ドラセナの葉がヨレヨレで水を与えてもハリが戻らない…。
このような場合の原因と対処法を解説します。
ドラセナの葉がヨレヨレになる原因①根腐れ(水のやりすぎ)
ドラセナは水を与えすぎると根腐れを起こしやすい植物です。
過剰な水やりにより土が常に湿っていると、根が腐って水分を吸収できなくなり、その結果葉がヨレヨレになります。
対処法
- 土が完全に乾くまでは水やりを控える:土が中心部まで乾くまでは一旦水やりをストップ。明るく風通しの良い場所で休ませる。
- 春~秋なら腐った根を取り除く:暖かい時期であれば、鉢から取り出し黒く傷んだ根を取り除く。根が減った場合はこれまでによりも小さめの鉢を使うと良い。秋~冬の場合はそのまま乾かし気味に管理し春を待つのが無難。
- 水やりは土が乾いてから:土が完全に乾いてから水を与える。土の乾き具合が分からない場合は水やりチェッカーを活用すると良い。
水やりチェッカーとは?
スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土の乾き具合を色でお知らせしてくれる便利グッズです。
めっちゃ便利!
水やりチェッカーを使うことで、水のやりすぎによる根腐れを防いでくれます。
ドラセナの葉がヨレヨレになる原因②日光不足
ドラセナは耐陰性があるとはいえ、あまりにも日光が足りないと弱ってしまいます。
日光が不足すると光合成が十分に行われず、葉が弱くなり、ヨレヨレになることがあります。
対処法
- 室内なら南~東向きの窓際へ:ドラセナは柔らかい光を好むため、室内なら南~東向きの窓際に置くのがおすすめ
- 植物育成ライトの利用:日光が不足しがちな冬場や室内の暗い場所では、植物育成LEDライトを使用して補光することも有効
直射日光は避けて
ドラセナをはじめとする観葉植物は、強い光で葉を傷めやすいです。
一度焦げると元には戻らない…
屋外の場合、夏場の直射日光に当てると葉が茶色く焦げてしまうことがよくあります。
ドラセナの葉がヨレヨレになる原因③寒すぎる
ドラセナは熱帯・亜熱帯原産の植物のため寒さに弱いです。
10℃以下の低温にさらされると水をうまく吸えず、葉がダメージを受けてヨレヨレになることがあります。
対処法
- 最低でも10度はキープ:冬場は室温を最低でも10℃、できれば15度以上に保つ。窓際に置く場合、夜間は寒さ対策としてカーテンを閉めるか、部屋の中央に移動させると良い。
- 土が乾いてさらに3~4日程経ってから水やり:冬は寒さによって水を吸う力も弱まる。根腐れを防ぐためにも、水やりは土が乾いてさらに3日~4日ほど経ってからでok。
冷気は地面に溜まりやすい
冷気は低い位置に溜まりやすいです。
ドラセナを冬の寒さから守るためにも、地面に直接鉢を置くのは避けましょう。
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ドラセナの葉がヨレヨレになる原因④土の劣化による蒸れ
ドラセナを2年以上植え替えていない場合、土が劣化して排水性が悪くなり、蒸れてしまうことがあります。
これにより根が傷み、水がうまく吸えずに葉がヨレヨレになることがあります。
対処法
- 1~2年に一度の植え替えで土を更新:1〜2年に一度、適切な時期(春~初夏)に植え替えを行い、土を新しいものに交換。排水性の良い土を使用することが重要。
- 土のチェック:普段から土の状態をチェックし、排水が悪くなっている場合は、植え替えや土の表面をほぐして改善することが必要
赤玉土は粒が崩れにくい硬質タイプがおすすめ
排水性と保水性のバランスが良い土としてよく使用される赤玉土ですが、経験上、経年によって粒が崩れやすいです。
粒が崩れると団子状に固まり、根を腐らせる恐れがあります。
赤玉土を使うなら粒が崩れにくい「硬質タイプ」がおすすめです。
ドラセナの葉がヨレヨレになる原因⑤病害虫によるダメージ
ドラセナは、時折病害虫の被害を受けることがあります。
特にアブラムシやハダニ、カイガラムシが発生すると、葉がヨレヨレに傷んでしまうことがあります。
対処法
- 確実に取り除く:病害虫が発生した場合、とにかく早めに取り除くことが重要。取っても取っても再発するなら、殺虫剤の使用も検討する
- 定期的なチェック:病害虫が発生しやすい時期(暖かく乾燥する時期)には、定期的に葉をチェックして早期発見・対処を心がける
水を吹きかけたくらいでは取り切れない…
気持ち悪い害虫。できれば触れたくありませんよね。
ただ多くの場合、水を吹きかけたくらいでは取り切れません…。
害虫が疑われる場合の対処方法については、以下記事を参考にされてください。
ドラセナの葉がヨレヨレ、水を与えてもハリが戻らない原因と対処法【まとめ】
ドラセナの葉がヨレヨレになる主な原因は、過剰な水やり、栄養不足、寒さ、日光不足、土の劣化による蒸れ、病害虫の影響などです。
それぞれの原因に対する適切な対処法を実践することで、ドラセナの健康を保ち、美しい葉を楽しむことができます。
日々の観察が大事だね!