室内で楽しむイメージが強いアンスリウムですが、「庭植えもできるのでは?」と思う方もいるでしょう。
結論、地域によっては庭植えも可能ですが、屋外で育てる場合は注意点もあります。
今回は、アンスリウムを庭植えする際のポイントや注意点を詳しく解説。庭で美しいアンスリウムを育てたい方は、ご参考にされてください。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
アンスリウムは庭植えに適しているの?
アンスリウムは熱帯雨林を原産とする植物です。そのため、以下のような環境を好みます。
- 高温多湿
- 半日陰
- 水はけの良い土壌
原産地の環境に近い条件を再現できれば庭植えも可能ですが、注意点もあります。
庭植えを避けた方が良い場合
以下の場合は庭植えは避け、移動可能な鉢植えで栽培しましょう。
- 冬の最低気温が5℃以下になる地域
- 日中に直射日光が当たり続ける場所
- 風が強く乾燥する環境
沖縄や一部の南西諸島なら庭植え可能
アンスリウムは寒さに弱く、特に冬の低温には耐えられません。日本の気候では、地域や季節によって庭植えが難しいです。
- 年間を通じて温暖な地域:沖縄や一部の南西諸島など。
- 冬の気温が5℃以上を保てる場所:冬越し対策が可能な場合は、その他の地域でも一部可能。
寒さが心配なら、移動が可能な鉢植えがおすすめ
室内栽培では温度や湿度をコントロールできますが、庭植えでは天候に影響されやすいため、管理が難しくなる点に注意が必要です。
5度以下になる可能性のある地域では、移動が可能な鉢植えでの栽培が適しています。
アンスリウムの庭植えで押さえておくべきポイント
アンスリウムを庭植えするなら、以下のポイントを押さえておきましょう。
半日陰で水はけの良い場所を選ぶ
- 半日陰:直射日光を避け、明るい日陰になる場所。
- 風通しが良い:蒸れを防ぎ、病害虫を予防。
- 水はけの良い土壌:根腐れを防ぐため、砂や腐葉土を混ぜた土がおすすめ。
水はけの良い土を準備する
アンスリウムは腐葉土やピートモスを含む、軽くて水はけの良い土を好みます。
土作りの方法
- 庭の土に腐葉土やピートモスを30〜50%混ぜる。
- 水はけを良くするため、砂や軽石を加える。
- 植え付け場所を深さ30cm程度掘り、土を整える。
正しい手順で植え付ける
アンスリウムを庭に植える際は、根を傷つけないよう慎重に行います。
手順
- 植え付け前に水をたっぷり与える。
- 鉢から取り出し、根を軽くほぐす。
- 植え付けた後、軽く土を押さえ、根が安定するようにする。
- 植え付け後はたっぷりと水を与える。
アンスリウムを庭植えにするメリット・デメリットは?
メリット
- 広いスペースでのびのび育てられる:鉢植えよりも自由に成長できる。
- 手間が省ける:庭全体で湿度が維持される場合、頻繁な水やりが不要になる。
デメリット
- 寒さに弱い:冬越しの管理が大変。
- 病害虫のリスク:室内栽培よりも害虫の被害に遭いやすい。
- 移動が難しい:一度庭植えすると移動が困難になる。
アンスリウムを庭植えする際の寒さ対策
庭植えの最大の課題は冬越しです。以下の方法で寒さ対策を行いましょう。
防寒対策
- マルチング:株元にワラや落ち葉を敷いて保温。
- 寒冷紗や不織布を使用:寒さが厳しい場合、植物全体を覆う。
室内への一時移動
冬の間だけ鉢上げして室内で育てるのも有効です。
手順
- 冬が来る前に鉢上げする。
- 根を傷つけないよう注意しながら掘り起こす。
- 室内の明るい場所で育てる。
アンスリウムは庭植えできる?地植えのメリット・デメリットと注意点【まとめ】
アンスリウムは庭植えが可能ですが、環境が整っていないと枯れるリスクが高くなります。
庭植えを成功させるためには、適切な場所選びと管理が重要です。
また、冬の寒さ対策を忘れずに行い、アンスリウムが健康に育つ環境を整えましょう。
アンスリウムを庭で美しく咲かせるために、今回のポイントをぜひ実践してみてください!