大きくなり過ぎたゴムの木を剪定で整えたい。でも、どこを切るべきかイマイチ分からない…。画像付きで分かりやすく教えて?
いざゴムの木を剪定しようとしても「どこを切ればいいんだ…」と不安になってしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、ゴムの木を剪定する際にどこを切るべきかを写真付きで解説します。
今回は、「枝分かれさせてボリュームを出したい場合」と「大きくなり過ぎた株をコンパクトに納めたい場合」「形を軽く整えたい場合」の3パターンで解説するよ!
ゴムの木を剪定する際にどこを切るべきか ケース①枝分かれさせたい場合
ゴムの木を枝分かれさせて全体的にもっとボリュームを出したい。
このような場合は生育がもっとも盛んな春~初夏に剪定するのがベストです。
ゴムの木の剪定前
下写真のゴムの木を剪定してみましょう。
元気で葉の色つやも良いですが、枝が1本だけでやや頭でっかちな印象です。
ただ、ゴムの木はそのまま育てていても枝分かれすることはほぼありません。
枝分かれさせてボリュームを出すために剪定してみよう!適期は春~初夏あたりまで。夏に切る場合は高温と葉焼けに気を付けよう。
ゴムの木の剪定中【どこを切る?】
枝分かれさせたい部分の5cmほど上を切れ味の良いハサミでカットします。
心配な場合は葉を数枚残しておくと良いでしょう。
経過がスムーズに進んだ場合、新しい枝となる芽は今ある葉の付け根(または以前、葉が付いていた部分)の上あたりから出てきます。(下写真)
成長後の姿をイメージしつつ、どこを切るか決めよう!
ゴムの木の剪定後
経過がスムーズであれば、剪定から1か月ほどで新芽が出てきます。(下写真)
今回は3つの芽が出て3方向に枝分かれしました。この枝が育っていくと、株にどんどんボリュームが出てきます。
剪定から10か月後↓↓
ゴムの木を剪定する際にどこを切るべきか ケース②コンパクトに納めたい場合
ゴムの木が伸びすぎて置き場所に困ってしまった…
このような場合は生育が盛んな春に切るのがおすすめです。
ゴムの木の剪定前
下写真はゴムの木の仲間のガジュマルです。枝が1本だけ伸びすぎて置き場所に困ってしまいました。
伸びすぎた枝を切ってコンパクトな樹形に整えていきましょう。
伸びすぎた枝を大胆に切り戻す場合、もっともダメージの少ない春に切るのがおススメです。
天気予報を確認して最低気温が15度以上になってきた頃がベストタイミング。生育が盛んになり始めているから失敗が少なく済むよ。
ゴムの木の剪定中【どこを切る?】
伸びすぎている枝を切ります。今回は間延びした枝が1本だけだったので、幹だけになりました。
不安になってしまう見た目ですが、時期さえ間違えなければ失敗を防ぐことができます。
すべての枝を切り落として幹だけにする剪定を「丸坊主」と呼ぶよ。丸坊主にするのはもっとも生育が盛んな5月~6月頃がおすすめ。気温と湿度が安定しているから失敗しにくいんだ。
ゴムの木の剪定後
葉が大幅に減った場合は水の与え過ぎに気を付けます。水を与えるのは土がしっかり乾いてからです。
直射日光を避けた明るく風通しの良い場所に置いて見守ります。
今回は屋外の日陰に置いて新芽が吹くのを待ったよ。室内なら南~東向きの窓際に置くのがおすすめ。風通しが良い場所に置くと根腐れを防げる。
その後、伸びすぎた枝があればその都度カット。
切断したあたりから枝分かれする。生長後の樹形をイメージしながら切ると良い感じに仕上がるよ。
あわせて読みたい「窓のない部屋でも楽しめるおすすめの観葉植物とは?」
ゴムの木を剪定する際にどこを切るべきか ケース③形を少しだけ整えたい場合
葉が茂り過ぎて何となく形が良くない。余計な枝を切って形を少し整えたいな。
このように、少し形を整える程度であれば春~秋(9月上旬頃まで)の暖かい時期に切ると良いでしょう。
ゴムの木の剪定前
枝が伸びすぎて樹形が乱れ気味のガジュマル(ゴムの木の仲間)です。
余計な枝を切ることで形を整えていきましょう。
気温が下がり始める1か月前には済ませておこう。地域にもよるけど9月上旬くらいには済ませておくと安心だよ。
ゴムの木の剪定中【どこを切る?】
伸びすぎている枝を中心に切ります。
切った部分から新しい枝が出やすいので、ボリュームを出したい部分で切るのがおすすめです。
こんな感じで切ることができました。(上写真)
あとは水の与え過ぎに気を付けつつ、明るく風通しの良い場所で経過を見守ります。
ゴムの木の剪定後
剪定から約半年が経ち、こんもりバランスの良い樹形に生長しました。
ただし、葉を半分以上減らす場合は初夏までに剪定を済ませておくのが安心だよ。秋といっても「夏~秋の移行時期」と「秋~冬の移行時期」では天と地ほどの差があるんだ。季節の変わり目は植物が弱りやすいから剪定はできるだけ控えてね。
ゴムの木の剪定は「どこを切るか」よりも「いつ切るか」が重要
ここまでゴムの木の剪定の際にどこを切るかについて解説してきましたが、剪定を成功させるために重要なのは、
「どこを切るか」よりも「いつ切るか」ということです。
ゴムの木の剪定は春~秋が基本。大胆に剪定するなら春~初夏までに済ませて
ゴムの木を剪定する場合、春~初夏までには済ませておくのが安心。
気温が上がり始める春は、ゴムの木がもっとも生育が旺盛になる時期です。
上写真では4つの新芽が出てきたよ。春~初夏までに剪定することで、より多くの新芽を芽吹かせることが期待できるんだ。
剪定時期を間違えると株を弱らせてしまうことも
ゴムの木の剪定は春~秋が適期といわれますが、気温が下がる前の秋は避けた方が無難です。
剪定をする前は天気予報を確認しましょう。1ヶ月以内に最低気温が15度以下になる時期は避けるべきです。
夏から秋への季節の変わり目は要注意。大胆に剪定してしまうと見た目が寂しい状態で冬を越すことになる。もちろん、株が弱ってしまうリスクも。思い切った剪定は夏までに済ませよう。
あわせて読みたい「観葉植物がすぐ枯れる人がやりがちな間違ったお手入れ3つ」
ゴムの木の剪定後に気を付けるべき3つのポイント
ゴムの木の剪定後に気を付けるべき3つのポイントは以下です。
ゴムの木の剪定後に気を付けるべきポイント①水を与え過ぎない
剪定によって葉が大幅に減った場合、剪定前よりも土が乾きにくくなるはずです。
これは葉の蒸散による水分放出量が減るから。
そのため、水を与える際は「○日に1回」などを決めず、土がしっかりと乾いてから与えます。
すべての葉を剪定で取り除き幹だけにした場合は水のやり過ぎによる根腐れに要注意。土がしっかり乾いたタイミングで、土の約1/3が湿る程度に水を与えよう。葉が開いたら通常通り、たっぷりと水を与えてok。
カットした枝で株を増やす方法 「ゴムの木 挿し木の方法を徹底解説!挿し木後の管理方法も」
ゴムの木の剪定後に気を付けるべきポイント②直射日光に晒さない
剪定後に出てくる新芽は通常、傷ついた部分よりも柔らかく傷つきやすいです。
しばらくの間は直射日光から遠ざけ、明るく風通しの良い場所に置いて管理します。
室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト。風通しの確保も忘れずにね。窓を閉め切る場合はサーキュレーターを使って。できるだけ窓を開け、空気の入れ替えをしよう。
あわせて読みたい「ゴムの木の幹を太くする方法を徹底解説します!」
ゴムの木の剪定後に気を付けるべきポイント③害虫に注意する
剪定後、植物はストレスを受けて病気や害虫に対する感受性が高まることがあります
定期的に植物を監視し、異常な兆候や害虫の存在を確認し早期に対処します。
柔らかくて新鮮な新芽は害虫の好物。見慣れない小さな粒々が付いていたり、葉がベタベタする場合は綿棒で取り除いて。
ゴムの木はどこを切るのが正解?失敗しない剪定のコツ【まとめ】
- ゴムの木を剪定する際、どこを切るべきが分からない場合はどんな姿に育てたいかを決める
- ゴムの木を枝分かれさせたい場合、ボリュームを出したい辺りを切る
- ゴムの木をコンパクトに納めたい場合、高くなり過ぎた枝を希望の高さに切る
- ゴムの木の形を整えたい場合、伸びすぎた枝を中心に切る
- ゴムの木の剪定を成功させるためには「どこを切るか」よりも「いつ切るか」が重要
- 大胆に切り戻す場合は生育がさかんな5月~6月頃に済ませるのがおすすめ
- ゴムの木の剪定後は「水の与え過ぎ」「直射日光」「害虫」に注意し管理を続ける
ゴムの木を育てている人におすすめのアイテムはこれ!
☆★ゴムの木以外にも複数の観葉植物を育てているなら1本は持っておきたい↓↓
☆★日当たりが確保できない場合、太陽光と似た光を発する「植物育成ledライト」を活用するのがおすすめ↓↓
あわせて読みたい「観葉植物の育成をサポート!失敗しない植物育成ライトの選び方とは?」
☆★コバエの原因となる堆肥や腐葉土を含まない。室内でも清潔にゴムの木を育てられる「室内向けの土」↓↓
☆★土に混ぜるor土の表面に撒くだけで、ゴムの木をはじめとする観葉植物に付きやすい害虫を未然に予防↓↓
あわせて読みたい「室内の観葉植物にわく虫はどこから入ってくる?簡単にできる害虫対策も」
☆★土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれる「水やりチェッカー」↓↓
関連topicsはこちら
「初心者でも簡単!ゴムの木の曲げ方を写真付きで分かりやすく解説」
「ゴムの木の葉が丸まる理由とは?湿度を好むゴムの木は空気の乾燥に注意」
「ゴムの木の葉が垂れるのはなぜ?まずは土の状態を観察しよう」