植え替え直後のアンスリウムが元気を失ってしまい、葉がしおれたり、株全体がぐったりしてしまっていませんか?
植え替えは植物にとって手術のようなもので、正しいケアをしないとトラブルの原因となります。
そこで今回は、植え替え後のアンスリウムが元気をなくす原因と、原因別の対処法を紹介します。
植え替え後にアンスリウムが元気をなくす主な原因
アンスリウムが植え替え後に弱ってしまう場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
寒い時期に植え替えた
最低気温が15度以下になる秋~冬に植え替えた場合、根がうまく回復できず、そのまま弱ってしまうことが多いです。
この時期に根を傷つけたり、無理にほぐしすぎると、根がダメージを受け、致命傷となることがあります。
対処法
- 15度以下にならないよう温度管理を徹底する
- 明るく風通しの良い場所に置き、根が蒸れすぎないように配慮する
- 窓際に置いている場合は、夜になったら窓から1~2m離しておく
- 日光が足りない場合は植物育成ライトを取り入れる
- 植え替えは春~初夏に済ませておくのがベスト
※春になって気温が上がってくれば、そこからは回復に向かっていくことが多いです。それまでは、何とか枯れないよう気を配りましょう。
環境の急激な変化(直射日光に当てる等)
植え替え後に置き場所や光の条件が大きく変わると、植物がストレスを受けやすくなります。
特に、直射日光や急な乾燥はダメージを加速させる原因となります。
対処法
- 植え替え直後は、明るい間接光の当たる場所に置き、直射日光は避ける。
- 温度や湿度を安定させ、エアコンの風が直接当たらないようにする。
水やりの問題
植え替え直後に過剰な水やりを行うと、根が十分に回復する前に根腐れを起こすことがあります。
一方で、水やりが不足している場合は、土が乾燥しすぎて植物がしおれることがあります。
対処法
- 植え替え後は1~2日待ってから水やりを開始し、土の表面が乾いてから、土の約1/3が湿るくらいの量の水を与える。
- 明るく風通しの良い場所に置き、蒸れを防ぐ。
土が合っていない
植え替えに使用した土が排水性に乏しい場合、水が根に溜まりやすくなり、酸欠状態を引き起こすことがあります。
また、栄養が偏っている土を使用することも問題です。
対処法
- 観葉植物用の排水性・通気性の良い土を使用する。
- 室内管理なら通気性に優れ、虫が湧きにくくもなる。
鉢が適していない
鉢が植物に対して大きすぎると、土が乾きにくくなり根腐れのリスクが高まります。
また、小さすぎる鉢では根が十分に広がることができません。
対処法
- 植え替え時は、現在の鉢より一回り大きいサイズの鉢を選ぶ。
- 必ず鉢底に排水穴があるものを使用する。
植え替え後に元気がないアンスリウムを復活させる方法
ステップ1:傷んだ葉を剪定する
弱った葉や黄色くなった葉は、植物全体のエネルギーを消耗させます。これらを取り除くことで、根や新芽に栄養を集中させることができます。
ステップ2:湿度を高める
乾燥した環境は、植え替え直後のアンスリウムには負担が大きいです。
- 部屋が乾燥している場合、葉水をスプレーして湿度を保つ。
- 植物の周囲に小皿に水を張ったものを置く、または加湿器を使用する。
ステップ3:肥料は与えない
植え替え後のアンスリウムは根がダメージを受けているため、肥料は逆効果になる場合が多いです。
完全に回復するまで、最低でも1ヵ月は肥料を控えましょう。冬の場合は肥料不要です。
ステップ4:置き場所を安定させる
強い風や振動がない、静かな場所に鉢を置き、植物が落ち着ける環境を整えます。
また、定期的に鉢の向きを変えることで、光の当たり方が偏らないようにします。
アンスリウムの植え替え後のケアでよくある質問
Q1. 植え替え後、どのくらいで元気になりますか?
A1. アンスリウムが新しい環境に適応するまでには、春~初夏の場合、1~2週間程度かかります。
秋~冬の場合はもっとかかってしまいます。
だからこそ、株に大きな負担となる植え替えは、回復力の高い春~初夏に済ませておきましょう。
Q2. 植え替え時に肥料を混ぜてもいいですか?
A2. 植え替え時に肥料を土に混ぜるのは避けましょう。
根がダメージを受けやすい状態のため、肥料は刺激となり逆効果です。回復してから少量ずつ与えてください。
ただし、商品によっては混ぜて使うことが可能な肥料もあります。
Q3. 植え替え直後に葉が全部しおれてしまいました。どうすればいいですか?
A3. 根が傷んでいる可能性があります。湿度を保ちながら、過剰な水やりを控えて様子を見てください。
場合によっては、再度植え替えが必要です。
アンスリウムが植え替え後に元気がない?原因と復活方法【まとめ】
植え替え後にアンスリウムが元気をなくすのは、根のダメージや環境の変化が主な原因です。
しかし、適切な対処を行えば、植物は再び元気を取り戻します。
この記事を参考に、丁寧なケアでアンスリウムの健康をサポートしましょう!
アンスリウムを元気に育てるための植え替えのコツ
- 植え替えのベストタイミング:春~初夏の生育期に行うとストレスが少ない。
- 根を必要以上に触らない:根を清潔な状態に保ち、ダメージを最小限に抑える。
- 植え替え後は休息を与える:2~3日間は安静にし、水やりや移動を控える。