アンスリウムはを育てていると、土の表面や株元に白い綿のようなものや黒っぽい斑点が現れることがあります。
じつはこれ、カビの可能性が高いんです。
そこで今回は、アンスリウムの土にカビが生える原因や見分け方と対処法、さらにカビ対策を防ぐためのポイントを詳しく解説します。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
アンスリウムの土にカビが発生する原因
土にカビが発生するのは、特定の環境要因が重なった結果です。主な原因を以下に挙げます。
風通しの悪さ
アンスリウムは湿度を好む植物ですが、風通しの悪い場所で管理していると湿気がこもり、カビが生えやすくなります。
たとえば、窓を閉め切った暖かい場所では、どうしてもカビが生えやすいです。
通気性の悪い土、劣化した土
水はけの悪い土や粒の崩れた古い土だと鉢内が蒸れ、カビにとって理想的な環境となります。
特に2年以上植え替えていない場合、土の粒が崩れてカチコチにかたまり、水はけが悪くなることでカビや根腐れのリスクも高まります。
梅雨時期
特に梅雨や夏場は気温と湿度が高いため、カビが繁殖しやすくなります。
室内の場合、窓を閉め切っていると風通しが大きく制限され、カビが発生しやすいです。
肥料、有機物の分解
培養土に含まれる未分解の有機物(ピートモスや堆肥など)が原因でカビが発生することもあります。
他にも、腐葉土を多く含む土も栄養分が高いため、室内管理ではカビやコバエの原因となることが多いです。
アンスリウムの土にカビが生えたときの見分け方
カビは種類によって見た目が異なり、それぞれ植物に与える影響も異なります。
白いカビ
白っぽい綿状のカビは、植物に直接害を与えないことが多いですが、湿気が多い環境の指標となるため注意が必要です。
黒いカビ
黒っぽい斑点や塊状のカビは、有害なことが多く、根腐れや病害虫を誘発する場合があります。
緑や青のカビ
これらは土壌表面に現れることが多く、湿気や通気不足が原因です。放置すると植物の健康を害する可能性があります。
アンスリウムの土にカビが生えたときの対処法
カビが発生した場合は、迅速に対処することで被害を最小限に抑えられます。
カビの除去
- 表面のカビを取り除く
土の表面に生えたカビはスプーンやフォークなどを使って慎重に取り除きます。 - 新しい土を追加する
カビを取り除いた後、清潔で乾燥した土を上に薄く敷きます。
植え替え
カビが広範囲に広がっている場合や、悪臭がする場合は植え替えが必要です。
- 手順
- アンスリウムを鉢から取り出し、根を優しく洗います。
- 病気の根や黒ずんだ根を剪定します。
- 新しい鉢と土を用意し、通気性の良い用土を使用します。
明るく風通しの良い場所に置く
室内でカラテアを育てるなら、サーキュレーターは必須アイテム!
薄暗く風通しの悪い場所では、どうしてもカビが再発しやすいです。
室内なら明るく風通しの良い、南~東向きの窓際に置くと良いでしょう。
- 風通しを良くする
鉢を窓際や通気性の良い場所に移動します。 - サーキュレーターや扇風機を活用
一か所に停滞しがちな湿気を分散させ、カビの繁殖を抑えます。
アンスリウムの土にカビを生やさないためのカビ対策
カビを防ぐためには、風通しと日当たり、湿度管理が重要になります。
適切な水やり
- 頻度
土の表面が乾いてから次の水やりを行います。湿りすぎない程度をキープするのがポイントです。 - 排水性の確保
鉢底に鉢底石を敷くことで水はけを良くします。ポットフィートを使って鉢を浮かせ、鉢底の通気を確保するのも効果的です。
カビが生えにくい土を選ぶ
- 土の配合例
観葉植物用培養土に軽石やパーライトを加えることで通気性を向上させます。 - 室内向けの土を使う
室内向けにブレンドされた土であれば、コバエやキノコの原因になりがちな腐葉土や堆肥を含まず、室内でも清潔さうぃ保てます。
窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須
- 窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用
風通しが悪いとカビの発生リスクが高まる。サーキュレーターを使って空気を循環させることで、カビ・病害虫・根腐れのリスクを抑えられる。 - 適度な湿度
室内の湿度を50〜60%に保ち、過剰な湿気を避ける。 - 光量の確保
アンスリウムは明るい間接光を好むため、適切な光環境を提供します。
アンスリウムの土にカビが生えた場合の注意点
カビは植物だけでなく、育てる人の健康にも影響を与える可能性があります。以下の点に注意してください。
カビを吸い込まないようにする
カビの胞子は知らないうちに室内に飛散し、健康被害を引き起こす恐れがあります。
作業中はマスクを着用し、風通しの良い場所で作業を行いましょう。
病害虫の発生に注意する
カビが発生すると、それを餌にする害虫(キノコバエなど)が繁殖することがあります。
発生した害虫も合わせて駆除してください。
植物全体の健康チェック
カビが広がっている場合、植物全体の健康状態を確認し、病害虫や根腐れが進行していないかもチェックしましょう。
多くの場合、根腐れを引き起こしている恐れがあります。
アンスリウムの土にカビが生えた?原因と対処法、カビ防止のコツ【まとめ】
アンスリウムの土にカビが生えるのは、高湿度や通気不足などの環境要因が原因です。
葉や根への影響が出る前に早めに対処し、予防策を徹底することで、美しいアンスリウムを健康に保つことができます。
適切な土選びや環境管理を意識し、快適な育成環境を整えましょう!