「高湿度を好むアンスリウムを浴室で育ててみたい」と思われている方。
たしかにアンスリウムは高い湿度を好みますが、浴室という特殊な環境での育成には注意点も多くあります。
そこで今回は、浴室でアンスリウムを育てるための具体的なコツと注意点を解説します。
浴室でアンスリウムは育てられる?
アンスリウムが浴室でも育つかどうかは、それぞれの浴室の条件によっても異なります。
- 窓のない浴室…日光不足や風通しの制限、寒さなどによって根腐れ、カビのリスクが高い。栽培場所としては向かない
- 窓のある浴室…窓の無い浴室に比べると栽培向き。ただし窓を閉め切る場合や北向きの場合、日照不足や蒸れ、寒さなどに注意
窓のない浴室でアンスリウムを育てる際の注意点
まず、窓の無い浴室でアンスリウムを育てることは基本できません。
ただ、脱衣所に鉢を移動させたうえで以下の対策を講じれば、窓の無い浴室でもしばらくは楽しむことが可能です。
日光不足をサポート
窓がない浴室では光がほぼ届かないため、アンスリウムは健康を保てません。
ただ、植物育成ライトを取り入れることで、日光不足をサポートできます。
対策
- 植物用LEDライトを使用して光を補う。1日8~12時間照射することで光合成をサポート
- 照明を設置するスペースがない場合、数日おきに南~東向きの窓際に移動させる
フェイクグリーンを取り入れる
窓がない浴室は、日光不足や風通しの制限、冬の寒さなどのリスクがあるため、植物の栽培には向きません。
フェイクグリーン(人工観葉)であればその心配は不要です。
ただ、ほとんどのフェイクグリーンが水に濡れることを想定していないため、浴室内ではなく脱衣所に飾って楽しみます。
窓のある浴室でアンスリウムを育てる際の注意点
浴室に窓がある場合でも、以下のポイントに注意して管理する必要があります。
日光不足のリスク
浴室は窓がない場合が多く、光量が不十分な環境です。アンスリウムは間接光を好むため、窓がない浴室では以下の対策を取りましょう。
- 植物育成ライトを設置する:日中に8~12時間程度、育成ライトを使用します。
- 定期的に明るい場所へ移動:週に1~2回、窓際や明るい部屋に置いて光合成を促します。
過度な湿度によるカビのリスク
浴室は湿度が高すぎることで、カビや根腐れの原因になることがあります。適切な換気と以下の対策が必要です。
- 排水性の良い土を使う:観葉植物用の軽石やパーライトを混ぜた土を使用します。
- 鉢皿の水を溜めない:水はけの良い鉢を選び、余分な水を速やかに排水します。
温度の急変に注意
シャワーを浴びる際の急激な温度変化がアンスリウムにストレスを与える可能性があります。
- 直射の蒸気を避ける場所に配置:シャワーの蒸気が直接当たらない棚やコーナーに置きます。
- 使用後に浴室を換気:湿気を適度に逃がして温度を安定させます。
浴室でアンスリウムを育てる際の管理のコツ
水やりの頻度
浴室は湿度が高いため、水やりの頻度を減らす必要があります。土の表面が乾いてから、適量を与えることを心がけましょう。
肥料の与え方
浴室では成長が緩やかになるため、肥料は控えめに与えます。成長期(春から夏)には月に1回、観葉植物用の液体肥料を薄めて使用します。
定期的な掃除
浴室の湿気で鉢や葉にカビが発生しやすいため、定期的に葉を拭き取ったり鉢を清掃することが重要です。
浴室でアンスリウムは育てられる?管理のコツと注意すべきポイント【まとめ】
浴室はアンスリウムに適した環境と思われがちですが、光量不足や湿気過多、カビ、根腐れなどのリスクが比較的高いです。
特に窓のない浴室は、アンスリウムの栽培場所として避けた方が無難です。
窓がある場合でも、日当たりが十分でない場合には光を補う工夫や、カビや根腐れの防止策を取り入れましょう。