モンステラって直射日光に当てると良くないんでしょ?雨ざらしで外で育てることはできないの?
観葉植物として、室内での栽培が一般なモンステラですが、沖縄などでは地植えで育てられることも多いです。
そこで今回は、鉢植えのモンステラを屋外で育てるときの注意点と、地植え可能な地域とその際の注意点について詳しく解説します。
雨ざらしではない屋外でモンステラを育ててみた結果
まずは、実際に筆者が外でモンステラを育ててみた結果からご紹介します。
葉が多く展開し茎も太くなってきた
今回、春~秋にかけての暖かい時期限定でモンステラを外に出してみました。
直射日光を避けた日陰~半日陰に置き、雨が直接かからない場所に置いて7か月。
葉がどんどんと展開し、茎も少し太くなってきた感じです。
雨ざらしにしなかった理由
モンステラは水を好みますが、土が湿りっぱなしだと根が蒸れて傷みやすいです。
特に真夏は土が湿った状態で高温に晒されると、根が煮えて根を傷めてしまうため、雨ざらしは避けました。
5度以下になるようなら室内へ移動
モンステラは寒さが苦手です。耐えられるのは5度程度まで。
そのため、最低気温が10度以下になる秋~冬は、室内へ移動して冬越ししました。
モンステラを雨ざらし状態で外で育てるメリットとデメリット
外で育てるメリット
- 自然光を十分に浴びることで、葉の色や形が美しくなり、さらに成長が促進される
- 太く丈夫な茎に育ちやすく、切れ込みの入った大きな葉が期待できる
- 風通しが良くなるため、通気性が確保され、根腐れ・害虫の発生が抑えられる
外で育てるデメリット
- 過度な直射日光や極端な温度変化に弱いため、外で育てる場合は適切な場所を選ぶ必要がある
- 雨ざらしにすることで、根腐れや過湿による病気のリスクが増加する可能性
- 0度以下になる地域では冬は室内へ移動しないと寒さで枯れてしまう
モンステラを地植えが可能な地域
モンステラを地植えで育てる場合、日本国内で地植えが可能な地域は、温暖な気候が続く地域に限られます。
冬でも0度以下にならない場所なら地植え可能
モンステラを地植えするなら、四国、沖縄地方など、冬でも気温が0度を下回ることが少ない地域が適しています。
これらの地域では、モンステラを年間を通じて屋外で育てることが可能です。
0度以下になる地域は春~秋のみ屋外管理が可能
関東以北や内陸部など、冬に厳しい寒さが訪れる地域では、地植えはお勧めできません。
モンステラは寒さに弱く、0度以下になると凍害を受け、最悪の場合、枯死するリスクがあります。
これらの地域では、鉢植えにして移動ができるようにしておきましょう。
モンステラを外で育てる際の注意点
モンステラを外で育てる際には、いくつかの注意点があります。
夏場の直射日光による葉焼け
モンステラは半日陰を好むため、強い日差しに長時間さらされると、葉が黄変したり焦げたりすることがあります。
そのため、夏場は遮光ネットを利用するか、木陰や建物の影になる場所に置いて育てましょう。
雨ざらしの場合は梅雨・真夏の根腐れに注意
雨ざらし状態で育てると、自然降雨に任せることが多くなるため、水やりの管理が難しくなります。
特に梅雨の時期や台風シーズンでは、過湿による根腐れのリスクが高まります。
水はけの良い土を選ぶことはもちろん、鉢植えの場合は排水穴が確保されていることを確認しておきましょう。
冬は室内へ移動
鉢植えなら、最低気温が15度以下になってきたタイミングで室内へ移動します。
地植えの場合、モンステラの根元をマルチングで覆い、地温を保つようにします。
また、寒波が予想される場合は、不織布やビニールで株全体を覆うなどの対策を施すと良いでしょう。
害虫対策
外で育てると、室内と比べて害虫の被害が増える可能性があります。
アブラムシやハダニ、ナメクジやアザミウマなどがモンステラの葉を食害することがあります。
定期的に植物を観察し、早期発見と早期駆除が重要です。
モンステラ、地植えと鉢植えのそれぞれのメリット・デメリット
地植えのメリット・デメリット
モンステラを地植えすることで、根が自由に広がり、植物全体の成長が促進されるというメリットがあります。しかし、その一方で移動が困難になるため、天候や気温の変化に対応しづらくなるというデメリットもあります。特に、寒冷地では冬季の寒さから植物を守るのが難しくなるため、鉢植えでの栽培を検討するのが賢明です。
鉢植えのメリット・デメリット
モンステラを鉢植えで育てる場合、植物の移動が容易になるため、季節や天候に応じて室内外の環境を柔軟に変えることができます。また、根の成長を制限することで、過度な成長を防ぎ、コンパクトに管理することも可能です。
モンステラは雨ざらしok?鉢植えを外で育てるときの注意点【まとめ】
モンステラを雨ざらし状態で外で育てることは、適切な地域と環境条件が整っていれば可能です。
ただし雨ざらしの場合、梅雨時期や真夏は蒸れによる根腐れに注意が必要になります。
地植えが可能な地域としては、冬季に氷点下にならない温暖な地域が推奨されますが、寒冷地では鉢植えでの栽培が安全です。
また、外で育てる際には、日当たり、水やり、冬季の保護、害虫対策などに十分注意する必要があります。