モンステラの葉に穴が開かない…とお悩みですか?
今回は、モンステラの葉に穴が開かない理由やその対処法について解説します。
成長段階や環境による理由など様々な要因が考えられますので、モンステラの穴が開かないとお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
モンステラの葉に穴が開かないときの原因と対処法
長く育てているモンステラの葉に穴が開かない場合、以下の原因や対処法が考えられます。
モンステラの葉に穴が開かない理由①日照不足
モンステラは耐陰性があるとはいえ、日当たりの悪い環境に置き続けていると株が徐々に弱っていきます。
日光不足が続くと葉が十分に発達せず、モンステラ独特の切れ込みや穴が開かない葉が出てくるようになります。
ちなみに穴の開いていない葉はずっとそのままです。時間の経過とともに穴が開くということはありません。
☆★モンステラの葉に切れ込みが入らない時の原因、対処法についてはこちら↓↓
モンステラの葉に穴が開かない理由②葉が小さい(幼株or株が弱っている可能性も)
モンステラの葉に穴や切れ込みが入っているのは、光や風を通すためといわれます。
つまり、株がまだ未熟な場合や株が弱っている場合、葉が小さいため穴が開く必要がないのです。
健康な株であれば生長とともに穴の開いた葉が展開するはずです。
株が弱ってしまう原因には日照不足の他、根詰まりや寒さ、病害虫などが考えられます。
☆★モンステラをこれ以上大きくしたくない…という方はこちら↓↓
モンステラの葉に穴が開かない理由③穴の開きにくい品種もある
▲モンステラの小型種「ヒメモンステラ」
モンステラにはさまざまな種類があり、中には穴の開かない種類も存在します。
もし購入時にモンステラの種類を確認していない場合は、再度確認することをおすすめします。
ちなみにモンステラの小型種である「ヒメモンステラ」は、葉が小さいため穴よりも切れ込みが目立ちます。
葉に穴が開かないモンステラの対処法
穴の開いた葉を展開させるためには株を充実させる必要があります。
穴が開くほど大きな葉を出したいなら、小さな株なら大きく、弱った株なら丈夫に育て上げなくてはなりません。
そのために押さえておくべきポイントは以下4つです。
葉に穴が開かないモンステラの対処法①日光の確保
モンステラは耐陰性が強く室内でも育てられる観葉植物として知られていますが、本来は明るい場所を好みます。
穴の開いた葉を展開させたいなら株を充実させなくてはなりませんが、そのためには日光が不可欠です。
室内なら南~東向きの窓際に置きましょう。ただし、屋外の直射日光は葉焼けの可能性があるため避けます。
☆★モンステラに適した置き場所について詳しくはこちら↓↓
葉に穴が開かないモンステラの対処法②寒さに当てない
モンステラは熱帯地域が原産の植物です。そのため、株を充実させるためには温かい環境が必要になります。
寒さには弱いため、特に冬季は室内の温度を15度以上に保つようにしましょう。
窓際に置いている場合は夜になったら窓から1~2m程離し、冷え込みを防ぎます。
☆★寒い時期のモンステラのお手入れ方法についてはこちら↓↓
葉に穴が開かないモンステラの対処法③適切な水やり
モンステラの水やりは土が乾いたら行うようにしましょう。
ただし、土が乾かないうちに次から次へと水を与えるのは×です。水のやり過ぎは根腐れの原因となります。
また、湿度が低下するとハダニの発生が促されるため、霧吹きを使って葉の表や裏に水分を吹きかけることも大切です。
葉に穴が開かないモンステラの対処法④葉の手入れ
モンステラの葉はホコリが付きやすいです。
そのため、定期的に湿らせたティッシュで軽く拭き取るか、シャワーで洗うことでホコリを取り除きましょう。
ホコリが蓄積すると日光の光を遮断し、葉の健康に悪影響を与えることがあります。
葉に穴が開かないモンステラの対処法⑤2年に1回ほどの植え替え
モンステラの土の栄養が不足している場合や、根詰まりが起きている場合は植え替えを行いましょう。
植え替えは寒い時期ではなく、温かい時期に済ませます。
根詰まりを放置していると新しい葉がなかなか開かないだけでなく、鉢内が蒸れることで根腐れのリスクも高まります。
☆★モンステラをまっすぐ育てたい方はこちらの記事がおすすめ↓↓
モンステラの葉の特徴としての切れ込みと穴
モンステラは特徴的な形状の葉を持つ観葉植物です。
その葉には深い切れ込みや穴があることが一般的ですが、全てのモンステラにそうした特徴があるわけではありません。
では、なぜモンステラの葉には切れ込みや穴が存在するのでしょうか?
モンステラの葉に穴が開いていることで光を通す
モンステラの葉に切れ込みや穴があるのは、日光と風通しを良くするために進化した結果と考えられています。
葉が大きくなると、上の葉が下の葉に日光を遮ることで、下の葉が光を受けることができなくなってしまいます。
そのため、下部の新しい芽が十分な光を確保して成長するために、モンステラは葉に切れ込みや穴を作るように進化したのです。
モンステラの葉に穴が開いていることで風通しが良くなる
切れ込みや穴があることで、光の届きやすさだけでなく風通しも良くなります。
これによって、害虫の発生を抑える効果もあります。
モンステラの葉の切れ込みや穴は、植物が生き残るために進化した素晴らしいメカニズムと言えるでしょう。
株の生長とともに穴の開いた葉が出てくる
また、モンステラの葉の切れ込みや穴は成長とともに現れてきます。
若いモンステラや小さい葉では、穴や切れ込みはまだ存在しません。
成長が進むにつれて上部の葉から順に穴が現れ始めます。
元々穴が開いていたのに、穴の開いていない葉が出てくるようになったなら要注意
「もともと葉に穴が開いていたのに長く育てているうちに穴の開いた葉が出なくなって、葉のサイズも小さくなってきた…」
このような場合は注意が必要です。
日光不足や風通し、根詰まりなどの原因が考えられます。
☆★日光不足でも姿が乱れない、枯れない観葉植物が欲しい方はこちら↓↓
モンステラの成長とともに葉に穴が開く理由
モンステラの葉が成長すると穴が開く理由には、光や風の通過を助ける役割があります。
光の届け方を工夫するための穴と切れ込み
モンステラは大きな葉を持っていて、上部の葉が下部の新芽に光を遮る問題があります。
このままでは下部の新芽が十分な光を受けることができず、成長が阻害されてしまいます。
それを解決するため、モンステラは葉に穴や切れ込みを作ることで、光を効率的に下部まで届けるように進化してきました。
穴や切れ込みがあることによって、下の葉も光を取り入れることができ、全体として健康的な成長が可能になります。
風通しを良くするための穴と切れ込み
モンステラの葉には穴や切れ込みがあることで、風通しを良くする役割もあります。
穴や切れ込みによって風が通り抜けやすくなり、葉の表面が湿っている状態が続くことを防ぎます。
これによって害虫や病気の発生を防ぎ、モンステラの健康な成長を助けることができます。
穴や切れ込みの出現タイミング
モンステラの葉に穴や切れ込みが現れるタイミングは、個体や環境によって異なります。
幼苗や小さな株ではまだ光を遮る必要がないため、穴や切れ込みが出現しないことがあります。
成長に伴い葉の数が増えてくると、上部から徐々に穴が開き始めます。
株元の葉から数えて5~6枚目で切れ込みが入ってくることが多いよ。
☆★どうしても観葉植物はうまく育たない…って方はこちらの記事がおすすめ↓↓
小さなモンステラの葉に穴が開かない理由
モンステラの苗木や幼い株では、穴が開かない理由はいくつかあります。以下に詳しく説明します。
葉が小さいため穴が開かない
苗が小さく、まだ葉の面積が狭い場合は、穴が開くことがほとんどありません。
モンステラの葉は下の方へ光を届けるために穴が開くとされていますが、葉が小さく数も少ない状態では穴を開ける必要がないのです。
日照不足の影響
モンステラは明るい環境で育つことが好ましいです。
日照不足の環境では成長が遅くなったり、葉柄ばかりが伸びてしまうことがあります。
このような場合は穴が開くことも少ないです。十分な光を受けられる場所に置くことで、葉に穴が開きやすくなります。
穴は開いているけど切れ込みがない?
▲穴の開いた葉が特徴的な「マドカズラ」
一部のモンステラには、穴が開く特徴があるものの、切れ込みがない種類も存在します。
たとえば、マドカズラという品種は葉に穴が開きますが、葉に切れ込み葉は入りません。
☆★室内でグリーンを楽しみたいけど虫が苦手…という方におすすめの記事はこちら↓↓
モンステラと葉の穴に関するよくある質問
Q1. モンステラの葉に穴が開かない場合、どうすればいいですか?
A1. モンステラの葉に穴が開かない場合は、以下のポイントを試してみましょう。
- 日照が不足している場合は、明るい場所に移動させる。室内なら南~東向きの窓際が理想的
- 根詰まりを起こしている場合は春~初夏に植え替え。モンステラは根詰まりを起こしやすいため、最低でも2年に1回は植え替えるのがおすすめ
Q2. モンステラの葉に穴が開くタイミングはありますか?
A2. モンステラの葉に穴が開くタイミングは個体や環境によって異なりますが、一度開いた葉に新たに穴が開くことは基本ありません。開いた段階で穴が無ければ日光不足や根詰まりなどを起こしていないか確認しましょう。
Q3. モンステラの葉に切れ込みがない場合は心配ですか?
A3. モンステラの葉に切れ込みや穴がない場合でも心配する必要はありません。成長を見守りましょう。モンステラは自然に穴や切れ込みが現れるため、ゆっくりと成長を見守ることが大切です。とはいえ、葉が小さくなったり葉柄ばかりが間延びしているなら日光不足や根詰まりなどが疑われます。
Q4. モンステラの苗木や幼い株では穴が開かない理由は何ですか?
A4. 諸説ありますが、葉が小さいうちは葉に穴や切れ込みを開ける必要がないからと考えられます。
「葉の面積が広くなることで株元の葉に光が届きにくくなる➡葉に穴や切れ込みを生じさせている」
このようにして葉が進化したと考えられるため、葉が小さい場合は穴や切れ込みを生じさせる必要がないからです。
モンステラの葉に穴が開かないときの原因と対処法【まとめ】
モンステラの葉には切れ込みや穴があり、日光や風通しのために進化した特徴です。
切れ込みや穴によって光の受け渡しや風通しが良くなります。
モンステラの葉の切れ込みや穴は成長とともに現れ、幼い株や苗木ではまだ穴や切れ込みが現れません。
成長したモンステラの葉に穴が開かない場合は、日照不足や水やり不足、栄養不足などが考えられます。
その場合は日照環境や水やり、栄養管理を見直しましょう。
また、モンステラの種類によっては穴が開かない場合もありますので、品種を確認することも重要です。
これらのポイントを守りながら、モンステラを元気に育てていきましょう。