カラテアの土がなかなか乾かない。。このまま放っておいて大丈夫かな?
カラテアに水やり後、5日以上経っても土が濡れたままな場合は要注意。
土が常に湿っていると根腐れのリスクが高まり、植物が弱ってしまう可能性があります。
そこで今回は、カラテアの土が乾かない原因と、具体的な対処法を詳しく解説します。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
カラテアの土が乾かない原因は?
水やり後、5日以上経っても土が湿っているなら要注意。
カラテアの土が乾かない場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
過剰な水やり
土が乾く前に次から次へと水やりしていると、根が常に湿りっぱなしになることで腐敗します。
特に鉢底穴が無かったり、あっても小さな穴が一つだけの鉢だと、土が乾きにくい状態が続きます。
適切な水やりの頻度は、土の表面が乾き始めたときが目安です。
寒さ(15度以下)
カラテアは15度以下になると生育が鈍り、それと同時に根が水分を吸い上げる力も弱まります。
高温多湿の環境を好む反面、寒く乾燥した場所が苦手なのです。
特に冬の室内など、低温で空気が乾燥する場所に置かれていると、水分が蒸発しにくいため、土が乾燥しにくくなります。
風通しが悪い(窓を閉め切った室内)
カラテアを窓を閉め切った室内に置きっぱなしにしてると、風通しの悪さによって葉がうまく呼吸できません。
植物は適度な風に晒されることで気孔の開閉がさかんになり、光合成がおこなえます。
極端に風通しが悪いと、土がなかなか乾かず、根腐れやカビのリスクが高まります。
2年以上植え替えていない
カラテアを2年以上植え替えていない場合、鉢内が根っこでいっぱいになったり、土の劣化によって水はけが悪くなります。
結果、根がスムーズに水分を吸い上げることができず、土が湿り続けることで根腐れのリスクまで高まります。
土が乾かないカラテアを放置していると起こりうるトラブル
カラテアの土が乾かない場合、7日以上放置していると以下のようなトラブルを引き起こす恐れがあります。
根腐れのリスク
土が常に湿っていると酸素が根に行き渡らず、根が呼吸困難に陥ることで根腐れを起こしやすいです。
根腐れが進むと、カラテアの葉が元気をなくし、全体が黄ばみ始める症状が見られます。
かびや菌の発生
湿気が続くことで、鉢の表面にカビが生えたり、土中に病原菌が繁殖しやすくなります。
カラテアはデリケートな植物のため、病害菌が発生しやすい環境は健康状態を悪化させる原因となります。
カラテアの土が乾かないときの対処法
カラテアの土がなかなか乾かない場合、以下の方法で対処してみましょう。
土が完全に乾くまでは水やりしない
土が乾かない場合、さらに水を与えると根腐れを悪化させる恐れがあります。
明るく風通しの良い場所に置き、土が完全に乾くまでは水やりせず様子を見ましょう。
室内なら南~東向きの窓際に置く
明るく風通しの良い場所に置くことで光合成が盛んになり、根が水分を吸い上げる力も強くなります。
ただし冬は寒さで根が傷みやすいため、夜になったら窓から1~2m離しておきましょう。
鉢から取り出し傷んだ根を取り除く
土が乾いたら、一旦鉢から取り出して根っこをチェックしてみましょう。
黒く傷んだ根はカットします。健康な根は白く弾力があるのが特徴です。
水はけの良い清潔な土で植え直す
傷んだ根を取り除いたら、水はけの良い清潔な土で植え直しましょう。
肥料分を含まず、使い回しでない土が理想です。赤玉土(小粒)やバーミキュライトを混ぜたものが良いでしょう。
根が大幅に減った場合は、これまでよりも小さめの鉢を使います。
うまくいけば数週間ほどで新しい根が育ち、新芽がでてくるはずです。
カラテアを健康に育てるポイント
こまめな観察
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土が乾かない問題は、カラテアの健康状態に影響を及ぼすため、定期的に土の湿り具合をチェックし、適切な管理を行いましょう。
葉が垂れてきたり、色が薄くなるような兆候が見られたら、早めに水やりや環境を見直して対応します。
季節に応じた管理
冬は土が乾きにくいため、水やりの回数を減らし、土がしっかり乾いた状態を保つことが重要です。
夏場は高温多湿のため、風通しを良くしつつ霧吹きで湿度を補いますが、鉢土が湿りすぎないよう注意します。
カラテアの土が乾かない!よくある原因と対処法【まとめ】
カラテアの土が乾かない原因としては、過剰な水やり、通気性の悪い土、環境要因が挙げられます。
これらの原因に対して、適切な水やり方法や土の見直し、環境改善が効果的です。
カラテアが健康に育つためのポイントを押さえ、長く美しい葉を楽しんでくださいね。