木質化したアンスリウムは茎が硬くなり、木のように茶色く変化していきます。
とはいえ、
木質化したアンスリウムはそのままで問題ない?どうすればきれいに整えられる?
などとお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、木質化したアンスリウムの対策方法や整え方についてご紹介します。
※木質化(もくしつか)とは?…茎の部分が硬くなり、木のように変化していく現象のこと。植物の自然な成長過程の一部で、古い茎や葉の部分が新しい成長を支えるために変化。
木質化したアンスリウムはそのままでOK?
観葉植物ではアンスリウムやモンステラなどの茎が、年数を経ると木質化することが一般的です。
健康で成長に問題がなければ放置でOK
木質化は自然な成長過程の一部で、必ずしも悪い兆候ではありません。
植物が元気で葉が青々としているなら、そのまま放置しても問題ありません。
木質化した部分は植物の支持構造を強化し、茎を安定させる役割を果たします。
問題がある場合は対策が必要
木質化によって以下のような問題が生じる場合は、対応が必要です。
- 株の形が乱れる:成長がアンバランスになり、見た目が悪くなる。
- 新芽が出にくい:木質化部分から新しい成長が期待できないことがある。
- 支えが必要になる:高さが増し、重心が偏る。
木質化したアンスリウムの形の整え方
木質化したアンスリウムは、以下の方法で形を整えることとができます。
剪定と挿し木で整える
木質化した部分は、形が乱れたり、見た目が悪くなることがあります。これを改善するためには、剪定が有効です。
- 剪定のタイミング: 回復力の高い春~初夏がベスト。冬場は植物が休眠状態にあるため避けます。
- 剪定の方法: 木質化した茎や葉は、できるだけ根元から切り取ります。切り取った茎は水に挿して発根させ、その後土に植えることでそのまま育てられます。
支柱を使って補強
木質化が進んで柔らかさを失った茎がしっかり立つように、支柱を使うと良いでしょう。
支柱を使って、茎を支えることで、倒れにくく、形も整いやすくなります。
風通しと日光の調整
アンスリウムが木質化する原因の一つは、光や風通しの不足です。
十分な光を与えることで、植物が元気に成長し、木質化を防げる可能性があります。
室内なら南~東向きの窓際に窓辺で育てることをおすすめします。
アンスリウムが木質化する原因は?
アンスリウムの木質化は、いくつかの要因によって引き起こされます。代表的な原因は以下の通りです。
自然な成長過程
アンスリウムが成熟して成長を続けると、茎が次第に木質化していきます。特に、株が古くなるほど、この変化が顕著に現れます。
光合成不足
十分な光を受けることができない場合、アンスリウムは長い間にわたって弱々しく成長します。弱い成長が続くと、木質化が進むことがあります。
栄養不足
必要な栄養素が不足すると、植物は健康に成長できず、茎が木質化してしまうことがあります。
木質化したアンスリウムを美しく保つためのコツ
木質化したアンスリウムを美しく保つためには、ただ対処するだけではなく、日々のケアが重要です。
以下のポイントを押さえて、アンスリウムをより美しく育てましょう。
定期的な葉の拭き取り
木質化が進むと、茎や葉が少し硬くなりますが、葉の表面が汚れたりホコリがつくことがあります。
葉を乾いた柔らかい布で拭き取ることで、光合成を助け、植物の健康を保つことができます。
新しい芽を大切にする
木質化が進んでも、新しい芽が出てくることがあります。新しい芽を大切に育て、株がバランス良く成長できるようにしましょう。
必要に応じて、古い茎を切り落とすことで、新しい芽に栄養が行き渡り、株が元気に育ちます。
定期的な植え替え
木質化が進むと、アンスリウムが鉢から出てきて根詰まりを起こすことがあります。
そのため、定期的な植え替えを行い、根の状態を確認しましょう。
最低でも2年に一度は植え替えることで、根を健康に保つことができます。
木質化したアンスリウムはそのままでOK?形の整え方も解説【まとめ】
木質化したアンスリウムはそのまま楽しむこともできますが、形を整えたり、剪定や支柱でサポートすることも可能です。
この記事を参考に、木質化したアンスリウムを楽しみながら育ててくださいね。