初心者でも育てやすくて人気のクワズイモですが、しばらく育てていると
芋から葉が出なくなってだらしのない見た目になってしまった…。
とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、姿の乱れたクワズイモを「胴切り」で復活させる方法をご紹介します。
クワズイモを胴切りで復活させる方法【手順】
胴切りとはその名の通り、クワズイモの芋部分を切り取って再生させる方法です。
クワズイモの胴切り 手順①適期は春~初夏
今回はこのクワズイモを胴切りで復活させてみます。
クワズイモを胴切りで復活させるのに適しているのは、春~初夏にかけての生育が盛んになる時期です。
逆に、寒くなる直前の秋や生育がほぼ止まる冬は胴切り後、発根せずに傷んでしまうリスクが高いです。
クワズイモの胴切り 手順②芋を切り取る
切れ味の良い清潔な刃物で芋を切り取ります。
上写真ではカッターを使用していますが、おすすめは果物ナイフ。
株を鉢から取り出し横倒しにして、大根を切るようにしてカットすると安全に作業できます。
クワズイモの胴切り 手順③断面を乾燥させる
真っ白な断面が出てきたら切り口を乾燥させます。
半日~数日かけてしっかりと乾かすことで土の中で腐敗するのを防ぎます。
クワズイモの胴切り 手順④土に植える
切り口を十分に乾燥させたクワズイモの芋を清潔で水はけの良い土に埋めます。
芋の約1/3が埋まるように植え付けるのがコツです。根は芋の断面からではなく側面辺りから出てきます。
あまり浅く植え付けると不安定になり発根しにくいので注意してください。
クワズイモの胴切り 手順⑤水遣り
植え付け後はたっぷりと水遣りし、明るく風通しの良い場所に置いて発根を待ちましょう。
直射日光や強すぎる風は避けてください。
クワズイモの胴切り 手順⑥うまくいけば2~3週間ほどで発根、新芽が出てくる
水遣りは土が乾いたタイミングで土の約1/3が湿る程度に足します。
うまくいけば土に芋を埋めて約2~3週間ほどで発根し、徐々に新芽が出てくるはずです。
その後は土が乾いたらたっぷりと水を与え、徐々に通常の管理へ移行します。
胴切り後のクワズイモの断面が黒っぽく変色している場合の対処法
クワズイモの胴切りをした後の断面はよく観察しておきましょう。
もし黒っぽく変色している部分があるなら腐っている可能性が高いです。
断面に黒っぽい部分があるなら取り除いておく
もし、クワズイモを胴切りした時の断面に黒っぽく変色している部分があれば、あらかじめ傷んだ部分は取り除いておきます。
腐敗した部分を残しておくと、そのまま土の中で腐敗が進んで被害箇所が拡大してしまう恐れがあるからです。
真っ白な断面が理想的
上写真のように芋の断面が真っ白であるのが理想です。
黒い部分がある場合は少しずつ断面を切って、綺麗な断面になるよう調整してみてください。
クワズイモの胴切り、成功させるために必ず押さえておきたいポイントは3つ
クワズイモの胴切り、成功させるためのポイント①春~初夏に実施
クワズイモの胴切りを成功させる最大のコツは「適期におこなうこと」に付きます。
どんなに状態の良い株、適切な方法で作業したとしても、時期を誤ればうまくいきません。
春~初夏までに胴切りを済ませることで、秋までにより多くの根を張らせることができる
たとえば寒くなる直前の秋に胴切りし発根させたとしても、十分に根が張る前に低温に晒されれば弱りやすくなります。
低温に負けない強い株に育てるためには根を育てるための時間が必要。
秋に胴切りするよりは、より長く生育期間を設けられる春~初夏に胴切りする方がリスクが少なく済みます。
クワズイモの胴切り、成功させるためのポイント②葉数を減らしておく
クワズイモに葉が沢山ついている場合はあらかじめ葉の数を減らしておきます。
胴切り後の芋は根っこを失っている状態です。
余分な蒸散を抑えて発根させるためにも、あからじめ多すぎる葉は減らしておくとよい
葉数が多いままだと水分供給が追い付かず、発根前に芋が傷んで枯れてしまう可能性があります。
ちなみにすべての葉を切るよりは、1~2枚程度残しておくのがおすすめです。
クワズイモの胴切り、成功させるためのポイント③土を乾かしすぎない
胴切り後の芋を土に埋めてからしばらくは土が乾燥しすぎないよう気を付けます。
土がカラカラだとなかなか発根してくれないことが多いです。
芋に触れて抵抗を感じるようになれば発根のサイン
芋に触れて抵抗を感じるようになれば発根のサインです。
それまでは、土があまりにも乾き過ぎないよう注意して管理を続けましょう。
実際にやってみた!葉が出なくなったクワズイモを胴切りして復活させてみる
ここからは実際に筆者がクワズイモを胴切りで復活させます。
これからクワズイモの胴切りに挑戦しようという方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
芋から葉が出ない…そんなクワズイモを胴切りしてみる【2023/11】
時期外れではありますが、自宅で育てているクワズイモを胴切りにしてみたいと思います。
葉を切り取り過ぎて芋から葉が出なくなってしまった我が家のクワズイモ…。
ダイソーで300円で購入したものです。ちなみに購入当初はこんな感じ↓↓
現在は芋から葉が出ないものの、芋のまわりから葉が出てきてます。
ただこれではあまりにも見栄えが悪い…。
ということで、時期外れですが胴切りに挑戦してみることにしました。
本当は鉢から株を取り出して横にしてナイフで切りたいところですが、時期はもうすでに秋。
消毒したカッターを使って横から芋を切ることに。
こんな感じ。半日ほど切り口を乾燥させてから水はけ抜群の土に埋めました。
しばらくは土が乾き過ぎないようにだけ注意して、強い光の当たらない風通しの良い場所に置いて発根を待つことにしました。
果たしてどうかな…。時期的にかなり微妙なので期待せずに待ちたいと思います。
ちなみに胴切り後の元株はこちら↓↓
こちらも引き続き観察していきたいと思います。
クワズイモを胴切りで復活させる方法!胴切り後の管理方法も【まとめ】
- クワズイモは胴切りで仕立て直すことができる
- 切り口が黒っぽく傷んでいるなら変色している部分をあらかじめ取り除いておく
- 適期に胴切りすることで失敗のリスクを低く抑えられる
- 胴切り後の芋に付いている葉が多いなら数を減らしておく
- 植え付けた芋が発根するまでは土を乾かしすぎない
クワズイモの胴切り【手順】
- 春~初夏に実施
- 芋を切り取る
- 断面を乾燥させる
- 土に埋める
- 水遣り
- 直射日光を避けた明るい場所に置いて発根を待つ