ベンジャミンを育てているけど、今のサイズが置き場所に丁度良くて気に入ってる。これ以上大きくしたくない場合、どうすればいいの?
ベンジャミンは、比較的成長が早いことから、「これ以上大きくしたくない」「サイズを維持したい」と感じる方も多いのではないでしょうか?
大きくしたくないからといって、水やりや植え替え等を省くと、株自体を傷めてしまいます。。
そこで今回は、ベンジャミンの成長を抑えるための植え替え方法や、注意点について詳しく解説します。
ベンジャミンを大きくしたくない時の植え替え方法
ベンジャミンをこれ以上大きくしたくないという場合、植え替えのタイミングは春~初夏にしましょう。
植え替え直後の気温が安定しないと根に負担がかかるため、最低気温が15度以上になってから行いましょう。
ステップ1:鉢の選び方
- 小さめの鉢を使用:ベンジャミンの成長を抑えるには、現在使用している鉢と同じ大きさか、少し小さめの鉢に植え替えることがおすすめです。鉢のサイズが大きすぎると、根が広がりやすくなり、植物がさらに大きく成長してしまいます。
- 排水性の良い鉢:根が腐らないよう、排水性に優れた鉢を選びます。底穴がしっかり空いた鉢を使用し、鉢底石を敷くと水はけが良くなり、根腐れのリスクを低減できます。
ステップ2:土の選定
- 成長を抑える土:成長を抑えるには、肥料分が少ない土を使用するとよいでしょう。観葉植物用の土でも肥料が控えめなものを選ぶと、ベンジャミンの成長を抑えることができます。
- 土の通気性を確保:根が伸びすぎるのを防ぐため、赤玉土や鹿沼土などを混ぜて通気性を良くし、根が過度に広がらないようにします。
ステップ3:根の切り詰め
- 根を適度に切り詰める:根が鉢の底や側面に沿ってぐるぐると巻いている場合は、根を適度に切り詰めましょう。全体の根の3分の1程度を目安に切り取ると成長が抑制されます。
- 古い根を取り除く:傷んでいる、あるいは細かすぎる古い根は取り除きます。これにより、植物が根の修復にエネルギーを使うため、上部の成長も抑えられます。
ステップ4:土の入れ替えと植え替え
- 新しい土を入れる:鉢の底に鉢底石を敷いたら、通気性の良い土を入れます。土が多すぎると成長を促す原因になるため、鉢の6割ほどに土を入れるようにします。
- 植え替え後の管理:植え替え直後は根が安定するまでたっぷり水を与えた後、しばらくの間は水やりを控えて乾燥気味に保ちます。
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ベンジャミンを大きくしたくないときの仕立て直しや剪定の工夫
ベンジャミンの成長を抑えるためには、定期的な仕立て直しや剪定も効果的です。
剪定で形を整える
成長して広がった枝葉は適宜カットし、形を整えます。上に伸びすぎないよう、特に高さを調整したい場合は先端部分の剪定が有効です。
密集した枝を間引く
ベンジャミンの内部が混み合っている場合、風通しが悪くなることで病気の原因にもなります。混み合った枝を間引くと同時に、成長を抑える効果も期待できます。
新芽のピンチング
新しく出てくる芽を指先で摘み取る「ピンチング」は、成長を抑え、株全体をコンパクトに保つのに役立ちます。
ベンジャミンを大きくしたくないからといって、やってはいけないこと
ベンジャミンを置きくしたくないからといって、以下2つのようなことはしてはいけません。大きくならないどころか、株自体を弱らせてしまうからです。
うす暗い場所に放置
大きくしたくないからといって、うす暗い場所に置くと、確かに成長は鈍りますが、葉が黄色くなったり落ちたり、健康が悪化する原因になります。
また、うす暗い環境では、葉が間延びしてひょろひょろとした細い茎になりやすく、形も崩れてしまいます。
2年以上植え替えないまま放置
「植え替えをしないと大きくならない」と思われがちですが、長期間植え替えをしないと根詰まりを起こし、根腐れのリスクが高まります。
特にベンジャミンは根を広げる植物のため、根詰まりによって成長が妨げられると、葉が黄色くなって落ちるなどのトラブルが起こりやすいです。
根詰まりによる水やり不足や過剰な湿気は根腐れの原因ともなり、健康状態の悪化につながります。
ベンジャミンを大きくしたくない時によくある理由
観葉植物として育てているベンジャミンが大きくなりすぎると、以下のような問題が起こることがあります。
- 設置スペースの制限:室内に収まらなくなる、または置き場所に困る。
- 管理の手間:大きくなることで水やりや剪定の頻度が増え、手間がかかる。
- 見栄えの問題:枝や葉が伸びすぎると全体のバランスが崩れ、見た目が悪くなる。
こうした理由から、ベンジャミンの成長を抑えてコンパクトに管理したいと考える方は少なくありません。
ベンジャミンを大きくしたくない!植え替え方法と管理のコツ【まとめ】
ベンジャミンを大きくせずにコンパクトに育てるためには、鉢や土の選び方、適切な剪定や仕立て直し、肥料の管理が重要です。
特に、根の切り詰めや水やりの調整によって成長を抑えることで、理想的なサイズを保ちながら、観葉植物としての美しい姿を楽しむことができます。