ベンジャミンの枝が倒れて横に広がる。カッコよく自立させるにはどうすればいいの…?
ベンジャミンを長く育てていると、枝が横に広がったり、全体が倒れてくることがあります。
こうなってくるとどうしても見栄えが悪くなってしまいますが、適切に対処することで、綺麗な樹形を取り戻すことも可能です。
そこで今回は、ベンジャミンの枝が横に広がったり倒れる原因、また美しい樹形を取り戻すための仕立て直し方について解説します。
ベンジャミンの枝が横に広がる・倒れる原因と対処法
ベンジャミンの枝が横に広がったり倒れてくる場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
窓から離れた壁際や部屋の隅に置きっぱなし
ベンジャミンは、光が不足すると枝が細長く間延びし、横に広がりやすくなります。
日光が不足すると、光を求めて枝が間延びしていく「徒長」を起こすためです。
対処法
- 室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想
- 冬場や曇りの日が続く時期には、植物育成LEDライトで補光するのも効果的
水の与えすぎ
水を多く与えすぎると根が弱り、枝も不安定になります。
特に湿度が高い環境では、根腐れの原因となり、土壌の水はけも悪くなるため注意が必要です。
対処法
- 表面の土が乾いてから水を与える「乾湿のメリハリ」を心がける
- 冬場の水やりは、土が乾いてさらに2~3日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量を与えるので十分
- 通気性と排水性が良い土を使用し、鉢底に穴が開いている鉢を選ぶ
2年以上植え替えていない
根が鉢内で詰まると、栄養の吸収が難しくなり、樹形が不安定になります。
また、鉢が小さいと支えが効かなくなり、ベンジャミン全体が倒れやすくなります。
対策
- 1~2年に一度、春から初夏に植え替える
- 古い土は可能な限り落し、新しく水はけの良い土を使う
枝が広がる・倒れるベンジャミンの仕立て直し方
ベンジャミンの仕立て直しを行う際には、適切な剪定と支柱を使うことで、美しい樹形を取り戻すことができます。
剪定のポイント
剪定は、枝が成長しやすい春から初夏にかけて行うのが最適です。
- 枯れた枝をカットする – 枯れている枝を取り除くことで、樹形が整います。
- 徒長枝をカット – 特に伸びすぎている細長い枝を切り、他の枝とのバランスを取ります。
- 密集部分の間引き – 通気性を確保するため、密集している部分を間引きます。内向きに伸びる枝もカットすると、外側に美しい葉が茂りやすくなります。
剪定をする際は、清潔なハサミを使い、枝に負担をかけないように切り戻しを行いましょう。
支柱を使った矯正方法
ベンジャミンの枝が倒れる場合、支柱でサポートするのが効果的です。
支柱を使うことで、倒れやすい枝や幹を固定し、整った形状に仕立て直すことができます。
- 支柱を土の中に差し込む – 主幹や不安定な枝に沿って支柱を土の中に差し込みます。
- 支柱に枝を固定する – 支柱と枝の間を、園芸用の紐や結束バンドで軽く固定します。この時、枝が傷つかないように注意し、成長を妨げないように余裕を持たせましょう。
- 成長に合わせて支柱を調整 – 枝が安定してきたら、支柱を少しずつ外し、自然に立つようにします。
ベンジャミンの美しい樹形をキープするためのポイント
室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想
ベンジャミンは少ない光でもすぐに枯れることはありません。
とはいえ、あまりにも日当たりが悪いとあっという間に徒長し、枝が倒れてだらしのない樹形に崩れてしまいます。
室内であれば南~東向きの窓際に置くのが理想です。
1~2年に一度の植え替え
成長に伴い根が鉢いっぱいになるため、1~2年に1度のペースで植え替えを行いましょう。
植え替えは春~初夏がおすすめで、新しい土と鉢を用いることで元気な成長を促せます。
風通しの良い場所
ベンジャミンは湿度と風通しを好みます。特にエアコンの風が直接当たらない場所や、乾燥しすぎない環境で管理することが大切です。
葉にホコリが溜まった場合は霧吹きで軽く洗い流し、乾燥とホコリによる葉焼けを防ぐと良いでしょう。
ベンジャミンの枝が横に広がる・倒れるときの原因と仕立て直し方【まとめ】
ベンジャミンの枝が横に広がったり、倒れてしまう原因として、日照不足や根詰まりなどが挙げられます。
これらの原因に対処するためには、適切な剪定や支柱を使ったサポート、そして根詰まりを防ぐための植え替えが効果的です。
また、環境管理や水やりも大切で、これらを心がけることでベンジャミンの美しい樹形を維持できます。
ベンジャミンのケアは一見難しそうに見えますが、こまめなメンテナンスを行うことで長く楽しめる観葉植物です。