ザミオクルカスは成長がゆっくりな観葉植物として知られていますが、予想以上に茎が伸びすぎてしまうことがあります。
この記事では、ザミオクルカスが伸びすぎる原因やその対処法、さらにきれいに仕立て直すための剪定方法やケアのコツを詳しく解説します。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
ザミオクルカスが伸びすぎる原因とは?
だらんと伸びた茎が弱々しく垂れるのは日光不足の症状。
ザミオクルカスの茎が伸びすぎる場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
日当たりが悪い
ザミオクルカスは少ない光でもある程度は育ちますが、あまりにも日当たりが悪いと茎ばかりが間延びしてだらしのない見た目になります。
窓から遠く離れた壁際や部屋の隅などに置いている場合は、高確率で日光不足に陥ります。
過剰な水やり
水分が多すぎると、根が必要以上に吸水し、茎が柔らかくなりすぎることでバランスが崩れる場合があります。
根元が柔らかくなる場合は、根腐れも疑われます。
根詰まり
ザミオクルカスは根っこに「根茎」と呼ばれる膨らみがあります。
複数の株を一つの鉢に植えた場合、光や養分の取り合いが発生し、縦方向に成長しやすくなります。
鉢の中が株でぎゅうぎゅう詰めになっていたり、2年以上植え替えていない場合は要注意です。
◎管理人の一言メモ:ザミオクルカスは地上部に比べて根っこ部分の成長が想像以上に早い印象。特に高価な鉢植えを使っている場合、内側からの圧で鉢を割ってしまうことも…。最低でも2年に1回は植え替えか株分けをしておくのがおすすめ!
☆★植え替え、株分けの詳しい手順とコツについてはこちら↓↓
茎が伸びすぎたザミオクルカスの整え方
伸びすぎてしまった茎を元に戻すことはできません。形を整えたい場合は剪定で整えるのが基本です。
剪定する
- タイミング:春~初夏の成長期が最適。
- 剪定方法:伸びすぎた茎を根元近くで切り落とす。切った茎は水に挿しておくと発根する。そのまま育てることも可能。
- 注意点:切り口が乾燥するまで水やりは控える。
根詰まりしているなら植え替える
増えた鉢は家族や植物好きの友人、職場などにプレゼントすると喜ばれる。(多分)
鉢が小さすぎると根が窮屈になり、株全体がバランスを崩すことがあります。
最低でも2年に一度、ひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。鉢を大きくしたくないなら、株分けします。
環境を改善してザミオクルカスの伸びすぎを防ぐコツ
ザミオクルカスの茎が不自然に伸びすぎる…。このようなトラブルを防ぐためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
室内なら南~東向きの窓際に置く
ザミオクルカスは直射日光が苦手ですが、かといって光が足りな過ぎると茎ばかりが間延びして樹形が崩れます。
室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想ですが、場所が確保できない場合は植物育成ライトを使ってサポートします。
水やりは土が完全に乾いてから
土が完全に乾いてから水を与える「乾湿のリズム」を守ることが大切です。
土の乾き具合を確認する方法は、鉢の中心の土に指を2~3センチほど差し、湿気を感じなければ乾いていることが多いです。
いちいち土の乾き具合を確認するのが面倒…という場合、水遣りチェッカーを使うのもおすすめです。
スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土の乾き具合を色で確認できます。
2年に1回は植え替えor株分けで根詰まりを防ぐ
実際に育ててみた経験上、ザミオクルカスは根の成長が比較的早いです。
最低でも2年に1回、春~初夏のうちに植え替えor株分けを済ませ、鉢の中が密集するのを防いでおきます。
伸びすぎたザミオクルカスはどうする?原因と整え方【まとめ】
ザミオクルカスの茎が伸びすぎる原因は、光不足や過剰な水やりなど、環境要因が大きく影響しています。
ただ、適切な剪定や環境の改善でバランスの取れた美しい形に整えることが可能です。
また、カットした茎を水に挿して発根させれば、新たな株として育てることもできます。
この記事を参考に、形の崩れたザミオクルカスの回復に挑戦してみてくださいね。