カラテアの葉や茎に白い粉が湧く。拭き取っても再発するけど、なんだろう?
カラテアの葉や茎に白い粉が現れて困っていませんか?
実は、カラテアに白い粉が湧く場合、放っておくと株自体が弱ってしまうこともあるんです。
そこで今回は、カラテアに白い粉が湧く原因とその対処法について詳しく解説します。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
カラテアに白い粉が現れるときによくある原因
カラテアの葉や茎に白い粉が付着する主な原因は以下の通りです。
コナカイガラムシ(害虫)
カラテアには、「コナカイガラムシ」という白い粉をまとった害虫が付くことがあります。
コナカイガラムシは、葉の付け根や裏、茎などに付き、吸汁によって葉をまばらに変色させます。
カビの発生
暖かく湿気が多い・窓を閉め切った環境では、土の表面にカビが生えやすいです。
カビは、風通しの悪い場所や湿気がこもる環境で発生しやすく、温度と湿度が高い状態で繁殖が進むため注意が必要です。
ミネラルの蓄積
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が葉に蓄積することでも、白い粉が見られることがあります。
特に葉に霧吹きで水をかける場合、水が蒸発した後にミネラルが白い粉として残ることが多いです。
カラテアに白い粉が出た時の具体的な対処法【原因別】
カラテアに白い粉が湧く場合、それぞれの原因に合わせた対処が必要です。
コナカイガラムシが疑われる場合
ピンセットで捕獲したコナカイガラムシ。
害虫が原因で白い粉が発生している場合は、以下の方法で対処します。
- ピンセットや綿棒で取り除く:コナカイガラムシの場合、早めに気付いて取り除けばほとんどの場合は駆除できます。水で吹きかけたくらいでは取り切れないので、綿棒などで確実に取ることが重要です。
- 再発するなら殺虫剤の使用も検討:取り除いてもすぐ再発するなら、観葉植物用の殺虫剤の使用を検討しましょう。コナカイガラムシの場合はカイガラムシ専用のスプレーがおすすめです。
カビが疑われる場合
カビが原因で白い粉が発生している場合、以下の対策を行うと効果的です。
- カビの生えた部分を取り除く:ビニール袋に手を入れ、そのままカビが生えている部分の土を取り除きます。
- 新しい土を足す:土が減った部分に、新しい土を足します。水はけが良く肥料分の含まない無機質な土(赤玉土や鹿沼土など)を敷くとカビが生えにくいです。
- 湿度管理を行う:過度な湿気はカビの発生原因になるため、適度な湿度を保ちつつ風通しをよくすることが重要です。湿度計を設置し、50〜60%程度に調整します。
- 風通しを改善する:窓を少し開けたり、換気扇を使うなどして空気の流れを作りましょう。窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須です。
ミネラル蓄積が疑われる場合
ミネラルの蓄積が原因の場合、以下の方法で解決できます。
- 霧吹きに使用する水を工夫する:水道水ではなく、蒸留水やミネラル分の少ない水を使うと、葉にミネラルが蓄積しにくくなります。水道水を使う場合は一晩放置してカルキを抜いてから使用しましょう。
- クエン酸スプレーで葉を拭き取る:葉に白い粉が付着している場合は、クエン酸を40%ほど溶かしたスプレーを柔らかい布に浸み込ませ、優しく拭き取ります。これで表面のミネラル成分を除去でき、見た目がかなりきれいになります。
※クエン酸スプレーの作り方:水200mlにクエン酸5g(小さじ1)を入れてよく溶かす。
カラテアに白い粉が発生しないための予防方法
適切な湿度管理
カラテアは高湿度を好みますが、過度な湿気はカビや害虫を誘発するため、適度な湿度を保つことが大切です。
特に湿気が多くなりがちな夏場は、エアコンの除湿機能を活用するなどして調整します。
風通しを確保
風通しが悪いと湿気がこもり、カビや害虫の原因になります。
室内の空気が滞らないよう、サーキュレーターや換気扇で風を通しましょう。
また、置き場所も頻繁に見直し、密閉された空間での栽培は避けます。
定期的な葉のケア
葉の表面にミネラルが蓄積しないよう、定期的に柔らかい布で葉を拭き取ります。
これにより、見た目がきれいに保たれるだけでなく、葉の光合成効率も上がり、健康的な成長が促されます。
カラテアの白い粉に関するよくある質問
Q1. 白い粉が出る葉を全て切り取ったほうがいい?
カビが広がっている場合や害虫が多くついている葉は、取り除くと他の葉に広がるリスクを減らせますが、全て切り取る必要はありません。
害虫やカビを取り除いた後、元気な葉はそのまま育てても問題ありません。
Q2. 部屋の湿度が低いと白い粉が出やすい?
湿度が低すぎても害虫が発生しやすくなるため、白い粉の原因になることがあります。
湿度を50〜60%に保つことで、害虫やカビの発生リスクを抑えられます。
Q3. 水道水で霧吹きをしても大丈夫?
水道水にはミネラルが含まれており、霧吹き後に蒸発すると白い粉が残ることがあります。
白いシミを作りたくない場合は、蒸留水を使うか、カルキ抜きをした水道水を使うと良いでしょう。
カラテアに白い粉が湧く?よくある原因と対処法【まとめ】
カラテアに白い粉が付着する原因は、カビやミネラルの蓄積、害虫など多岐にわたります。
原因を見極めて適切に対処することで、カラテアを健康に美しく育てることができます。
カビや害虫の予防には、適度な湿度管理や風通し、定期的な葉のケアが効果的です。
環境に合わせた適切な対策を実践し、カラテアを元気に保ちましょう。