
アジアンタムが臭い気がする。。
アジアンタムを育てていると「なんだか臭いが気になる…」と感じることがあるかもしれません。
アジアンタムに限らず植物が臭う場合、土や根の腐敗、カビなどが考えられます。
そこで今回は、アジアンタムから不快な臭いが生じる原因と、その対処法について解説します。
アジアンタムが臭い時によくある原因は主に4つ
アジアンタムから臭いが発生する場合、主に以下のような原因が考えられます。
それぞれの原因を知ることで、効果的な対策を講じることができます。
根腐れによる腐敗臭
アジアンタムは湿度を好む植物ですが、水分過多になると根が常に湿った状態になり、酸素不足で根腐れが発生することがあります。
根腐れが進むと、腐ったような嫌な臭いが漂い、鉢全体から不快な臭いが感じられるようになります。
根腐れの原因は過剰な水やりや排水の悪い土が挙げられます。

土のカビや雑菌の繁殖
土が古くなり、通気性が悪化するとカビや雑菌が繁殖しやすくなります。
特に湿度が高い場所に置いていると、土に白いカビが生えることがあり、そのカビが不快な臭いを発することがあります。
また、カビ臭や土の腐敗臭が発生することもあります。

過剰な水やりによる受け皿の水の腐敗
水やりの後に受け皿に溜まった水をそのままにしておくと、受け皿の水が腐敗し、嫌な臭いが発生することがあります。
特に夏場は水が腐りやすく、受け皿からの臭いが強く感じられることがあります。

肥料の与えすぎによる臭い
肥料を与えすぎると、土中で未消化の肥料が分解される際に臭いが発生することがあります。
特に有機肥料は土に残りやすく、分解が進むと独特の発酵臭が出ることがあるため、適切な量と頻度で肥料を与えることが重要です。

アジアンタムの不快な臭いの対処法
臭いの原因が特定できたら、対策を行うことでアジアンタムを健康に保ち、快適な環境を取り戻すことができます。
根腐れが疑われる時の対処法
まずは鉢から植物を取り出し、根の状態を確認することが大切です。
- 鉢から取り出して根の状態を確認
アジアンタムを鉢から取り出し、根をチェックします。黒く変色し、ぐにゃぐにゃしている根は腐っているため、これ以上の腐敗を防ぐためにも切り取りましょう。 - 腐った根を剪定する
消毒したハサミを使い、腐った根を丁寧に取り除きます。根を切りすぎないようにし、健康な部分を残すようにしましょう。 - 新しい土と鉢で植え替える
根腐れが進行していた場合、古い土を使わず、新しい土と鉢に植え替えるのがベストです。通気性が良く、排水性の高い観葉植物用の土を使い、鉢底には軽石を敷いて水はけを良くします。

土のカビや雑菌の対処法
カビや雑菌が原因で臭いが発生している場合、以下のような対処を行いましょう。
- カビの生えた表面の土を取り除く
カビが見られる部分の土を表面から1〜2cm程度削り取り、清潔な新しい土を入れます。カビが発生する原因を取り除くことが大切です。 - 土を乾燥させる
水やりを控え、風通しの良い場所に置いて土をしっかり乾燥させます。土が乾燥するとカビが生えにくくなり、臭いの原因も減少します。 - 殺菌剤の使用
カビが広範囲に発生している場合には、市販の植物用殺菌剤を使用し、カビの再発を防ぎます。殺菌剤の使い方を守り、植物にダメージを与えないように気をつけましょう。
受け皿の水の処理
受け皿に水が溜まると悪臭が発生する原因となるため、受け皿の水は必ず処理しましょう。
- 水やり後は受け皿の水を捨てる
水やりをした後、鉢底から出た水が受け皿に溜まりますが、そのままにせず、必ず捨てるようにしましょう。 - 受け皿を清掃する
受け皿が汚れていると、細菌が繁殖しやすく臭いが発生するため、定期的に清掃を行います。水洗いと乾燥をして、受け皿を清潔に保ちましょう。
肥料の管理
肥料が原因で臭いが発生している場合には、以下のように肥料の量や頻度を見直しましょう。
- 肥料の使用頻度を減らす
アジアンタムには、成長期である春から秋にかけて2〜3週間に1度の頻度で、薄めた液体肥料を与えるのが目安です。肥料を与えすぎないようにし、冬場は控えると良いでしょう。 - 有機肥料を避け、無機肥料を使う
有機肥料は分解の過程で臭いが発生しやすいため、無臭の無機肥料に切り替えると臭いが軽減されます。
アジアンタムの臭いを予防するための日常ケア
臭いが発生しないようにするためには、普段からアジアンタムの健康を保つための管理が大切です。
以下の予防策を参考に、アジアンタムが快適に育つ環境を整えましょう。
適切な水やりの頻度を守る
アジアンタムは湿度を好む一方で、過湿は根腐れの原因になります。
土の表面が乾いたタイミングで水やりを行い、受け皿の水は必ず捨てましょう。
また、冬場は休眠期に入るため、水やりの頻度を減らし、土が乾き気味になるよう調整することが重要です。

通気性の良い土と鉢を使う
根が呼吸できる環境を作るためには、通気性の良い土と鉢を使用することが大切です。
観葉植物用の水はけの良い土を選び、軽石やパーライトを混ぜるとさらに通気性が向上します。
また、鉢の底に穴があるものを使用し、余分な水がしっかりと排出されるようにしましょう。
定期的な換気で風通しを確保
アジアンタムは湿気がこもるとカビが生えやすいため、風通しが良い場所で育てましょう。
窓を開けて換気したり、サーキュレーターを使って空気を動かすことで、湿気がこもらずカビの発生を防ぐことができます。
最低でも2年に一度植え替え、古い土をリフレッシュ
長期間同じ土を使い続けていると、古い土の中で雑菌が増殖しやすくなります。
1〜2年に1度のペースで植え替えを行い、新しい土に交換して根が健康に育つようにしましょう。

アジアンタムが臭い?よくある原因と不快なニオイの対処法【まとめ】
アジアンタムが臭う原因には、根腐れやカビ、受け皿の水の腐敗、肥料の過剰などが考えられます。
臭いが発生した場合には、根の剪定や土の交換、受け皿の清掃などの対処を行いましょう。
また、臭いを予防するためには、適切な水やりや通気性の良い土の使用、換気などの管理が重要です。