シンゴニウムが大きくなり過ぎてだらしない見た目になってしまった…。でも、仕立て直し方がイマイチ分からない…。
今回はシンゴニウムに関するこのようなお悩みにお答えします。
この記事を読めば、
- シンゴニウムの仕立て直し方【コンパクトに楽しみたい方向け】
- シンゴニウムの仕立て直し方【大きく育てたい方向け】
- シンゴニウムに定期的な仕立て直しが必要な理由
が分かるよ!
観葉植物がうまく育たない…虫が苦手で植物に抵抗がある…そんな方におすすめの記事↓↓
シンゴニウムの仕立て直し方【コンパクトに楽しみたい方向け】
生長し過ぎたシンゴニウムをコンパクトな姿で楽しみたいなら、切り戻しと挿し木を合わせて仕立て直すのがおすすめです。
難しそうだけど実はとっても簡単。時期さえ間違わなければ失敗しにくくいんだ。
シンゴニウムをコンパクトに仕立て直す方法 手順①適期は春~初夏
下葉が落ちて株元がスカスカになってしまったシンゴニウム。
大きくなり過ぎたり下葉が落ちて見栄えが悪くなったりして樹形の乱れたシンゴニウムは、春~初夏頃に仕立て直すのがベストです。
シンゴニウムの生育期は春~秋ですが、真夏は極端な暑さで弱ってしまう恐れもあります。また、秋はこれから冬に向かう季節の変わり目です。
失敗を防ぐならシンゴニウムの生育がもっとも盛んな春~初夏までには済ませておくのが理想的でしょう。
地域によっても異なるけど、天気予報を見て最低気温が15度以上になり始めるタイミングがおすすめだよ。本州だと5月~6月頃。北海道だと6月~7月頃。
シンゴニウムをコンパクトに仕立て直す方法 手順②切り取る
切れ味の良い清潔なハサミを用意し、茎の節と節※の間をカットします。
※節とは葉柄(葉と茎を繋ぐ茎のように見える部分)の付け根のことを指す
茎に気根が出ていれば、気根も2~3つ含めてカットすると発根しやすいです。(下写真)
切り取った茎はこのあと水を張った容器に差すよ。茎の下に葉が多くついている場合はあらかじめ余計な葉を切り落としておこう。
シンゴニウムをコンパクトに仕立て直す方法 手順③水に挿して発根させる
切り取ったシンゴニウムの茎は水(水道水でok)を張った容器に差しておきましょう。
シンゴニウムの茎は水差しで比較的簡単に発根します。(下写真)
シンゴニウムの茎は水に挿して約2週間で発根することが多いよ。根っこが3cmくらい伸びたら土に植えつけよう。
シンゴニウムをコンパクトに仕立て直す方法 手順④土に植えつける
発根した茎は水はけの良い清潔な土を使ってに植え付けます。
植え付け後はたっぷりと水を与え、しっかり根が張るまでは土が乾き過ぎないよう注意しましょう。
室内なら南~東向きの窓際に置き、屋外なら強光を避けた日陰~半日陰に置きます。
日当たりが悪いと徒長を起こしやすい。また、風通しが悪いと根腐れを起こしやすいんだ。引き締まった見栄えの良い株に育てるためには十分な光と適度な風通しが必要だよ。
シンゴニウムの仕立て直し方【大きく育てたい方向け】
シンゴニウムをより自然に近い樹形で楽しみたいという方におすすめなのが、プラヘゴを使った仕立て直しです。
プラヘゴとはプラスチック製のヘゴ支柱のこと。鉢の真ん中にプラヘゴを設置してそのまわりにシンゴニウムを植え付け、支柱に絡ませるようにして仕立てる方法だよ。自然界では大木に絡みつきながら育つシンゴニウム。プラヘゴを使えばより自然に近い姿に仕立てることができる。
シンゴニウムをプラヘゴを使って仕立て直す方法【準備するもの】
- シンゴニウム(3株程あると見栄えが良い。挿し木で増やしたものでもok)
- プラヘゴ
- 必要であれば水苔(プラヘゴの中に入れるとより根が絡みやすくなる)
- 園芸用ソフトワイヤー
- 水はけの良い土
- やや深さのある鉢(浅すぎると支柱がしっかりと安定しないため)
- 鉢底石
☆★ハサミで簡単にカットできるため高さ調節がしやすい「プラヘゴ」↓↓
シンゴニウムをプラヘゴで仕立て直す方法 手順①支柱を設置
やや深さのある鉢に底石を入れ、鉢の中心部にプラヘゴを垂直に配置します。
次に水はけの良い土を鉢の約1/3まで入れてプラヘゴを安定させます。
シンゴニウムは半つる性の植物です。うまく誘引すればプラヘゴに絡みつくようにして上へ上へと成長します。
プラヘゴを鉢に立てるためには植え替え作業が必要になるよ。適期は春~初夏にかけて。シンゴニウムは極端な暑さと寒さが苦手。特に寒い時期の作業は控えてね。
シンゴニウムをプラヘゴで仕立て直す方法 手順②シンゴニウムを配置、植え付け
シンゴニウムを植え付ける位置を決め植え付けましょう。
鉢の中央に立てたプラヘゴの周りに、シンゴニウムを3株ほど植えるとボリュームのあるタワーに仕上がります。
プラヘゴの内側の空洞にあらかじめ水分を含ませておいた水苔を入れると、さらに根がプラヘゴに絡みつきやすくなる。
シンゴニウムをプラヘゴで仕立て直す方法 手順③支柱に巻きつかせる
植え付けたシンゴニウムをプラヘゴに巻き付けます。
シンゴニウムをプラヘゴに巻き付けるときは、無理に引っ張らないよう気を付けましょう。
つるを支柱に固定するときは、園芸用ソフトワイヤーや麻紐を使います。
ビニール紐(スズランテープ)よりは、自然素材の麻紐の方がおすすめ。より自然な仕上がりになる。
シンゴニウムをプラヘゴで仕立て直す方法 手順④明るく風通しの良い場所に置く
プラヘゴに仕立てたシンゴニウムは、直射日光を避けた明るい場所に置いて根が張るのを待ちます。
水を与えるのは土の表面が乾いてから。しっかり根が張るまでは土が乾きすぎないよう気を付けます。
肥料を与える場合は1ヶ月ほど経ってからにしましょう。
室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト。適度な明るさと風通しがあると光合成がさかんになり、根腐れを防ぐこともできる。
シンゴニウムに定期的な仕立て直しが必要な理由
シンゴニウムの美しい樹形を保つためには定期的な仕立て直しが必要です。その理由は以下のとおり。
シンゴニウムに定期的な仕立て直しが必要な理由①生長とともに株元がスカスカになる
シンゴニウムは生長とともに株元付近の古い葉が落ち、株の下あたりがスカスカになりがちです。
シンゴニウムは育て方が良くないから樹形が崩れるわけじゃない。多くの場合、生長とともに株元の葉が落ちてしまう。とはいえ、日光不足が続くと下写真のように、茎ばかりが伸びて弱々しい姿になることも。
シンゴニウムに定期的な仕立て直しが必要な理由②半つる性のためどうしても横に広がりやすい
シンゴニウムはポトスやモンステラなどと同じ「半つる性」の植物です。
本来は樹木に絡みつきながら上を目指して育っていきます。
そのため、シンゴニウムを長く育てているとどうしても茎が横に這うように広がりやすいです。
コンパクトに楽しみたいなら今回ご紹介した①の仕立て方(カット&挿し木)を試してみて。ワイルドに育てたいならプラヘゴを使った②の仕立て方がおすすめだよ。そのままつるを垂らすように育てても良い。ただ、垂れ下がった葉は徐々に小さくなっていくよ。
シンゴニウムの仕立て直し方を画像付きで分かりやすく解説【まとめ】
- シンゴニウムをコンパクトに仕立て直したいならカットした茎を挿し木で仕立て直すのがおすすめ。適期は春~初夏にかけて
- シンゴニウムをそのまま大きく育てたいならプラヘゴを使って仕立て直すのがおすすめ。適期は春~初夏にかけて
- シンゴニウムはそのまま育てていると樹形が乱れがち。その理由は「半つる性のため横に広がりやすい」「成長とともに下葉が枯れてスカスカになりがち」だから
- シンゴニウムは定期的に仕立て直すことで美しく締まった樹形が楽しめる
シンゴニウムを育てている人におすすめの便利アイテムはこれ!
☆★土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれる「水やりチェッカー」↓↓
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☆★土に混ぜ込むor撒くだけでシンゴニウムをはじめとする観葉植物に付きやすい害虫を予防「オルトランDX」↓↓
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