ピンク色の金平糖のような花がキュートな「ヒメツルソバ(ポリゴナム)」。
雑草対策できるグランドカバーとして売られていますが、なかには「気持ち悪い…」と感じてしまう人も存在します。
パッと見、可愛らしい花を咲かせるヒメツルソバですが、気持ち悪いと感じてしまうのは何故なのでしょうか?
今回は、ヒメツルソバが気持ち悪いと思われる理由と地植えする際の注意点、駆除方法を紹介します。
ヒメツルソバは気持ち悪い?葉の色、模様が苦手という人も
可愛らしい花と葉の模様を持つヒメツルソバは、グランドカバーとして人気があります。
ただ、気持ち悪いと感じてしまう人がいるのも事実です。
どす黒い葉の色とV字模様が入った独特の葉っぱ
ヒメツルソバの葉にはV字の黒っぽい模様が入っています。
葉の色は濃い緑色ですが黒っぽいV字模様が入っているため、全体的にどす黒く見えるかもしれません。
花が終わるとこの独特の葉っぱだけが残されるため、その姿が苦手という方も一定数いるようです。
寒さに当たると葉は赤く紅葉します。
雑草化してしまうほど繁殖力が強い
ヒメツルソバはとにかく繁殖力が強いです。
茎と種子の両方で増えるため、1シーズンでも驚くほど範囲を広げます。
放置していると雑草化したり、人の敷地にまで拡がったりしてしまうこともあるので注意が必要です。
日当たりが悪いと葉ばかりが茂って花が少なくなることも
ヒメツルソバは日当たりが悪い場所だと、葉っぱばかりが茂って花が少なくなってしまいます。
結果、独特の模様と色味を持つ葉が目立ってしまい、「なんだか気持ち悪い…」と思われてしまうこともあるようです。
寒い時期に金平糖のような可愛い花を咲かせてくれる
ヒメツルソバが「気持ち悪い」と感じるかどうかは個人の感覚次第です。
寒い時期に花を咲かせるヒメツルソバなので、健気で可愛らしいと感じる人も多くいます。
ただ、ヒメツルソバは繁殖力が強いので、地植えにする際は広がり過ぎないよう注意が必要です。
ヒメツルソバを植えると害虫が寄ってくるって本当?毒性は?
ヒメツルソバの葉の斑点模様は、見慣れていないと虫食いのように見えたり、病気のように感じるかもしれません。
ただ、「ヒメツルソバを植えたからといって虫が寄ってくる」ということは、基本的にありません。
ヒメツルソバを植えたから虫が寄ってくるということは基本ない
ヒメツルソバを植えたからといって、害虫が寄ってくるということはありません。
丈夫で繁殖力の強いヒメツルソバなので、病害虫対策をおこなう必要も特に無いでしょう。
虫を寄せ付けたくない場合、肥料分の少ない無機質な土を使うのもおすすめです。
ヒメツルソバには毒性はない
ヒメツルソバは観賞用として人気の植物ですが、一般に毒性はないとされています。
触れたり、庭で栽培したりする分には問題ありませんが、もちろん食用ではないので口にしないでくださいね。
特に小さな子供やペットがいる家庭では、観賞用植物を誤って口にしないよう注意が必要です。
増えすぎたヒメツルソバの駆除方法は?
ヒメツルソバは宿根草のため、地上部を取り除いても地中に根が残っていれば、しばらくするとまた発芽して生育を始めます。
そのため、完全に駆除したいなら除草剤が必要になるケースも多いです。
まずは手作業で取り除く
- 引き抜く:根ごと引き抜くのが最も効果的です。根が残ると再生するため、できるだけ完全に取り除くようにします。
- 新芽は早めに取り除く:新しい芽が出たらすぐに取り除くことで、繁殖を防ぎます。
ヒメツルソバの駆除には時間がかかることが多いので、根気よく繰り返し作業することが重要です。
熱湯をかけてみる
狭い範囲であれば熱湯をかけてみるのもひとつの方法です。
熱湯を直接かけることで、植物の細胞が破壊し枯死させます。
特に根元部分に重点的にかけると効果的ですが、完全に駆除できない場合も多いです。
マルチングしてみる
ヒメツルソバの生育を阻害するために、マルチシートや古いカーペットなどで駆除したいスペースを覆います。
光を遮ることで、植物の成長を抑制します。
土を入れ替えてみる
ヒメツルソバが特に繁殖している場所では、土を深く掘り起こし、新しい土に入れ替えるのも効果的です。
ただ、土の入れ替えとなると面積によっては大変な作業になります。
それでもダメなら除草剤の使用を検討する
除草剤は最終手段として選択しましょう。
成長期(春~夏)に使用すると高い効果が期待できます。
除草剤はできるだけ乾燥した日を選び、風のない日に散布しましょう。
ヒメツルソバの駆除におすすめの除草剤
葉っぱと根っこの両方から吸収される除草剤で、一度使用すれば約8か月効果が続きます。
ヒメツルソバを含む100種類以上の雑草に効果を発揮し、ドクダミやスギナ、ブタクサやカモガヤ等のしつこい雑草もしっかり枯らします。
- 2L入りボトル:最大200㎡に使用可能
- 4.5L入りボトル:最大450㎡に使用可能
使い方
- 軍手、マスク、ゴーグル等を着用
- 春~秋の乾燥した日、風の弱い日を選ぶ
- 除草したい場所にそのまままんべんなく撒く
除草剤を使用するときの注意点
- 環境への配慮:除草剤を使用する際は、周囲の環境への影響を考慮し、指示された使用方法を守るようにしましょう。
- 保護具の着用:除草作業や薬剤の散布時には、手袋やマスクなどの保護具を着用し、安全に作業を行います。
これらの方法を組み合わせることで、ヒメツルソバの駆除を効果的に行うことができます。
知らないと後悔する。ヒメツルソバを地植えする時の注意点
あまり広がって欲しくない場所には植えない
ヒメツルソバをグランドカバーとして植える場合、あまり広がってほしくない場所には植えないことです。
放っておくと広がって欲しくない場所にまで繁殖してしまうため、定期的に整理する必要があります。
増やしたくないなら鉢植えで楽しむのがおすすめ
ヒメツルソバをコンパクトに楽しみたいなら、鉢植えで育てるのがおすすめです。
ただ、ヒメツルソバは種子と地下茎の両方で増えるので、知らないうちに離れた場所で発芽していることもあります。
広がり過ぎないよう、こまめに芽を摘み取っておくと良いでしょう。
ヒメツルソバは気持ち悪い?駆除方法と地植えする時の注意点【まとめ】
- ヒメツルソバが気持ち悪いと思われてしまう原因には、「葉の模様が独特」「油断してると雑草化するほど増殖する」などがある
- ヒメツルソバを植えたからといって害虫が寄ってきたり、毒性を心配しなければならないということは基本的に無い
- ヒメツルソバは毒性はないものの、食用ではないので口に入れないこと
- 増えすぎたヒメツルソバを駆除する方法は、まずは手作業で取り除くこと。熱湯をかけたりマルチング、土の入れ替えなども試してみる
- ヒメツルソバは宿根草のため、地上部を取っても地下に根が残っていれば芽を出すため、物理的に駆除するなら繰り返しの作業となることは確保しておく
- 手に負えないほどヒメツルソバが増殖してしまった場合は、最終手段として除草剤を使用も検討する