カラテアの葉や葉の付け根に蜘蛛の巣のようなものが湧く。。
カラテアを育てていると、このようなトラブルに遭遇することがあります。
実は、カラテアにこのような症状がみられる場合、放置しているとさらに被害が拡がってしまう恐れがあるんです。
そこで今回は、カラテアに蜘蛛の巣が発生する原因と、それに対する効果的な対処方法について解説します。
カラテアに蜘蛛の巣のようなものが湧く原因
カラテアに現れる「蜘蛛の巣」のようなものの正体は、「ハダニ」や「ホコリ」が原因である場合がほとんどです。
蜘蛛そのものが巣を張ることは少なく、ハダニなどの害虫が発生しているケースが多いのです。
ハダニの発生
ハダニは観葉植物に付きがちな害虫で、乾燥した環境を好みます。
ハダニは小さな蜘蛛のような外見で、葉や茎に付着して汁を吸い取るため、葉が白っぽく変色し、弱ってしまう原因となります。
ハダニが多く発生すると、葉の表面に蜘蛛の巣のようなものが付着します。
ホコリやカビの蓄積
カラテアの葉の表面や茎の間にホコリやカビがたまると、遠目から見て蜘蛛の巣のように見えることがあります。
特に湿度が高く風通しの悪い場所に置かれていると、ホコリやカビが蓄積しやすくなり、見た目が蜘蛛の巣のようになってしまうのです。
カラテアにハダニが発生する原因
ハダニが発生する原因について、もう少し詳しく見てみましょう。ハダニは非常に小さく、肉眼では見えにくいですが、乾燥した環境下で発生しやすい厄介な害虫です。
乾燥した環境が原因
ハダニは湿度が低い環境で活動が活発になります。
カラテアは湿度の高い環境を好む植物なので、乾燥するとストレスを受けやすく、そこにハダニがつきやすくなります。
エアコンや暖房を使用する室内では特に乾燥しやすく、注意が必要です。
風通しの悪さ(窓を閉め切った室内)
風通しが悪い場所に置かれたカラテアは、空気がこもりやすく、ホコリや湿気がたまりやすくなります。
このような環境ではカビやハダニが発生しやすくなり、蜘蛛の巣のような見た目に繋がることがあります。
蜘蛛の巣の正体がハダニの場合、カラテアにが受けるダメージ
ハダニがカラテアに与える影響は大きく、放置しておくと植物の健康状態が悪化します。以下に、ハダニが引き起こす代表的な症状を挙げていきます。
葉が白く変色する
ハダニは葉の汁を吸い取るため、吸われた箇所は徐々に白っぽく変色していきます。
これが進行すると、葉全体が黄変し、最終的には枯れてしまうこともあります。
葉がしおれる
ハダニによって葉の水分が吸収されてしまうと、葉はしおれやすくなります。
特に、カラテアの若い葉や柔らかい葉は影響を受けやすいため、早めの対処が必要です。
生育不良
ハダニがカラテアに付くと成長が妨げられ、葉が小さくなったり、新しい葉が出にくくなったりします。
ハダニは植物のエネルギーを消耗させるため、健康な成長が難しくなってしまいます。
カラテアに付いたハダニを駆除する方法
カラテアにハダニがついてしまった場合、いくつかの駆除方法があります。以下に、効果的な対処法を解説します。
水で洗い流す
ハダニは水に弱いので、シャワーなどを使って植物全体を洗い流すことも効果的です。
特に葉の裏側や茎の部分にはハダニが付きやすいので、しっかりと水で洗い流し、ハダニの数を減らしましょう。
この方法は、特に室内栽培で他の植物と隔離できる場合におすすめです。
ベニカXネクストスプレーを噴射
ハダニの被害が大きい場合、市販の植物用の殺虫剤を使用するのも手段の一つです。
カラテアは葉がデリケートなので、使用する前に必ず製品の説明を読み、規定の量を守って使用するようにしましょう。
また、屋外で作業することで、殺虫剤の影響を最小限に抑えることができます。
他の植物との隔離
ハダニは他の植物にも移りやすいため、ハダニが発生した場合はカラテアを他の植物から隔離し、被害が広がらないようにしましょう。
隔離することで、他の植物にハダニが移動するリスクを減らすことができます。
蜘蛛の巣防止!カラテアのハダニ対策
ハダニが一度発生すると再発しやすいため、予防策も重要です。以下に、ハダニが再発しにくい環境を作るためのポイントを紹介します。
葉水(霧吹き)で湿度を上げる
カラテアは湿度を好む植物ですので、葉水を使って湿度を保つことは、ハダニ対策として有効です。
1日に1〜2回、葉全体に霧吹きをして水分を補給し、ハダニの発生を抑えましょう。
ただし、葉水をかけた後に水が葉に残るとカビが発生する恐れがあるため、通気の良い場所に置くことが大切です。
風通しの良い場所に置く
カラテアを風通しの良い場所に置くことで、ハダニやカビの発生を抑えられます。
空気の循環が良いと、湿度が偏らず、害虫の発生リスクも減少します。
窓辺などに置く場合も、直射日光を避けながら通気を意識しましょう。
定期的に葉の清掃を行う
カラテアの葉にホコリが溜まると、ハダニが発生しやすくなるため、定期的に柔らかい布で葉の表面を拭くようにしましょう。
ホコリや汚れを取り除くことで、光合成の効率も上がり、健康的な成長をサポートします。
新しい植物の隔離
新しく購入した植物にはハダニが付いている可能性があります。
そのため、すぐにカラテアの近くに置かず、まず隔離してから様子を見て、問題がなければ配置するようにしましょう。
カラテアに蜘蛛の巣?よくある原因と対処方法【まとめ】
カラテアに見られる蜘蛛の巣のようなものの正体は、ハダニやホコリによるものが多く、早めの対処が必要です。
乾燥と風通しの悪さがハダニの発生を引き起こす原因となるため、湿度管理や葉の清掃、環境の見直しを心がけて、カラテアを健康に育てましょう。
カラテアの美しい葉を保ち、害虫の発生を防ぐためにも、日々のケアを徹底していきましょう。