観葉植物が根詰まりしている…。植え替えたいけど置き場所も限られているし、できればこれ以上鉢を大きくしたくない…。
このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は観葉植物の鉢をこれ以上大きくしたくない方に向けて、鉢を大きくせずに植え替える方法を写真付きで分かりやすく解説します。
この記事を読めば、
- 根詰まりでも鉢を大きくしたくない…そんな時の観葉植物の植え替え方法
- これ以上大きくしたくない!鉢の大きさを変えずに観葉植物を植え替える際に注意すべきポイント3つ
が分かるよ!
観葉植物が根詰まりしたけど鉢を大きくしたくない時の対処法
そろそろ前回の植え替えから2年経つ。でもこれ以上鉢を大きくしたくないんだよなぁ…。
このような場合に、鉢の大きさを変えずに観葉植物を植え替える方法は以下の通りです。
同じサイズの鉢に植え替える場合、今ある根を半分ほど切り詰めなくてはいけないよ。これは植物にとって大きな負担になるから、失敗を防ぐためには実施する時期が超重要なんだ!
鉢を大きくせずに観葉植物を植え替える方法 手順①適期は春(5月~6月頃)
大きくなり過ぎた鉢植え。根詰まりして底から根がはみ出ています。
同じ大きさの鉢に植え替える場合、観葉植物の生育が盛んになり始める春(5月~6月頃)に実施するのがベストです。
同じ鉢に植え替えるということは根を半分程度まで切り詰めなくてはならなりません
そのため、できるだけ回復力の高い春に実施するのが失敗しにくいです。
夏は株への負担が大きくなるため避けた方が無難。寒くなる前の秋は避けて
観葉植物は極端な暑さを苦手とします。日本の夏は観葉植物の原産地に比べると高温すぎます。
株を弱らせるのを避けるためにも、根を半分ほど切り詰める場合は夏になる前に植え替えを済ませておきましょう。
もちろん冬の植え替えは×。また、同じ鉢に植え替える場合はリスクが高い。寒くなる前の秋も避けた方が無難だよ。
鉢を大きくせずに観葉植物を植え替える方法 手順②土を乾かし気味にしておく
植え替え前の数日は水遣りを控え、土をやや乾き気味にしておきましょう。
土が湿っていると鉢から株を取り出しにくいだけでなく、根もダメージを受けやすくなります。
根詰まりのサイン
- 鉢底から根っこがはみ出ている
- 前回の植え替えから2年以上経っている
- 水遣り後、土に水分がなかなか浸み込んでいかない
鉢を大きくしたくないからといって根詰まりを放置していると、根が徐々に傷んで根腐れを起こしやすくなるよ。
鉢を大きくせずに観葉植物を植え替える方法 手順③鉢から株を取り出す
鉢を横に倒して鉢から観葉植物を取り出します。
鉢の側面をこぶしで軽く叩き、振動を与えると株が取り出しやすいです。
株が鉢からなかなか抜けない時の対処法
- 鉢底から棒を差し込んで押し上げてみる
- 鉢の側面を軽く揉み込む
- 鉢底から出ている根っこをカットする
- 片手で株元を掴み、もう片方の手で鉢の縁を下から上に叩き落すようにする(手が痛い場合はゴムハンマーを使う)
- ゴムハンマーで鉢の側面(360度)を叩いて振動を与える
どうしても抜けない場合は鉢を切るか割るなどして取り出すという最終手段に踏み切るしかない…。鉢を長持ちさせるためにも根詰まりは定期的に解消しよう。
鉢を大きくせずに観葉植物を植え替える方法 手順④根を半分ほどカット
鉢から取り出した根っこは古い土を落し、明らかに傷んでいる根っこをカットします。
同じサイズの鉢に植え替える場合、ここからさらに半分ほどの量まで根を切り詰めましょう。
根を切ることで根っこの生長を促す
植え替えの際、根を切ることで鉢内のスペースを確保することができます。
また、根を切ることで根を枝分かれさせ根の生長を促す効果も得られます。
ただし、株が弱っている場合や生育が緩慢な時期(真夏や秋~冬)に根を切り詰めるのは控えて。株が弱ってしまう原因になるよ。
鉢を大きくせずに観葉植物を植え替える方法 手順⑤根を減らした株を元の鉢に入れてみる
根を半分ほどカットしたら元の鉢に入れてみます。鉢のスペースに余裕ができればokです。
根は1/3ほどまでなら減らしてok。ただし不安なら半分ほどにしておく
株が健康であれば、根は1/3程度までなら減らしても問題ありません。
とはいえ不安…という場合は半分くらいまでに抑えておきましょう。
鉢を大きくせずに観葉植物を植え替える方法 手順⑥植え付ける
元の鉢は綺麗に洗って鉢底石を入れておきましょう。
その上から新しい土を鉢の1/3ほどまで入れ、その上に株を配置し植え付ける位置を調整。その後土を入れて植え付けます。
観葉植物を室内で育てているなら虫が湧きにくい「室内向けの土」がベスト
観葉植物を室内で育てている場合、室内向けにブレンドされた「室内向けの土」がおすすめです。
室内向けの土なら虫やカビが発生しにくく、室内でも清潔に観葉植物を楽しめます。
あわせて読みたい「虫がわかない土のおすすめは?清潔に観葉植物を楽しむなら土選びが超重要」
鉢を大きくせずに観葉植物を植え替える方法 手順⑦たっぷりと水遣り
植え付けたら仕上げに水を与えます。鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
しっかり水気を切ったら直射日光を避けた明るく風通しの良い場所へ
水遣り後はできるだけしっかり水気を切ることで根が傷みにくくなります。
鉢を浮かせる「ポットフィート」を使えば、鉢内の排水性と通気性を確保し根の生長をサポートしてくれますよ。
あわせて読みたい「日光なしでも観葉植物は育つ?日光がなくても枯れずに長持ちするグリーンも」
鉢を大きくせずに観葉植物を植え替える方法 手順⑧葉数を減らしておく
根を沢山減らした分、葉も少なくしておく必要があります。
根を減らしたのに葉がそのままだと水分供給が追い付かず、株が弱ってしまう原因になります。
葉数を減らしておくべき理由
- 植え替え後の根は水分を吸収する力が弱まっているため、葉が多いままだと弱ってしまうことがある
葉がある限り植物は蒸散によって水分を放出するよ。ダメージを受けた根を休ませるためにも、根を減らした分だけ葉数も減らしておくのが◎。
あわせて読みたい「水やり不要、植え替えも不要。虫もわかない清潔な観葉植物が欲しい人へ」
根詰まりしたけど鉢を大きくしたくない…同じ大きさの鉢に植え替えるときの注意点
観葉植物をこれ以上大きくしたくない。置き場所も限られているし、できるだけ今のサイズと同じ鉢に植え替えたい!
同じサイズの鉢に植え替える場合、今ある根っこを半分ほど切り詰めなくてはなりません。
つまり、ひとまわり大きめの鉢を使用する通常の植え替えよりも、植物に大きな負担を与えることになります。
植え替え後に弱ってしまった…なんていう失敗を防ぐためには、以下3つのポイントに気を付けて植え替えてみて!
観葉植物を同じ大きさの鉢に植え替える時の注意ポイント①5月~6月に実施
地域にもよりますが、同じサイズの鉢に植え替える場合は気温が上がり始める5月~6月に植え替えるのがベストです。
この時期は一年の中でもっとも気温と湿度が安定しています。そのため、植え替え後の経過もスムーズに進みやすいです。
明らかに株が弱っているときは植え替えは控えて
適期であっても明らかに株が弱っている場合は植え替えは控えましょう。
弱っている原因を探り出し対処することが先決です。
観葉植物を同じ大きさの鉢に植え替える時の注意ポイント②葉水で葉からの水分放出を抑える
植え替え後は葉の裏面を中心に霧吹きで水分を吹きかけます。
葉水するべき理由
- 葉からの蒸散を抑えて根にかかる負担を減らす
植え替え後の観葉植物はこまめに葉水し、直射日光を避けた明るく風通しの良い場所で休ませて。室内なら南~東向きの窓際がおすすめ。
観葉植物を同じ大きさの鉢に植え替える時の注意ポイント③肥料は1ヶ月程経ってから再開
植え替え後は根が傷だらけの状態です。
そのため、すぐに肥料を与えてしまうと根に大きな負担をかけてしまいます。
植え替え後の肥料は1か月経ってからにした方が良い理由
緑色のアンプル剤はその多くが肥料ではなく活力剤である場合が多い
- 根がダメージを受けた状態で肥料を与えると、さらに根を傷めてしまう可能性がある
- 肥料を与えるのは植え替えから1か月ほど経ってからにする
ちなみに肥料と活力剤は似て非なるもの。くわしくは以下記事も参考にしてみてね!
観葉植物が根詰まりしたけど鉢を大きくしたくない時の対処法【まとめ】
- 根詰まりしたけど鉢を大きくしたくない場合、同じサイズの鉢を使って植え替えることも可能
- ただし、同じサイズの鉢を使用する場合は根を半分ほど切り詰める必要があるため株に大きな負担がかかる
- 失敗を防ぐためには「適期におこなうこと(地域にもよるが気温が上がり始める5月~6月頃)」「葉数を減らすこと(葉からの蒸散を抑えて根にかかる負担を少なくする)」「肥料は植え替えから1か月ほど経ってから」の3つに注意
ひとまわり大きめの鉢に植え替えるのに比べ、根を多くカットする今回の方法は株にかかる負担が大きい。だからこそ実施する時期が重要なんだ!もちろん弱っている時は植え替えを控えよう。
観葉植物を同じサイズの鉢に植え替えるときにあると便利な園芸アイテムはこれ
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あわせて読みたい「観葉植物の害虫対策!虫を防ぐために押さえておくべきポイント3つ」
☆★鉢を浮かせて鉢内の蒸れを防止。水はけ・通気性を確保することで根腐れ、カビを予防↓↓
☆★土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれる↓↓
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