夏なのにカラテアの調子がイマイチ。。
暑さが得意そうに見えるカラテアですが、夏になると枯れてしまう…という声も多いです。
実は、夏はカラテアにとってストレスの多い季節。正しい管理が必要不可欠です。
そこで今回は、夏にカラテアが枯れる主な原因とその対策について詳しく解説します。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
カラテアが夏に枯れやすくなる原因は?
夏にカラテアが枯れてしまうときによくある原因には、以下のようなものがあります。
エアコンの風によるダメージ
カラテアは湿度の高い環境を好みますが、夏場はエアコンによって室内の空気が意外と乾燥します。
特にエアコンの風が直接カラテアに当たると、葉が過度に乾燥することで、あっという間に傷んでしまいます。
高温によるストレス(30度以上)
土が湿った状態で高温に晒されることで水温が急上昇し、根が煮えて根腐れを起こすことも。。
カラテアは適温が18〜24℃程度とされており、30℃を超えると葉に負担がかかりやすくなります。
特に真夏の直射日光や熱気によるダメージを受けると、葉がぐったりして、根腐れのような症状がみられます。
過度の乾燥
夏は気温が高く、水分が蒸発しやすいため、冬に比べると頻繁な水やりが必要です。
乾燥が進みすぎて水不足になると、葉が内側にカールし、先端が茶色く枯れていきます。
直射日光による焼けや強光のダメージ
カラテアは強い直射日光を嫌います。夏の強烈な日差しは葉に焼け跡を作り、全体的に弱らせてしまうことがあります。
屋外で育てるなら、半日陰に置くか、遮光ネットが必須です。
風通しの悪さと蒸れ
夏は湿度が上がりやすいため、風通しが悪いと蒸れてしまい、葉がカビたり枯れたりする原因になります。
特に窓を閉め切りがちな場合、風通しが大きく制限されることにより、根腐れやカビ、害虫などの発生リスクも高まります。
カラテアを夏越しさせるコツは?
上記の原因を踏まえ、夏場にカラテアを健康に保つための具体的な対策を紹介します。
湿度を確保するコツ
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カラテアは湿度60%以上が理想です。エアコンや扇風機で空気が乾燥しがちな夏場には、以下の対策で湿度を確保しましょう。
- 加湿器の使用:エアコン使用時は加湿器を併用し、湿度が50〜60%以上になるように保ちましょう。
- 霧吹き:毎日、葉全体に霧吹きで水を与えることで、乾燥によるダメージを軽減できます。
- 水受けトレー:鉢の下に水受けトレーを置き、底に小石を敷くことで湿度が上がります。
高温から株を守るコツ
鉢を浮かせることで余分な水を排水させ、通気性を確保することで根腐れを防ぐ。
夏の気温が30℃を超えるときは、高温対策が必要です。
- 置き場所を工夫:屋外の場合は室内へ移動しておくのが安心。涼しい場所や風通しの良い室内に置くことで、温度管理を行います。
- 水やり後は高温を避ける:土が水分を含んだ状態で高温に晒さない。水温が急上昇することで根に深刻なダメージ。熱くなった床面に鉢を直置きするのも×。ポットフィートを使って鉢を浮かせるのがおすすめ。
水やりの頻度を調整する
夏場は葉からの蒸散量が増えるため、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるのが基本です。
- 水やりの目安:土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、鉢底から水が流れ出るまでしっかり与えましょう。
- 過湿対策:通気性の良い土を使い、鉢底には鉢底石を敷いて排水を良くします。鉢受け皿に溜まった水はすぐに捨て、根腐れを防ぎます。
窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用
室内でカラテアを育てるならサーキュレーターは必須アイテム!
蒸れによる病害を防ぐために、風通しの良い環境を作ることも大切です。
- サーキュレーターの使用:特に梅雨や夏場はサーキュレーターを使用して空気を循環させると、湿度が高くても蒸れを防げます。
- 鉢の配置に余裕を持たせる:密集させずに、風が通りやすいよう鉢同士の間隔を空けましょう。
夏場のカラテア栽培で気をつけること
室内の温度管理
夏場は室温が上がりやすいため、空調の設定に注意しましょう。
特にエアコンの風が直接カラテアに当たらないよう工夫することが大切です。
栄養管理
夏はカラテアの成長期でもあるため、2ヶ月に1回程度、薄めた液体肥料を与えるとよいでしょう。
ただし、肥料の与えすぎは肥料焼けを引き起こすため、量には注意が必要です。
害虫対策
屋外では暑い時期に害虫被害を受けやすい。
夏は気温と湿度が高くなるため、カラテアに害虫がつきやすくなります。
特にハダニやアブラムシなどが発生しやすいので、葉の裏をこまめに確認し、早期に対応しましょう。
見つけたら、専用の駆除スプレーや石鹸水を使って除去します。
カラテアの夏越しに関するよくあるQ&A
Q1: 夏にカラテアを外に出してもいいですか?
- A1: カラテアは直射日光に弱く、また風通しや湿度も重要です。外に出す場合は、直射日光を避けられる日陰で管理し、必要に応じて霧吹きで湿度を補いましょう。高温により葉焼けを起こしやすいため、遮光ネットを掛けておくと安心です。
Q2: 夏場の水やりの頻度はどれくらいが適切ですか?
水遣りチェッカーを使えば、土の乾き具合を色で判断できて便利。
- A2: 土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするのが基本です。頻度は気温や湿度によって異なりますが、土が乾燥しやすい夏は1〜2日ごとに確認し、乾いていれば水を与えましょう。
夏にカラテアが枯れる原因は?元気に育てるための対策【まとめ】
夏にカラテアが枯れる原因は、高温・乾燥・水分管理・直射日光などの要因が複雑に絡んでいます。
しかし、湿度管理や適切な水やり、風通しの良い環境作りといった対策を講じることで、夏場でもカラテアを美しく元気に育てることが可能です。
季節に応じたケアで、カラテアの鮮やかな葉を楽しみましょう。