ガジュマルを長く育てる上で重要になるのが「土の乾燥具合」です。
特に、土が5日以上じめじめと湿りっぱなしの場合は要注意…!
そこで今回は、ガジュマルの土が乾かない原因とその対処法について詳しく解説します。
ガジュマルの土が乾かない原因
ガジュマルの土が乾かない原因はいくつか考えられます。以下に主な原因を挙げ、それぞれについて詳しく説明します。
土が乾かないうちに水を与える
ガジュマルは比較的乾燥に強い植物ですが、過剰な水やりは根腐れの原因になります。
特に室内管理の場合は蒸発が遅いため、土が常に湿っている状態が続きがちです。
保水性の高すぎる土を使っている
保水性の高すぎる土を使っていると、土中に水分が滞留しやすくなります。
ガジュマルは排水性の良い土を好むため、室内の場合は特に根腐れのリスクが高まります。
底穴のない鉢や大きすぎる鉢
底に排水穴がない鉢や、株に対して大きすぎる鉢を使っていると、水が土に長く停滞します。
蒸れると根が傷みやすいため、ガジュマルを育てるなら鉢底穴の開いた鉢を使うことが大前提です。
また、株に対して大きすぎる鉢では土の量が多くなり、根腐れのリスクが高まります。
窓を閉め切った室内に放置
室内の湿度が高い場合や、極端に風通しが悪い場所に置いている場合も、土が乾きにくくなります。
特に冬場は風通しが悪くなる上にガジュマルの成長も鈍るため、土が乾くまでに時間を要します。
2年以上植え替えていない
2年以上同じ土を使用していると、土の粒が崩れて土が団子状に固まります。
団子状に固まった土は通気性や排水性が低下するため、根が蒸れて腐りやすくなってしまいます。
特に劣化した土は水分を保持して乾きにくくなるため、1年~2年に一度は土を更新することが必要です。
根詰まり
ガジュマルの根が鉢の中で過密状態になると、水がうまく排出されず、土が常に湿った状態になりやすいです。
水はけの悪い状態をそのままにしていると、徐々に根が傷んで根腐れを引き起こします。
ガジュマルの土が乾かないときの対処法
原因が特定できたら、次に対処法を実践しましょう。以下に、各原因に対する具体的な対策を紹介します。
根腐れが疑われる場合
- 土が完全に乾くまでは水やりを控える
- 明るく風通しの良い場所で休ませる。室内なら南~東向きの窓際がベスト
ガジュマルの水やりは、土がしっかり乾いてからたっぷり与えるのが基本です。
土に指を2センチほど差し、湿気を感じなければ水やりのタイミングです。
土の乾き具合をいちいち確認するのが面倒…という場合は、水やりチェッカーが便利です。
水やりのタイミング | 水の量 | |
春~秋(最低気温15度以上) | チェッカーが白になったら与える | 鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと |
冬(最低気温15度以下) | チェッカーが白になってさらに3日ほど経ったら与える | 土の約1/3が湿るくらいの量でok |
保水性の高すぎる土を使っている場合
ガジュマルに適した土は、排水性と保水性のバランスが取れたものです。
市販の観葉植物用土を使うか、自分で配合する場合は赤玉土(小粒)、鹿沼土(小粒)、ピートモス、バーミキュライトなどを混ぜて作ります。
排水性を高めるために、鉢底には鉢底石を敷いておきましょう。
鉢穴の無い鉢、大きすぎる鉢を使っている場合
ガジュマルは蒸れを嫌うため、鉢は底に十分な排水穴があるものを選びます。
排水穴がない場合や詰まっている場合は、穴を開けるか、詰まりを取り除きます。
植え替えの適期は春~秋の暖かい時期です。冬場は株を弱らせてしまうため避けます。
室内で育てる場合
ガジュマルを室内で育てるなら、南~東向きの窓際に置くのがベストです。
できるだけ風通しが良く、日当たりの良い場所を選びましょう。
窓を閉め切る時期はサーキュレーターを使い、空気の循環を促し、土が乾きやすい環境を作ります。
ガジュマルの土が5日以上乾かない場合の対処法
ガジュマルの土が5日以上乾かない場合は、根腐れのリスクが高まります。
この状態が続くと、植物全体の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、以下のポイントに注意して対処してください。
土が完全に乾くまで水やりはストップ
根腐れが疑われる場合、まずは土が完全に乾くまで水やりをストップします。
室内なら明るく風通しの良い場所へ移動し、これ以上根がダメージを受けないよう休ませましょう。
春~秋の暖かい時期であれば、鉢から取り出して傷んだ根を取り除きます。
根腐れのチェック
春~秋の暖かい時期であれば、ガジュマルを鉢から取り出し根の状態を確認します。
腐った根は黒く変色し、柔らかくなっており、カットしても断面から白い樹液が滲み出てきません。
腐った根を切り取り、殺菌剤(ベンレート等)を使用して消毒。その後、清潔な新しい土に植え替えます。
根が大幅に減った場合は小さめの鉢をチョイス
根腐れによって根が大幅に減った場合、できるだけ自然乾燥で土が乾く環境にしてあげることも大事です。
根が殆ど残っていないなら、できるだけ小さめの鉢を用意し、3日ほどで土全体が乾くようにします。
通気性の良い素焼き鉢やスリット鉢がおすすめです。
20度~30度くらいを保つ
ガジュマルは温暖な気候を好みますが、極端な温度変化には弱いです。
特に冬季は、室内の温度を一定に保ち、寒冷地では暖房を使用して温度管理を行います。
室温は15度以上を保つと良いでしょう。
ガジュマルを健康的に育てるコツ
ガジュマルの健康を保つためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
明るく風通しの良い場所に置く
ガジュマルは耐陰性があるとはいえ、本来は日光が大好きな植物です。
室内なら南~東向きの窓際に置くことで、強く丈夫な株に育ちます。
ただし、屋外に置く場合は夏場の直射日光は避けてください。葉焼けのリスクがあります。
水やりは土が乾いてからたっぷりと
前述の通り、土の乾燥具合を確認してから水を与えることが大切です。
特に冬季は水やりの頻度を減らし、根が湿りすぎないように注意します。
水やり後は受け皿に溜まった水をこまめに捨て、清潔に保つことも大事です。
定期的な植え替え
ガジュマルを長く育てるなら1~2年に一度は植え替えを行いましょう。
たとえ大きく育っていなくても、土は経年によって劣化します。
根の健康を保つためにも、古くなった土は定期的に交換する必要があるのです。
ガジュマルの土が乾かないときの原因と対処法!5日以上湿りっぱなしは要注意【まとめ】
ガジュマルの土が乾かない原因と対処法について詳しく解説しました。
過剰な水やり、排水性の悪い土、鉢の選択ミス、環境要因、土の劣化、根詰まり、鉢が大きすぎる…などが原因として考えられます。
それぞれの原因に対する適切な対策を実施することで、ガジュマルを健全に育てることができます。
定期的な管理と適切なケアを心がけ、ガジュマルの美しい姿を楽しみましょう。