この記事では、ザミオクルカスにカビが発生する原因、よくある症状、そして具体的な対処法やカビ対策について解説します。
カビの発生を防ぎ、清潔にザミオクルカスを育てましょう。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
ザミオクルカスに見られるカビの症状
ザミオクルカスの土の表面に白いふわふわが現れる場合、カビの可能性があります。
土の表面に白い粉状のカビ
水やりのしすぎや換気不足で、土の表面に白くふわふわしたカビが発生することがあります。
白い粉のように見えるなら「コナカイガラムシ」の場合である可能性もある。ただ、カビの場合は植物より土に白いふわふわが拡がりやすい。
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茎や葉、鉢に黒や灰色の斑点
葉や茎に黒や灰色の斑点模様が発生した場合、カビの可能性があります。鉢の表面に現れることもあります。
芋(地下茎)が腐る
ザミオクルカスの芋がぶよぶよと腐敗している場合、カビが生えている可能性があります。
放置していると腐敗が全体に拡がり、植物全体が枯れてしまいます。
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カビが発生した際の対処法
カビを放置していると、室内にカビの胞子が飛散する恐れがあります。早目に対処するのが安心です。
表面のカビを取り除き、水はけの良い土を足す
室内向けにブレンドされた土は、水はけが良く虫やカビも湧きにくい。
土の表面に白いカビが見られる場合は、表面の土を取り除き、新しい清潔な土を足しておきます。
室内の場合、コバエやカビが発生しにくい「室内向けの土」がおすすめです。
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水やりを控える
内部の土が乾燥するまで水やりは控えましょう。
ザミオクルカスは乾燥に強いため、数週間水やりをしなくても問題ありません。
芋がカビた場合
芋が部分的に腐敗している場合、腐った部分を切り取り、切り口を殺菌します。
その後、殺菌済みの土や新しい鉢で植え替えを行います。
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ザミオクルカスにカビが生える原因
ザミオクルカスにカビが発生する場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
土が乾く前に水を与える
ザミオクルカスは乾燥に強い反面、根が過剰な水分を嫌います。
土が常に湿った状態だと、表面や根付近にカビが生える原因となります。
通気性の悪い土
室内なら水はけと通気性に優れる「室内向けの土」が衛生的。
水はけの悪い土を使用していると、根が蒸れやすくなり、カビの発生リスクが高まります。
特にザミオクルカスの場合、一般的な「観葉植物の土」だと、個人的には保水性が高すぎるかな…と感じます。
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梅雨時期
梅雨時期や湿度の高い室内で育てている場合、カビが発生しやすくなります。特に風通しが悪いとリスクが増します。
梅雨時期の室内はエアコンやサーキュレーターをフル活用して、湿気が一か所に停滞しないよう配慮する。特に窓を閉め切る時期は、サーキュレーターは必須アイテム。
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肥料のやりすぎ
肥料が多すぎると、土に溶け残った成分がたまり、これがカビの栄養源となります。
また、肥料のやりすぎによって土の中に残った肥料分は、根を傷める原因にもなります。
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ザミオクルカスのカビ対策で押さえておくべきポイントは3つ
ザミオクルカスを室内で育てる場合、以下3つのポイントを押さえておけば、カビの発生をかなり抑えられます。
適切な水やり頻度
ザミオクルカスは、土が完全に乾いてから水やりを行うのが基本です。特に冬場は月1回程度でも問題ありません。
水遣りチェッカーを使うのもおすすめです。土の乾き具合を色で確認できます。
水遣りチェッカーを使う場合の水やり方法【時期別】
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水やりのタイミング |
水の量 |
春~秋 |
チェッカーが「白」になったら |
鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与える |
冬(最低気温15度以下) |
チェッカーが「白」になってさらに3~4日経ったら |
土の約1/3が湿るくらいの量の水を暖かい時間帯に与える |
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通気性の良い土を使用
市販の「観葉植物用の土」に、赤玉土や軽石(小粒)を混ぜて水はけを良くしましょう。
おすすめは、室内向けにブレンドされた「室内の土」です。室内でも清潔にザミオクルカスが育てられます。
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南~東向きの窓際に置くのが理想
風通しが良く、明るい間接光が当たる場所が理想的です。湿度が高い場合は扇風機や換気で空気を循環させましょう。
カビは風通しの良い場所を嫌うため、窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須です。
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ザミオクルカスにカビ?よくある症状と対処方法、カビ対策【まとめ】
ザミオクルカスは手入れが簡単な植物ですが、環境の変化や過湿によりカビが発生することがあります。
適切な水やりと環境管理を行い、健康的で美しい姿を維持しましょう。
もしカビが発生した場合も、早期に対処すれば植物を救うことが可能です。
トラブルを防ぎながら、ザミオクルカスの育成を楽しんでくださいね!