オリヅルランの葉に黒っぽい斑点…。もしかして、炭疽病?
「炭疽病(たんそびょう)」は見過ごされがちな病気の一つです。
葉に黒い斑点が現れるのが特徴で、進行するとオリヅルラン全体に影響を及ぼす恐れもあるため、早めに対処する必要があります。
そこで今回は、オリヅルランが炭疽病にかかった時によくある症状、原因、対処法、そして予防策まで詳しく解説します。
オリヅルランが炭疽病になった時によくある症状
炭疽病は、カビが原因で発生する植物の病気です。
主にコレトトリカム属の菌が原因とされ、多湿な環境で発生しやすいのが特徴です。
よく見られる症状
- 葉に黒や茶色の斑点が現れる:斑点の周囲は黄色く変色することが多いです。
- 斑点が拡大し、穴が開く:進行すると斑点が大きくなり、葉に穴が開くことがあります。
- 葉が枯れる:重症になると葉全体が枯れ、植物全体の生育に影響を与えます。
これらの症状が見られる場合、炭疽病が疑われます。
放置するとどうなる?
炭疽病を放置すると、以下のようなトラブルを引き起こす恐れがあります。
- 植物全体の枯死:炭疽病が広がり、オリヅルラン全体が弱って最悪の場合は枯れてしまいます。
- 他の植物への感染:炭疽病の病原菌は周囲の植物にも広がる可能性があります。近くに鉢植えを置いている場合は要注意です。
オリヅルランが炭疽病にかかった時の対処法
炭疽病が疑われる場合、以下の手順でできるだけ早めに対処しましょう。
感染した葉を切り取る
- 黒い斑点がある葉を早めに取り除きます。
- 使用するハサミやナイフは消毒してから使用しましょう。
薬剤での治療
- 炭疽病に有効な殺菌剤(例えば「ベンレート」「トップジンM」など)を使用します。
- 植物全体と土壌にまんべんなく散布し、病原菌の拡大を防ぎます。
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水やりと湿度の管理
室内で植物を育てるなら、サーキュレーター必須!
- 葉に水がかからないよう注意し、乾燥気味に管理します。
- 室内の場合、除湿機やサーキュレーターを使って湿度を下げ、通気性を確保します。
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土壌の交換と鉢の洗浄
- 感染が広がっている場合は、古い土を廃棄し、新しい土に植え替えます。
- 鉢は熱湯消毒または漂白剤で徹底的に洗浄してください。
オリヅルランが炭疽病にかかる主な原因
炭疽病は、以下の条件が揃うと発生しやすくなります:
蒸れ
多湿な環境は真菌が繁殖しやすく、炭疽病のリスクを高めます。
特に窓を閉め切った通気性の悪い場所では、病原菌が活発に増殖しやすいです。
蒸れ
葉に直接水がかかったまま乾燥しないと、菌が葉に定着しやすくなります。
水を与える際は、株元にそっとジョウロの先を差して与えるようにしましょう。
葉の傷、ストレス
葉に傷がある場合、そこから病原菌が侵入します。
また、栄養不足やストレスで弱ったオリヅルランも感染しやすくなります。
病原菌を含む土や器具の使用
感染した土や消毒されていない道具を使うと、病原菌が広がる原因になります。
土を再利用したい場合は、下記事を参考にされてください。
オリヅルランの炭疽病を防ぐ方法
炭疽病を未然に防ぐために、日頃から以下のポイントを意識しましょう。
水やりは土の表面が乾いてからが基本
- 土の表面が乾いてから水を与え、葉に水がかからないようにします。
- 過剰な水やりは避け、鉢底の水がしっかり排水されるようにします。
風通しを確保。窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須!
我が家はアイリスオーヤマさんの静音サーキュレーターを使ってます。
- 部屋の湿度が高い場合は、除湿器や換気を活用します。
- オリヅルランは明るい間接光を好むので、風通しの良い場所に置きましょう。
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定期的な葉のチェック
- 病斑や異常がないかをこまめに観察し、早期発見を心がけます。
道具の消毒と衛生管理
- ハサミや植え替え用の器具は使用前後に必ず消毒します。
- 新しい土や鉢を使う際も、清潔なものを選びましょう。
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オリヅルランに黒い斑点?炭疽病のよくある症状・対処法・予防策【まとめ】
オリヅルランの炭疽病は、早期発見と適切な対処で回復が可能です。
- 黒い斑点や葉の変色が見られたら、すぐに病気を疑い、葉を切り取る、薬剤を使用するなどの処置を行いましょう。
- また、普段から水やりの管理や湿度調整を行い、病気を予防することが大切です。
この記事を参考に、オリヅルランを健康で美しい状態に保ちましょう!