水やりをしてもアグラオネマの葉が復活しない…。
土がずっと湿ったまま、水やりから数日経っても葉にハリが戻らない…。
アグラオネマにこのような症状がみられる場合、根腐れを起こしている可能性があります。
根腐れを起こしている場合、いくら水やりしても葉は復活しません。それどころか、根の腐敗を進ませてしまう恐れもあります。
今回はアグラオネマが根腐れしたときの症状や原因、復活させる方法をまとめて紹介します。
根腐れは早めに対処しないと手遅れになっちゃうよ!
アグラオネマが根腐れした時の症状は?
根腐れしたアグラオネマを復活させる方法
健康な根は白またはクリーム色で弾力があるよ。
腐った根を取り除く
腐った根は切れ味の良い消毒したハサミやナイフで切り取ります。健康な部分だけを残してください。
腐った根を放置していると腐敗が拡がるため、しっかり取り除いておきます。
清潔な土に植えつける
傷んだ根を取り除いたら、水はけの良い清潔な土に植えつけます。
このとき、鉢が大きすぎると発根前に株が蒸れてしまうため、できるだけ小さめの通気性の良い鉢を使うのがコツです。
根がほとんどない場合、自然乾燥で土が乾くくらいの鉢のサイズにします。
このとき使うのは、肥料分を含まない土にしてね
たっぷり水やり
最後にたっぷりと水を与えます。
直射日光・強風を避けた明るく風通しの良い場所に置き、新しい根が出てくるのを待ちます。
土の乾湿のメリハリが付けることで発根を促します。
アグラオネマが根腐れする原因は?
アグラオネマが根腐れする原因には、以下のようなものがあります。
水の遣りすぎ
根腐れの最もよくある原因は、過度な水やりによる過湿です。
水が過剰になると根が酸欠状態に陥り、それによって根が呼吸できずに腐ってしまいます。
アグラオネマの水やりは、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりとが基本!
受け皿に水が溜まったまま
受け皿に水を貯めたままにしておくと、根腐れのリスクが高まります。
受け皿に水を溜めっぱなしにしていると、鉢内の通気性が確保できずに根が蒸れやすくなります。
窓を閉め切った室内に放置
窓を閉め切った室内では、植物の周りに十分な空気が循環せず、湿気が溜まりやすくなります。
このような環境では、土が過湿になりやすく、それによって根が酸素を得られなくなります。
日当たりが極端に悪い
十分な日光がない環境では、植物の生育が弱くなり、根が弱くなります。
窓のない部屋や窓から離れすぎた場所は、植物の成長が鈍化し、根や茎が弱くなる可能性が高まります。
肥料のあげすぎ
過剰な肥料の使用も根腐れを引き起こす原因になります。
肥料を過剰に与えると根が燃えてしまい、それが根腐れの原因となります。
土が濡れた状態で高温・低温に晒す
土が濡れた状態で高温や低温に晒されると、根が深刻なダメージを受けます。
これは、土が濡れた状態での水温の変化が根に影響を与えるためです。
高温の場合は根が煮え、低温の場合は根が凍結することで傷みます。
2年以上植え替えていない
アグラオネマは比較的成長がゆっくりですが、2年以上植え替えていないと土の劣化によって根が蒸れやすくなります。
特に安価な土を使っている場合、土の粒が崩れやすく団子状に固まることで、根に大きな負担がかかります。
水はけの悪すぎる土
根腐れの原因として、適切でない土も挙げられます。
土の水はけが極端に悪い場合や、過度に密集した場合、根が酸素を得られずに腐ってしまいます。
底穴の無い鉢や容器
底穴の無い鉢や容器、プランターも根腐れの原因となります。
特に底穴がない鉢や容器の場合、水が溜まって排水ができず、根が腐ってしまう可能性が高まります。
アグラオネマの根腐れでよくある質問
根腐れを放置するとどうなる?
根腐れを放置した場合、腐敗が地上部まで拡がり復活が難しい状況になってしまいます。
また、土からカビ臭が漂ってきたり、水やりしても土が湿ったままだったりといった症状も現れてきます。
早めに気付いて適切に対処すれば、根腐れしていても復活させることは可能です。
根腐れを防ぐためには、何日に1回水やりすべき?
アグラオネマの水やりは「土の表面が乾いたタイミング」でおこなうのが基本です。
土の乾く速度は日当たり、風通し、気温、使用している土や鉢の種類などによって異なります。
よって、水やりは「〇日に1回」などと決めず、土の乾き具合を確認してから行う必要があります。
根腐れは何日で回復する?
根腐れの程度にもよりますが、部分的な根腐れであれば、適切に対処すれば2週間ほどで新しい根が出てくることが多いです。
ただし、根腐れを起こしたのが冬の場合は復活がかなり難しくなります。
根腐れしたかどうかの見分け方は?
- 水やり後、5日以上経っても土が湿りっぱなし
- 水やりから5日以上経っても葉にハリが戻らない
- 株元がぶよぶよ柔らかい、株がぐらぐら不安定
上記のような症状がアグラオネマに見られる場合、根腐れを起こしている可能性があります。
土から取り出し、根の状態を確認してみてください。
殆どの根が腐ってしまったら復活は無理?
全ての根がだめになってしまっても、節(葉の付け根)があれば復活の可能性は残されています。
この場合、腐った部分を取り除いたら水を張った容器に挿しておきます。
うまくいけば14日ほどで節あたりから白い根が出てくるので、それを土に植えつければ復活させることができます。
アグラオネマが根腐れした時の症状は?復活させる方法を解説【まとめ】
- アグラオネマが根腐れしたときによくある症状には、「水やりしてもハリが戻らない」「葉が黄変、萎れる」「新しい葉が出ない」「かび臭い」「株元が不安定」などがある
- 根腐れが疑われる場合、まずは鉢から取り出して根を確認する
- 腐った根がある場合は取り除き、清潔な土に植えつけて発根を待つ
- アグラオネマが根腐れする原因には、「水の遣りすぎ」「受け皿の水を放置」「風通し、日当たりの悪さ」「肥料過多」「土が濡れた状態で高温、低温に晒される」「2年以上植え替えてない」「水はけの悪い土、鉢」などがある