モンステラが寒さにやられて弱ってしまった。。もうだめかな。。(泣)
寒さで弱ってしまったモンステラを処分しようとされていませんか?
モンステラは寒さには弱いものの、とても丈夫な植物。株の状態によっては復活の可能性は十分にあります。
そこで今回は、寒さで弱ったモンステラを復活させる方法についてまとめてみました。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
寒さでやられたモンステラを復活させる方法
まずは被害状況を確認
寒さにやられたモンステラには、以下のような症状が現われます。
- 葉が黒く変色する:寒さによって葉が凍傷を起こし黒く変色する
- 葉がしおれる:低温にさらされると、葉がしおれたり、しなしなに柔らかくなったりする
- 成長が止まる:モンステラは寒さに弱いため、低温環境では成長が停止する
- 茎がぶよぶよに傷む:極端な寒さにさらされると細胞が壊れ、茎がぶよぶよに傷む➡この場合の復活は困難
モンステラを温かい場所に移す
モンステラが寒さでダメージを受けた場合、まず最初に行うべきことは、植物を温かい場所に移すことです。
理想的な環境温度は18〜25℃。以下のポイントに注意して、適切な場所を選びましょう。
- 室内なら南~東向きの窓際:夜から朝にかけては冷え込むため、日が暮れたら窓から1~2m離す
- エアコンの風が直接当たらない:エアコンの風が直接モンステラに当たると、葉を傷める原因になる
ダメージを受けた部分を取り除く
寒さでダメージを受けた葉や茎は、回復が難しいため、剪定して取り除いておきます。以下の手順で行いましょう。
- 清潔なハサミを用意する:植物の病気を防ぐために、剪定する際は必ず清潔なハサミを使用
- 黒く変色した葉やしおれた葉を切り取る:葉の根元から丁寧に切り取る。枯れた部分を取り除くことで、植物がエネルギーを健全な部分に集中させることができる
- 茎が傷んでいる場合は、痛んだ部分を切り取る:茎の一部が黒くなっている場合、その部分も取り除いておく
水やりは土が完全に乾いてさらに3日ほど経ってから
モンステラは寒さに弱いだけでなく、過湿や乾燥にも敏感です。ダメージを受けたモンステラの水やりは、通常よりも慎重に行う必要があります。
- 土が乾いてさらに3~4日してから常温の水を与える:モンステラは水分を好みますが、冬は土を乾かし気味にする必要がある。水やりは夜間を避け、できるだけ天気の良い日の午前中までに済ませる
- 霧吹きで湿度を保つ:モンステラは湿度の高い環境を好む。冬は空気が乾燥するため、葉に霧吹きで水を与えることで、湿度を保つことができる。ただし夜間は葉を冷やすため避けて
寒さにやられたモンステラ、復活が難しいケースは?
寒さにやられたモンステラは、適切なケアを施せば復活する可能性がありますが、次のようなケースでは回復が難しい場合もあります。
根が完全に凍ってしまった場合
根が凍ってしまうと、植物全体に水や栄養を供給することができなくなります。この場合、根が再生する可能性は非常に低く、復活は難しいです。
茎や根が腐っている場合
寒さだけでなく、過湿によって茎や根が腐敗してしまった場合も、回復は難しくなります。特に根腐れは致命的で、早期に発見して対処しないと、植物全体が枯れてしまう可能性が高いです。
葉がすべて枯れてしまった場合
葉が全て枯れてしまった場合、光合成が行えず、植物が生き残るためのエネルギーを生成できなくなります。根や茎が健全であれば新しい葉が出る可能性もありますが、全体的にダメージが深刻な場合は、復活が難しいです。
モンステラを寒さから守る方法
寒さにやられたモンステラを復活させるよりも、事前に対策を講じて寒さに当てないことが重要です。以下の方法で、モンステラを寒さから守りましょう。
最低気温が15度以下になったら室内へ移動
屋外管理の場合、最低気温が15℃以下になってきたら室内へ移動します。15度以下になるとダメージを受ける可能性があるため、冬は室内に取り込むことをお勧めします。
断熱シートやカバーを利用する
一定温度を保ってくれる「ピタリ適温」は寒さが苦手な熱帯植物におすすめのアイテム。
窓辺に置く場合は、断熱シートや植物用のカバーを利用して冷気を遮断することも効果的です。熱帯植物用のヒートシートを活用するのも良いでしょう。
寒さでやられたモンステラを復活させる方法【まとめ】
寒さにやられたモンステラを復活させるためには、なんといっても早目の対処が重要です。
室内なら南~東向きの窓際へ移動し、夜になったら窓から1~2mほど離して冷え込みを防ぎましょう。
しかし、根が完全に凍ってしまったり、全体が腐敗している場合は、回復が難しいこともあります。
そうはいっても丈夫なモンステラ。春になるまでは諦めずに管理を続けてみてください。
気温が上がってくると新芽を出してくれることも多いです。