観葉植物に扇風機はダメ?サーキュレーターと扇風機の違いも
サーキュレーターと扇風機の違いを解説します。観葉植物を育てているとサーキュレーターがあった方がいいといわれますよね。でも、扇風機で代用できないのでしょうか?そもそも扇風機とサーキュレーターの違いが分からない!そんな方に向けた記事です。

 

ガジュマルの土が5日以上乾かない場合の対処法

葉が全て落ちたガジュマル

ガジュマルの土が5日以上乾かない場合は、根腐れのリスクが高まります。

この状態が続くと、植物全体の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、以下のポイントに注意して対処してください。

土が完全に乾くまで水やりはストップ

根腐れが疑われる場合、まずは土が完全に乾くまで水やりをストップします。

室内なら明るく風通しの良い場所へ移動し、これ以上根がダメージを受けないよう休ませましょう。

春~秋の暖かい時期であれば、鉢から取り出して傷んだ根を取り除きます。

ガジュマルの幹がぶよぶよ柔らかい原因は?復活方法も解説!
幹がぶよぶよなガジュマルにお困りですか?ユニークな幹とツヤのあるグリーンの葉が人気のガジュマル。「多幸の木」としても人気の観葉植物です。そんなガジュマルの幹がぶよぶよと柔らかくなる原因とは?復活は可能なのでしょうか?

根腐れのチェック

春~秋の暖かい時期であれば、ガジュマルを鉢から取り出し根の状態を確認します。

腐った根は黒く変色し、柔らかくなっており、カットしても断面から白い樹液が滲み出てきません。

腐った根を切り取り、殺菌剤(ベンレート等)を使用して消毒。その後、清潔な新しい土に植え替えます。

根が大幅に減った場合は小さめの鉢をチョイス

スリット鉢

根腐れによって根が大幅に減った場合、できるだけ自然乾燥で土が乾く環境にしてあげることも大事です。

根が殆ど残っていないなら、できるだけ小さめの鉢を用意し、3日ほどで土全体が乾くようにします。

通気性の良い素焼き鉢やスリット鉢がおすすめです。

20度~30度くらいを保つ

ガジュマルは温暖な気候を好みますが、極端な温度変化には弱いです。

特に冬季は、室内の温度を一定に保ち、寒冷地では暖房を使用して温度管理を行います。

室温は15度以上を保つと良いでしょう。

 

ガジュマルを健康的に育てるコツ

復活したガジュマル

ガジュマルはとっても丈夫。幹だけになっても諦めないで。

ガジュマルの健康を保つためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

明るく風通しの良い場所に置く

ガジュマルは耐陰性があるとはいえ、本来は日光が大好きな植物です。

室内なら南~東向きの窓際に置くことで、強く丈夫な株に育ちます。

ただし、屋外に置く場合は夏場の直射日光は避けてください。葉焼けのリスクがあります。

ガジュマルに直射日光に当てても大丈夫?日光浴の注意点
ガジュマルは直射日光を当てても大丈夫?観葉植物として人気のガジュマル。丈夫で育てやすいのが人気のガジュマルですが、室内で育てているとどうしても弱弱しい姿になりがち。だからといって、いきなり強い光に当てるのは注意が必要。一体、なぜ?

水やりは土が乾いてからたっぷりと

前述の通り、土の乾燥具合を確認してから水を与えることが大切です。

特に冬季は水やりの頻度を減らし、根が湿りすぎないように注意します。

水やり後は受け皿に溜まった水をこまめに捨て、清潔に保つことも大事です。

定期的な植え替え

ガジュマルを長く育てるなら1~2年に一度は植え替えを行いましょう。

たとえ大きく育っていなくても、土は経年によって劣化します。

根の健康を保つためにも、古くなった土は定期的に交換する必要があるのです。

ガジュマルは難しい?うまく育たないときの原因と育て方のコツを解説!
ガジュマルは管理が難しい…とお悩みですか?個性的な幹が印象的なガジュマル。実はゴムノキの仲間で極端な蒸れを嫌います。観葉植物として大人気のガジュマルですが、本来は日光が大好きな植物です。そんなガジュマルが難しいと感じる理由とは?

 

ガジュマルの土が乾かないときの原因と対処法!5日以上湿りっぱなしは要注意【まとめ】

ガジュマルの土が乾かない原因と対処法について詳しく解説しました。

過剰な水やり、排水性の悪い土、鉢の選択ミス、環境要因、土の劣化、根詰まり、鉢が大きすぎる…などが原因として考えられます。

それぞれの原因に対する適切な対策を実施することで、ガジュマルを健全に育てることができます。

定期的な管理と適切なケアを心がけ、ガジュマルの美しい姿を楽しみましょう。

ガジュマル
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

こまめめをフォローする
こまめめをフォローする
タイトルとURLをコピーしました