観葉植物を育てているけど、根腐れ防止剤を使った方がいいのかな?でも、使い方がイマイチ分からない…。
根腐れ防止効果のある「珪酸塩白土」って、ダイソーでも買えるの?
室内で観葉植物を育てている方の強い味方「根腐れ防止剤」。土の状態を改善して根腐れのリスクを低減してくれる園芸資材です。
ただ、市場にはさまざまな商品が溢れており、どれを選べば良いのか迷ってしまいます。
そこで今回は、室内で育てている観葉植物におすすめの根腐れ防止剤を厳選してみました。
ダイソーに珪酸塩白土はある?ゼオライトとの違いも解説
ダイソーには「珪酸塩白土」という商品はない
残念ながら、ダイソーに「珪酸塩白土」は置いていません。※2024年7月現在
ただ、根腐れ防止剤として使用するなら「根腐れ防止ゼオライト」という商品があるので、こちらで代用できます。
珪酸塩白土とゼオライトの違いは?
根腐れ防止剤として使用されることの多い「ケイ酸塩白土」と「ゼオライト」。
どちらも根腐れ防止剤として使用されますが、異なる鉱石鉱物です。
- ケイ酸塩白土: ケイ酸塩白土はアルミニウムとケイ素の酸化鉱物。主にアルミニウム酸ケイ酸塩(Al₂Si₂O₅(OH)₄)から成り立つ。粘土鉱物として広く知られる
- ゼオライト: 複数の酸化鉱物を含む鉱石鉱物のグループ。基本的な構造はシリカ(ケイ酸)と酸素からなるが、アルミニウム、鉄、カルシウム、ナトリウムなどの他の元素も含まれる。通気性があり、水分や特定の分子を吸着する性質を持つ
どちらも根腐れ防止効果を持つけど、価格的にはゼオライトの方がお安めかな。ダイソーに置いていることも多いよ。
根腐れ防止剤の効果と使い方
観葉植物を育てる際に起こりがちなトラブル「根腐れ」。
根腐れは観葉植物の根が酸欠状態になり腐ってしまうトラブルです。水のやりすぎや土中の空気不足が原因とされています。
まずは、根腐れ防止剤の効果と使い方から見てみよう。超簡単だから初心者でも大丈夫!
根腐れ防止剤の効果
- 水が腐りにくくなる:藻が発生しにくくなり、水替えの手間が省ける
- 通気性を良くする:多孔質な素材のため、土に混ぜると通気性を改善する
- 有害物質を吸着:ゼオライトや珪酸塩白土などの成分が有害物質を吸着
根腐れ防止剤は、主にゼオライトや珪酸塩白土などの自然から採取された鉱石から作られています。
根腐れ防止剤は自然派志向の方でも安心して使用できるよ!
根腐れ防止剤の使い方
- 撒く:根腐れのリスクが高い場所や水がたまりやすい場所に根腐れ防止剤を撒くだけ
- 混ぜる:植物を植える前に土に根腐れ防止剤を混ぜ込むだけ
- 敷く:ハイドロカルチャーや水栽培の場合は、容器の底に根腐れ防止剤を敷いておく
根腐れ防止剤は、ハイドロカルチャーや花瓶の水を浄化する効果もあるよ。効果は半年ほど。
根腐れ防止剤の代用品は?
根腐れ防止剤の代用品①水はけの良い土
水はけの良い土を使用することで、根腐れのリスクを抑えることができます。
特に、観葉植物の多くは水はけの良い土が大好きです。
根腐れ防止剤を使わずとも、排水性に優れる土をチョイスしていれば、根腐れのリスクはかなり抑えられるんだ。
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根腐れ防止剤の代用品②パーライト、軽石(小粒)
パーライトや軽石(小粒)は通気性の高い資材です。
水をよく通すため、根腐れ防止の助けとなることでしょう。
土の通気性や排水性を向上させ、根が十分な酸素を取り込むことで、根腐れのリスクを軽減させるよ。
根腐れ防止剤の代用品②イオン交換樹脂栄養剤
主にハイドロカルチャーで使われる資材です。
植物に必要な栄養分を補給すると同時に、老廃物を吸着して根腐れを防止してくれる優れものです。
使い方は簡単で、ハイドロカルチャーを植えている資材の上に撒き、水を与えて落とし込むだけです。
具体的な植物や環境によって効果が異なる可能性があるよ。観葉植物の種類や管理環境などに応じた資材を選択してね。
観葉植物におすすめの根腐れ防止剤【2選】
観葉植物におすすめの根腐れ防止剤①ブロックシリコ「ミリオンA(ケイ酸塩白土)」
- 根腐れ防止効果
- 水を腐りにくくする
- 天然ミネラルの補給
- 通気性・排水性を良くして土をフカフカにする
使い方
- 観葉植物の根腐れ防止として使う場合…土に混ぜるだけ。量は用土の1割分。直径15cmの鉢なら80gほど混ぜ込む
- ハイドロカルチャー・水耕栽培・テラリウムの根腐れ防止…容器の底に敷くだけ
- 元気のない植物のミネラル補給として…土の表面に軽くまけば、天然ミネラルが溶けだして健康を回復(直径30cmの鉢なら一握り)
- 洋ラン・東洋ランの根腐れ防止として…粗目の用土に混ぜれば流出する肥料分を一時吸着&保持。水苔の水腐れ防止にも(直径15cmの鉢に軽く一握り)
花瓶の水に入れておけば花を長持ちさせることもできるよ。根腐れ防止効果はもちろん、ミネラル補給としても使えて便利!
観葉植物におすすめの根腐れ防止剤②プロトリーフ「根ぐされ防止剤」
- ゼオライトを使用した根腐れ防止剤で、保湿性と通気性に優れる
- 土に混ぜたり底に敷いたりと、様々な使い方ができる
- 様々な植物の根腐れを防ぐことができる頼れるアイテム
使い方
- 用土の約1割分を混ぜ込むだけ
- 土の表面に撒いてもok!
- 水耕栽培に使う場合は容器底に沈める
根腐れ防止剤を選ぶときのポイント
対応している植物の種類を確認
根腐れ防止剤を選ぶ際には、対応している植物の種類に注目しましょう。
根腐れ防止剤には、多肉植物や水耕栽培向けなど、さまざまな種類があります。
自分が育てている植物に適した根腐れ防止剤を選ぶことで、効果を最大限に引き出すことができます。
栽培方法に適しているか確認
栽培方法に合わせた根腐れ防止剤を選ぶことも重要です。
特殊な栽培方法を行っている場合は、それに適した根腐れ防止剤を選ぶことが必要です。
土壌での栽培を行っている場合には、土に混ぜることができるタイプの根腐れ防止剤が適しています。
使いやすさ
根腐れ防止剤の使いやすさも重要な要素です。
初心者でも簡単に扱えるアイテムを選ぶことで、手間をかけずに効果を得ることができます。
便利な小型の酸素粒剤や鉢底石など、使い方が簡単なアイテムがおすすめです。
安全性の確認
根腐れ防止剤の材料にも注意が必要です。
天然成分や化学物質を加えていない安全性の高い材料を選ぶことが大切です。
特に、食べることができる植物を育てている場合には、食品衛生面での安全性も重要なポイントとなります。
効果の持続性
最後に、根腐れ防止剤の効果の持続性も考慮しましょう。
効果が長期間続くものを選べば、定期的な処理やお手入れの手間を減らせます。
商品の説明やレビューを参考に、効果の持続期間や頻度を確認しておこう!
基本が大事!根腐れを防ぐために押さえておくべきポイント3つ
根腐れを防ぐためには、予防策を講じることも重要です。
根腐れ防止のポイント①水やりは土が乾いてから
適切な水やりのタイミングと量が根腐れ防止のポイントです。
- 水やりは土が乾いてから与えるのが基本!
- 生育が緩慢になる冬は水やりを控え目にシフト!
明るく風通しの良い場所に置いて管理することは大前提!
根腐れ防止のポイント②肥料を与えすぎない
適切な肥料の使用方法も根腐れの予防に欠かせません。
- 過剰な肥料は水分の放出を増やし根を傷める原因になる
- 植え付けや植え替え時に土に混ぜることができる根腐れ防止剤を使用すると、長期間にわたって肥料効果を得られる
根腐れ防止のポイント③根腐れ防止剤を使う
根腐れ防止剤を活用することも効果的な予防法です。
- 根腐れ防止剤は土に混ぜることで、根腐れを予防してくれる
- 珪酸塩白土やゼオライトなどは、水質を浄化し根腐れのリスクを下げる効果がある
根腐れを予防するためには、日常的なお世話が大切。適切な水やりや肥料の与え方、根腐れ防止剤の活用など、基本の育て方をマスターしよう。
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よくある質問
根腐れ防止剤を使用するときに注意すべきポイントは?
- 使用する植物の種類や育て方に合わせて選ぶ
- 材料や成分を確認し、安全性を確認しておく
- 効果の持続性や使いやすさも考慮
せっかく購入しても、使いにくいとタンスの肥やしになっちゃう。
根腐れ防止剤はどのように使えば効果的?
- 根腐れのリスクが高い場所や水がたまりやすい場所まく
- 土に直接混ぜるか、容器の底に敷いて使用する
使い方は簡単。効果が長く続くうえ、面倒なメンテナンスも不要。ただし効果は長くて半年~1年ほど。
根腐れ防止剤は100均でも買える?
はい。根腐れ防止剤は100均でも購入できます。
筆者は以前、ダイソーさんで「根腐れ防止ゼオライト」を購入しました。
筆者はハイドロカルチャーの根腐れ防止剤として使っていたよ。
根腐れ防止剤は繰り返し使える?
商品によっても異なりますが、ゼオライトの場合はそのほとんどが再利用できます。
再利用する場合は丁寧に洗浄し、汚れを取り除いてから直射日光に当て、十分に乾燥させます。
ダイソーの「根腐れ防止ゼオライト」は洗って何度でも使えるとのことでした。ただ、土に混ぜてしまうとゼオライトだけ取り出して洗うというのはかなり難しいのが現状…。根腐れ防止剤は比較的安価な資材だから、再利用するよりは新しいものに交換するのがおすすめ!
ハイドロカルチャーには根腐れ防止剤が必須?
必須ではありませんが、根腐れ防止剤を使った方が長持ちすることが多いです。
あくまで筆者の経験上ですが、ハイドロボールだけだと半年ほどで根が傷んでくることが多い印象です。
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根腐れ防止剤を使わないと根腐れを起こしやすくなりますか?
「根腐れ防止剤を使わない=根腐れを起こす」というわけではありません。
根腐れ防止剤は、あくまで根腐れのリスクを低減してくれるというものです。
根腐れ防止剤を使わずとも、適切な土や鉢、光や風通しなどの環境条件が整っていれば根腐れを起こすことなく、観葉植物を育てることができます。
ただ、ハイドロカルチャーに関しては根腐れ防止剤を使うことをおすすめする。穴が開いていない容器で植物を管理する場合には、根腐れ防止剤は使った方が長持ちすることが多いよ。
☆★ハイドロカルチャーはかわいそう…と言われる2つの理由↓↓
ダイソーに珪酸塩白土はある?ゼオライトとの違いも解説【まとめ】
- 今のところ、ダイソーに「珪酸塩白土」は売っていない模様
- ダイソーには「根腐れ防止ゼオライト」という商品があり、こちらは根腐れ防止剤として使用できる
- 珪酸塩白土は主に土壌改良材として使われ、ゼオライトは園芸の他、水質浄化、脱臭など多用途
- 根腐れ防止剤を使うことで根腐れのリスクを低く抑えてくれる
- 根腐れ防止剤の代用品には「水はけの良い土」「パーライト、軽石(小粒)」「イオン交換樹脂栄養剤」などがある
- 筆者おすすめの根腐れ防止剤は「ミリオンA」「プロトリーフ 根腐れ防止剤(ゼオライト)」
- 根腐れ防止剤を使うのも良いが、管理の基本を押さえておくことが重要!
根腐れ防止剤は心強い味方ですが大事なのは基本です。特に観葉植物の場合、土が乾いてから水やりすることが大事。
また、生育が緩慢になる冬は根が水分を吸い上げる力が弱まるため、水やりは土が乾いてさらに3日ほど経ってからに抑えます。
風通しの悪い場所だといつまで経っても土が乾きません。室内なら南~東向きの窓際がベストです。