クワズイモに黒い粒々が付いてる。もしかして、害虫…?
クワズイモを長く育てていると、葉や茎に黒い虫が付くことがあります。
気持ち悪い…と放置していると、あっという間に被害が拡がり、株自体を弱らせてしまうこともあるんです。
そこで今回は、クワズイモに付きやすい黒い虫の種類と駆除方法、そして予防法について詳しく解説します。
クワズイモに付きやすい黒い虫の種類
まず、クワズイモに付着しやすい代表的な黒い虫について、種類ごとに解説します。
ハダニ
ハダニもクワズイモに付きやすい害虫で、小さな黒や赤褐色の斑点のように見えることが多いです。
カイガラムシと違い、よく見ると葉の表面をちょこまかと動き回って移動します。
ハダニが大量発生すると、葉が色褪せて枯れてしまうことがあるため、早めの駆除が重要です。
アザミウマ(スリップス)
特に夏場、屋外で管理していると発生しやすいのが「アザミウマ(スリップス)」です。
繁殖力が強く、放っておくとあっという間に増殖して葉をまばらに変色させます。
ハダニに比べるとやや大き目の虫で、やや細長く尾が尖ったような形状です。
スス病
スス病は害虫そのものではなく、アブラムシやカイガラムシが排泄する「甘露(かんろ)」に付着したカビが原因で発生する黒い病斑です。
この黒いカビが葉の表面に広がると、植物の見た目が悪くなるだけでなく、光合成も妨げられてしまいます。
スス病は害虫の活動が盛んな夏場に発生しやすいため、害虫の発生予防が効果的な対策となります。
クワズイモに付いた黒い虫の駆除方法
黒い虫を発見した場合、早急な駆除が求められます。それぞれの害虫に適した駆除方法を見ていきましょう。
ハダニの駆除方法
ハダニは乾燥を好むため、湿度管理が大切です。次の方法で駆除を試してみましょう。
- 葉水スプレー
乾燥を嫌うハダニに対しては、葉水(葉に水をスプレーすること)が有効です。葉の表や裏に水をかけて湿度を高め、ハダニの発生を抑えます。 - 植物用殺虫剤
ハダニ専用の殺虫剤を使用することで、広範囲に発生した場合でも効率よく駆除できます。殺ダニ剤はハダニに特化しているため、通常の殺虫剤よりも効果的です。
アザミウマ(スリップス)の駆除方法
アザミウマは早期発見が重要で、駆除方法は以下の通りです。
- 粘着シートの設置
黄色の粘着シートを設置して成虫を捕獲する方法が効果的です。特に発生が初期段階の際に有効です。 - 植物用殺虫剤の使用
葉が全体的に変色している場合、できるだけ早めに「ベニカXネクストスプレー」を噴射します。アザミウマは一度発生すると非常に厄介な害虫ですが、早めに対処すれば十分に駆除が可能です。
スス病の対処方法
スス病の対処には、まずは原因となる害虫の除去が必要です。以下の方法で対策しましょう。
- 水拭き
スス病が軽度であれば、柔らかい布で水拭きを行うことで黒いカビを除去できます。葉の表面を優しく拭き、すす状のカビを取り除きましょう。 - 殺菌剤の使用
市販の植物用殺菌剤を薄めてスプレーし、スス病を抑えることができます。すす病が広範囲に及ぶ場合には、殺菌剤でカビの進行を防ぎます。
クワズイモに黒い虫が付かないための予防方法
日頃からの予防が、害虫の発生を防ぐ鍵です。以下の方法でクワズイモを健康に保ちましょう。
風通しを良くする
害虫は風通しが悪い環境で発生しやすいため、風通しの良い場所に置くことが重要です。
室内で育てている場合でも、時々窓を開けて換気し、湿度が高くならないように心がけます。
葉水の際に葉をよく観察する
害虫は何といっても早期発見が重要です。
定期的にクワズイモの葉や茎をチェックし、特に葉の裏や茎の付け根など、虫が付きやすい場所を重点的に確認します。
適切な水やりと土壌管理
過湿がクロバネキノコバエの発生原因となるため、水やりは土が乾いてから行うようにします。
過湿を防ぐことで、害虫の発生を抑えることができます。
新しい植物の隔離
新しく植物を購入した場合、害虫が付いている可能性もあります。
購入後は他の植物と一定期間隔離し、様子を見ることで、クワズイモに害虫が広がるのを防ぐことができます。
クワズイモに付く黒い虫は何?付きがちな害虫と駆除・予防方法【まとめ】
クワズイモに付きやすい黒い虫には、アブラムシやクロバネキノコバエ、ハダニなどが挙げられます。
これらの害虫は植物の栄養を奪い、美観も損ないますので、駆除や予防が欠かせません。
日常的な観察や、風通しを良くする、適切な水やりなどを心がけることで、健康なクワズイモを育てましょう。