カラテアの葉がだらんと垂れてしまう…。
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
カラテアの葉がだらんと垂れていると、見た目にも健康的にも心配です。
そこで今回は、カラテアの葉が垂れてしまう原因とその対策を詳しく解説し、再び元気な姿に戻す方法を紹介します。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
カラテアの葉が垂れるときによくある原因と対処法
カラテアの葉が垂れるときによくある原因には、以下のようなものがあります。
水を与えても復活しないなら根腐れの可能性
根腐れした根は茶色っぽく、触れるとスカスカしている。
水やりの頻度が高すぎたり、排水性が悪い土や鉢で育てていると、土が常に湿りすぎて根腐れを起こします。
根がダメージを受けると水や養分が吸収できず、葉が垂れるだけでなく、葉の色も悪くなります。
対処法
- 土が乾くまでは水やりを控え、土の乾燥を確認してから次の水やりを行う
- 土が乾いたら鉢から株を取り出し、傷んだ根があれば取り除く。その後、水はけの良い清潔な土で植え直す
水分不足
カラテアは高い湿度と適度な水分を好む植物です。土の乾燥が進むと水分不足を感じ、葉がしおれるように垂れてしまいます。
土がカラカラに乾いているのであれば、水不足が疑われます。
対処法
- 土の表面が乾き始めたら鉢底から水が出るくらいたっぷりと水を与える
- 受け皿に溜まった水はこまめに捨てる
光不足
カラテアは強い日光を必要としない半日陰を好む植物ですが、あまりにも日当たりが悪いと光不足になり、葉が垂れることがあります。
窓から遠く離れた壁際や部屋の隅だと、光合成が十分に行えず、徐々に葉の張りが失われていきます。
対処法
- 室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想
- ただし直射日光は避ける。とはいえ、室内の場合、窓越しの光で葉焼けすることは殆ど無い
- 日光が不足する冬場には、植物育成用ライトを使うと良い
寒さ(15度以下)
カラテアは高温多湿の環境を好むため、乾燥や急激な温度変化に弱い傾向があります。
特に冬場の乾燥や寒暖差、エアコンの風は葉が垂れる原因になります。
対処法
- 温度は20〜25℃、湿度は50〜60%を保つ。冬は最低でも15度をキープ
- 冬場は加湿器や霧吹きを使って湿度を調整し、エアコンや暖房の風が直接当たらないように注意する
- 冬は土を乾かし気味に管理。土が乾いてさらに1~2日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で十分
葉が垂れるカラテアの元気を取り戻す方法
カラテアの葉が垂れる場合、以下のポイントごとに管理を見直してみましょう。
水やりの基本は土の表面が乾いてからたっぷりと
水切れや過湿のいずれも葉が垂れる原因です。水やりのタイミングや量を適切に管理することが大切です。
- 水やり頻度は時期ごとに変える:春~秋は、土の表面が乾いてからたっぷり与える。成長が鈍る冬場は水やりを減らし、土が乾いてさらに1~2日ほど経ってから、常温の水を暖かい時間帯に与える。
室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想
カラテアは日光が少なすぎると株自体が弱ってしまいます。室内であれば、南~東向きの窓際に置くのが理想です。
- 日光不足が心配なら植物育成ライトを活用しても良い:明るい間接光が入る場所や植物用LEDライトの利用が効果的です。窓から少し離れた明るい場所が理想。窓越しの光であればレースカーテンは基本不要。
空気の乾燥と寒さに注意
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カラテアは温度と湿度が安定した環境で生き生きと育ちます。特に乾燥しがちな冬場やエアコンを使う季節には工夫が必要です。
- こまめな霧吹きで空中湿度を確保:加湿器を使って50%以上の湿度を保つことが理想的です。また、葉に霧吹きをすることで湿度を保ちながら埃も除去できます。
1~2年に一度は植え替える
根が詰まりすぎると葉に十分な栄養が行き渡らなくなり、葉が垂れる原因となります。
1~2年に一度は鉢から株を取り出し、古い土を落して新しい土に交換しましょう。
- 植え替えのタイミング:1〜2年に一度、回復力の高い春~初夏の時期に植え替えましょう。新しい土に植え替えることで成長を促進し、根が蒸れて傷むのを回避します。
カラテアの葉が垂れるときによくある質問
Q1: すぐに元気な葉に戻せますか?
- A1: 根腐れが原因の場合、時期にもよりますが、元気になるまでは数か月かかります。原因に応じた改善策を実践し、新しい葉が元気に育ってくるかどうかを見守りましょう。「新しい葉を育てる=新しい根を育てる」ことです。
Q2: 葉が垂れる原因がわからない場合はどうしたらいいですか?
- A2: 光、水やり、温度、湿度の基本的な環境を見直し、それでも改善しない場合は土や鉢、肥料の問題も考慮してみると良いでしょう。さらに葉がまばらに変色する・葉がベタベタする・蜘蛛の巣状のものや白い粉状のものが湧くなどの場合、害虫被害の可能性もあります。
Q3: 冬場に特に葉が垂れるのですが、季節が関係しますか?
- A3: 冬場は寒さや乾燥、日照不足などが原因で葉が垂れやすくなります。寒さに当たることでどうしても水分の吸収力が弱まるためです。最低でも15℃に保ち、加湿を意識することで対策が可能です。
カラテアの葉が垂れる?よくある原因と対処法【まとめ】
カラテアの葉が垂れる原因は、水分不足や過湿、光不足、温度や湿度の管理不足、肥料の過不足など多岐にわたります。
これらの要因を適切に調整し、元気な姿を取り戻すためのケアを行うことで、カラテア本来の美しい葉が再び楽しめるようになります。