室内で育てているカポックの調子が何となく悪い…。もしかして虫が付いている!?(ゾワゾワ…)
初心者でも枯らしにくくて丈夫、光沢のある美しい葉を持つシェフレラ・ホンコンカポック。
実は、室内で育てていても害虫が付いてしまうことはよくあるんです…。
害虫が付いた時にもっとも大事なことが、早めに見つけて少ないうちに駆除するということ!
そこで今回は、シェフレラ・ホンコンカポックに害虫が付いた時によくある症状、駆除方法、予防策についてまとめてみました。
シェフレラ・ホンコンカポックに害虫が付いた時の症状
害虫被害でよくある症状①ベタつく
葉の表や裏にベタベタとしてものが湧く場合、害虫が付いている可能性が高いです。
べたつきはカイガラムシという害虫の排泄物である可能性が高く、放置していると「すす病」という病気の原因にもなります。
▲カイガラムシの放置によって葉に黒い斑点が生じている。すす病菌というカビが原因。
☆★カポックがベタベタする時の原因と対処法↓↓
害虫被害でよくある症状②まばらに変色
「葉がまばらに変色」「部分的に色が抜ける」
このような場合は、害虫によって吸汁被害を受けている可能性があります。
一度変色したら元に戻すことはできないんだ。これ以上、被害が拡がる前に駆除することが大事!
害虫被害でよくある症状③蜘蛛の巣のようなものがわく
葉の表面や裏面、葉の付け根などに蜘蛛の巣状のものが付着している場合、ハダニという害虫が付いている可能性が高いです。
☆★観葉植物がハダニ被害を受けたときの症状とハダニの駆除方法↓↓
害虫被害でよくある症状④白い綿状のものがわく
葉の表面や付け根、葉と茎の境目などに白い綿状のものが付いている場合、コナカイガラムシという害虫の可能性があります。
コナカイガラムシは白いパウダー状のロウ分泌物で身を隠す害虫。経験上、早めに取り除けば被害を食い止められることが多いよ。
害虫被害でよくある症状⑤見慣れない粒々
葉の表面や裏面、葉の付け根や茎などに、見慣れない小さな虫や粒々が湧く場合、害虫の可能性があります。
害虫というと動き回ることを想像されるかもしれませんが、経験上、害虫の多くは動きが鈍く、じっと見つけていないと動いているかどうか確認できません。
▲よく見ると葉脈に沿うようにして茶色い粒々が見える。これは「カイガラムシ」。
害虫の中でもカイガラムシは殆ど動かないことが多い。植物に口針を挿して吸汁しているためか、足は退化していることが多いんだって。単なる「汚れ」と見落としてしまうことが多いから注意!
☆★水やり不要、植え替えも不要。虫もわかない清潔な観葉植物が欲しい人へ↓↓
キモくても放置はダメ!害虫を放置すべきでない理由
害虫を放置していると枯らされるだけじゃなく、他の観葉植物にまで被害が拡がってしまう恐れがあるんだ。
葉の色が悪くなったり、変形する
害虫は吸汁や摂食によって葉を変色させたり、変形させます。
組織が損傷することで、葉が枯れたり穴が開いたりして観賞価値が損なわれます。
被害を受けた箇所は光合成ができなくなる
害虫が植物の栄養分を摂取することで、成長が妨げられるだけでなく、被害を受けた箇所は光合成ができなくなります。
そのため、害虫を放置することで被害面積が拡がりそのまま枯らされてしまうこともあるのです。
他の観葉植物へ被害が拡がる恐れもある
放置された害虫はあっという間に増殖し、数が急激に増えることがあります。
同じ場所で管理している植物がある場合、害虫被害が他の植物にまで拡がってしまう恐れもあるのです。
こういった被害を未然に防ぐためにも、害虫は見つけ次第早目に駆除する必要があるんだ!
シェフレラ・ホンコンカポックに害虫が付いた時の駆除方法
まずは害虫被害が疑われる鉢を他の植物から遠ざけましょう。
近くに置いて管理し続けていると、他の植物にまで害虫が拡がってしまう恐れがあるんだ。
手で取り除けそうな場合は綿棒やピンセットで捕獲
害虫が疑われる場合、できるだけ早めに取り除いておくことで被害を最小限に抑えられます。
めん棒やピンセットなどを使い、確実に取り除いてください。
この時、水を吹きかけるくらいではなかなか取り切れないから注意。少しでも残っているとすぐ再発するよ。
触りたくない、数が多い場合は殺虫剤の使用を検討
数が多い、取ってもすぐ再発する。このような場合は殺虫剤の使用を検討しましょう。
だけど害虫の種類が分からないし、どの殺虫剤を使うべきか分からない…。
そんな時におすすめなのが「ベニカXネクストスプレー」です。
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シェフレラ・ホンコンカポックの害虫対策
害虫対策①虫がわきにくい「室内向けの土」を使う
コバエやキノコが発生しにくい成分でブレンドされた室内向けの土です。
水はけ抜群なので、室内でも根腐れを起こしにくく、虫の発生を抑えて清潔にグリーンを楽しめます。
☆★虫がわかない土のおすすめは?清潔に観葉植物を楽しむなら土選びが超重要↓↓
害虫対策②水やりチェッカーを使ってみる
土が蒸れると害虫やカビ、根腐れの発生リスクが高まります。水やりの基本は、「土が乾いてからたっぷりと」です!
とはいえ、慣れるまでは水やりのタイミングがイマイチ分からない…という方も多いのではないでしょうか?
そんな時に重宝するのが、水やりチェッカー「サスティー」です。
使い方は簡単。土にスティック状のチェッカーを差しておくだけ。これだけで最適な水やりのタイミングを教えてくれるんだ。
☆★サスティーはあてにならない?実際に使ってみた感想、中芯の交換方法も↓↓
害虫対策③オルトランDXを土に混ぜる
オルトランDXをあらかじめ土に混ぜ込んでおくことで、害虫の発生を抑えてくれる効果が得られます。
土の上に撒いてもいいけど独特のニオイがするから、ニオイに敏感な方は土に混ぜて使うのがおすすめ。
☆★観葉植物、多肉植物を害虫から守る!オルトランDXの使い方【簡単】↓↓
害虫対策④明るく風通しの良い場所に置く
基本となるのが明るさと風通しです。
どんなに気を付けていても、薄暗く埃っぽい場所で管理していると虫が湧くリスクが高まります。
室内なら南~東向きの窓際、窓を閉め切る時期はサーキュレーターを回して空気を動かすことも害虫防止につながるよ!
☆★室内に置いてはいけない観葉植物はある?小さな子供やペットのいるお家での注意点↓↓
シェフレラ・ホンコンカポックに付きやすい害虫
ホンコンカポックに付きやすい害虫①カイガラムシ
葉の表面や裏、茎や付け根などに張り付くようにして潜んでいることが多いです。
経験上、ほとんど動くことはなく、口針を植物に差し込んで足は退化しています。
カポックの場合、子葉の付け根にくっついていることが多いです。(下写真)
張り付くように寄生しているから、軽く水を吹きかけたくらいでは取れないことが殆ど。綿棒やピンセットで確実に拭い取って。
ホンコンカポックに付きやすい害虫②ハダニ
カイガラムシと同じく吸汁によって葉を傷ませる害虫です。
主に葉の裏に潜んでいることが多く、1mmにも満たない非常に小さな害虫です。
空気が乾燥する室内で発生することが多い害虫だよ。葉の裏や付け根に蜘蛛の巣状のものを付着させる。蜘蛛の仲間の害虫。
ホンコンカポックに付きやすい害虫③アザミウマ
体調1mmほどの小さな虫で、放っておくと葉に穴を開けて摂食されます。
アザミウマの被害を受けた葉はまばらに変色し、斑点が現れることもあります。
▲アザミウマの被害を受けた観葉植物。葉がばまらに色抜けしている(7月頃)
特に若い葉や新芽が標的となりやすい。経験上、夏場によく発生するよ。よく見ると葉の上をちょこちょこ歩いているから見落とさないで!
ホンコンカポックに付きやすい害虫④コバエ
コバエは直接カポックに被害を与えるわけではありませんが、室内で発生するとものすごく不快になります。
いわゆる「不快害虫」です。
コバエは有機質の土を使っていると発生リスクが高まるよ。特にコバエが大量発生しやすいのが梅雨時期。
☆★観葉植物にコバエがわく原因は?駆除方法とコバエがわかなくなる方法↓↓
まとめ
- シェフレラ・ホンコンカポックに害虫が付いた時によく見られる症状には、「葉がベタつく」「蜘蛛の巣や白い粉のようなものが湧く」「葉がまばらに変色」「見慣れない粒々がある」など
- 害虫を放置していると枯らされてしまうどころか、他の植物にまで被害が拡がる恐れがある
- 害虫が疑われる場合、数が少ないようなら綿棒やピンセットで取り除き様子をみる
- 取ってもすぐ再発する、数が多い、被害箇所が広範囲の場合、殺虫剤の使用を検討➡観葉植物に付きやすい病害虫に効果を発揮するベニカXネクストスプレーがおすすめ
- 害虫予防には「室内向けの土を使う」「適切な水やり管理(水やりチェッカーを活用するのもおすすめ)」「オルトランDXを土に混ぜておく」「明るく風通しの良い場所で管理」などが効果的
- シェフレラ・ホンコンカポックに付きやすい害虫には「ハダニ」「カイガラムシ」「コバエ」「スリップス(アザミウマ)」などがある