観葉植物に肥料を与えたいけど、沢山ありすぎてどれを選べばいいか分からない。初心者でも使いやすくて効果的な肥料は?
今回は観葉植物の肥料に関するこういった疑問にお答えします。
この記事を読めば、
- 初心者でも使いやすくて効果的。観葉植物におすすめの肥料【3選】
- 観葉植物の肥料はいつ与えるのが正解?失敗しない肥料の与え方
- 「肥料」と「活力剤」の違いとは?
が分かるよ!
初心者でも使いやすくて効果的。観葉植物におすすめの肥料【厳選・3選】
まずはじめに、観葉植物を室内で育てる場合におすすめの肥料は、以下3つのポイントを押さえている必要があります。
- 虫が寄り付きにくいこと(室内でも清潔)
- においが少ないこと(ほぼしないものがベスト)
- 生育面もしっかりサポートしてくれる
これら3つのポイントを押さえた肥料を選択することで、室内でも快適に観葉植物を育てられます。
今回は実際に僕が使ってみて「これは良い!」と感じた肥料だけを厳選してみたよ。効果はもちろん室内でも清潔に管理できるのが◎!
観葉植物におすすめの肥料①土の表面に置くだけ「プロミック」
まずご紹介するのは「土の上に置くだけ」タイプの肥料。いわゆる「置き肥(おきひ)」です。
中でもプロミックはニオイがほとんどなく室内でも使いやすいのが特徴です。
プロミックは水やりの際に成分が溶けだし、効果が約1~2か月持続するよ。
プロミックが観葉植物の肥料におすすめな理由
- 土の上に置くだけで超簡単
- ゆっくり長く効果を発揮(約1~2か月)
- においがほぼなく室内でも清潔
- 窒素・リン酸・カリ成分をバランスよく配合
プロミックの使い方
使い方は超簡単で、観葉植物の茎や葉などに直接触れない位置に置くだけです。
効果は約1~2か月なので、2か月ほど経ったら新しいものと交換しましょう。
錠剤を割ったり砕いたりするのは×。また、植え替えした場合は1か月後から使用を開始してね。
観葉植物におすすめの肥料②ハイポネックス原液
ハイポネックス原液は1978年(昭和53年)から販売され続けている超超・定番の液体肥料。
ホームセンターや園芸店のみならず、スーパーに置いてあることもあるくらいメジャーな肥料です。
ちなみに「肥料」と「活力剤」は似て非なるもの。しっかりと効果を感じたいなら肥料を選ぶべき。活力剤と肥料と違いについてはこちらの記事を参考にしてみて。
ハイポネックス原液が観葉植物の肥料におすすめな理由
- 即効性肥料のため初心者でも効果を実感しやすい(2~3日ほどで葉の色つやが良くなる傾向)
- ガジュマルの生育に必要な15種類の栄養をバランス良く配合
- においが少なく室内でも快適、清潔に使える
- 化成肥料なので虫がわきにくく虫嫌いの人でも安心
ハイポネックス原液の使い方
春から秋にかけて月に2~3回程度、約500倍に薄めたものを水やりと同時に与えます。
水1リットルに対してキャップ約1/10を薄めて使います。
生育が緩慢になる冬の肥料は基本的に不要です。土が乾いたタイミングで水やりとともに与えます。
観葉植物の幹や葉に直接肥料がかからないよう、株元にそっと注ぎ込みましょう。
水やり後、受け皿に溜まった水をそのままにしておくのは×。コバエや根腐れの原因になるよ。面倒だけどできるだけこまめに捨てよう。
ちなみに、虫が苦手な方には殺虫成分入りのハイポネックスがおすすめです。
こちらのハイポネックスは肥料効果と殺虫効果が同時に得られる優れもの。
もちろん観葉植物全般に使用可能です。
「とにかく虫が苦手」という方はこちらのハイポネックスがおすすめ。こちらは約250倍に薄めて使ってね。
- 水500mlの場合⇒キャップ2目盛りを水で薄める
- 水1Lの場合⇒キャップ4目盛りを水で薄める
液体肥料は土の表面に何も残らないから見た目が綺麗。見栄えが気になる人は液体肥料をフル活用してみて。
あわせて読みたい「観葉植物に虫がわかない方法は?虫が苦手な方におすすめの選択肢も」
観葉植物におすすめの肥料③マグアンプD
こちらは、「土の表面に撒くor土に混ぜ込む」タイプの肥料「マグァンプD」です。
「マグァンプD」は虫を予防&退治までしてくれる効果的な肥料なんだ!
マグアンプDが観葉植物の肥料におすすめな理由
- 肥料やり、害虫の予防と退治が同時にできる
- 肥料効果と殺虫効果が約1か月持続
- においが少ないから室内でも快適に使用できる
- 見た目が気にならない(土に混ぜた場合)
マグアンプDの使い方
使い方は簡単で、1株に対して付属のスプーンひとさじ(5g)を土の表面に撒くor植え替え時に土に混ぜ込むだけ。
ただし、見た目が気になる方は土に混ぜ込むことをおすすめ。土の表面に撒いた場合、しばらくは白い粉が残ります。(下写真)
ちなみに付属の軽量スプーンは袋の裏に付いてるよ。↓↓
観葉植物の場合は1株に対して付属のスプーンひとさじ(約5g)を土に混ぜるor表土に撒くだけ。手軽に施肥&虫対策ができちゃう。
ちなみに、マグァンプdは大きめのホームセンターでも置いていないことが多い。筆者は土や鉢などと一緒にネットでまとめ買いしているよ。
観葉植物の肥料はいつ与えるのが正解?失敗しない肥料の与え方
最近、観葉植物に元気がない気がする…。そうだ、肥料を与えて栄養をつけさせたらいいかも!
「元気がない=栄養不足?=肥料を与えよう!」
このように考えていませんか?
実はこの考え方は間違い。肥料は弱っている時に与えるべきじゃないんだ。くわしく解説するよ!
観葉植物に肥料を与えるのは春~秋の生育期が基本!
気温が下がる冬は多くの観葉植物が「休眠期」を迎えています。
休眠期は低温によって植物の代謝が低下し根の活動が鈍くなっているのです。
そのため、冬に肥料を与えると吸収しきれずに鉢に長時間肥料成分が停滞することが考えられます。
冬の施肥は肥料成分を効率的に吸収できないだけでなく、根を傷めてしまう原因にもなりえるんだ。
植え替え後は約1か月経ってから肥料を与える
植え替えは植物にとって大きなストレスとなります。
傷ついた根が新しい土に適応するまでは少なくとも1か月は必要です。
そのため、植え替え後すぐに肥料を与えると根の回復が遅れ生育に悪影響を与える恐れがあります。
植え替え後は最低でも2週間、できれば1か月程度は肥料を控えるのが安心。もちろん、根詰まりした状態での肥料やりも根を傷めてしまう恐れがあるため×。
観葉植物の調子が悪いとき、弱っているときは肥料を控える
弱った状態での肥料やりはさらなるストレスを引き起こす恐れがあります。
観葉植物は適切な時期に肥料を受け取ることで助けられますが、弱っている場合は無理に肥料を与えることでさらなる負担を与えてしまう恐れがあるのです。
観葉植物の調子が悪いと感じる場合は、まずその原因を導き出すことが大事。土や株の状態をしっかりと観察し、これまでの管理環境などを見直してみて。
「肥料」と「活力剤」の違いとは?
肥料で広く知られているのが「ハイポネックス」です(上写真)。
昔からある定番の液体肥料。このパッケージ、一度は見たことがあるのでは?
次に、活力剤でよく知られているのが「アンプル剤(逆さにして土に挿すタイプのグリーンの容器のもの)」「リキダス(商品名)」「メネデール(商品名)」などです。(下写真)
肥料と活力剤。何となく似ている両者ですが、肥料と活力剤は同じものなのでしょうか?
肥料か活力剤かは「窒素・リン酸・カリ」の含有量で決まる
そもそも活力剤と肥料って違うの?
活力剤は肥料ではないよ。実は、肥料と活力剤はまったく異なるものなんだ。
- 肥料➡窒素・リン酸・カリなどの植物が大きくなるための栄養素を、法律で定められた数値以上含むものをさす
- 活力剤➡少量(肥料に満たない量)の窒素・リン酸・カリなどの養分と「微量要素(ビタミン、アミノ酸など)」を含むものや、微量要素のみを含むものなどをさす
肥料は肥料取締法と言う法律により、製品に含まれる肥料成分の含有量が定められていて、その基準に満たない製品は「肥料」という名称では販売できません。そのため、低濃度の製品は「活力剤」として販売されます。
「肥料=栄養分(主食)」「活力剤=栄養補助食品(サプリメント)」のイメージ
肥料と活力剤の違いは法律で定められているということが分かった。
じゃあ、結局、観葉植物に必要なのは「肥料」と「活力剤」どっち?
人の食生活に例えた場合、主な栄養補給手段となるのが毎日の食事です。これが、観葉植物にとっての肥料といえるでしょう。
そして、毎日の食事で足りない分の栄養素を、各種サプリメントや栄養補助食品などで補っている方も多いのではないでしょうか?
これが、観葉植物にとっての活力剤のイメージです。
観葉植物の状態や時期によって「肥料を使うべきか?活力剤を使うべきか?」「両者を併用すべきか?」「何も使わない方がいいのか?」などを判断する必要があるんだ。
肥料を使う場合は3つのポイントをクリアしていることが条件
観葉植物に肥料を使う場合、以下3つのポイントをクリアしていることが条件です。
- 生育がさかんな春~秋であること…生育が鈍る冬の肥料は基本不要
- 株が弱っていないこと…株が弱っている場合、肥料を与えることで逆に根を傷めてしまう恐れがあります。まずは原因特定と株を回復させることが重要です
- 根詰まりしていないこと…鉢内が根っこでぎゅうぎゅう詰めの場合、水はけが悪くなることで根が傷みやすいです。まずは根詰まりを解消し、植え替え後1か月ほど経ってから肥料を与えます
まとめ
- 室内で観葉植物を育てている人におすすめの肥料は「ニオイが少ない」「虫が寄り付きにくい」「生育面もしっかりサポート」の3つの条件をクリアしている必要あり
- 上記3つの条件をクリアしたおすすめの肥料はプロミック・ハイポネックス原液・虫を予防するマグァンプD
- 観葉植物の肥料は春~秋にかけての暖かい時期に与えるのが基本
- 冬の肥料は基本的に不要である
- 植え替え後は1ヶ月ほど経ってから肥料を与える(マグアンプDの場合はそのまま混ぜ込んでok)
- 観葉植物が弱っている時は肥料を控える
- 活力剤と肥料はまったくの別物。しっかりとした効果を求めるなら肥料を使う
- 足りない栄養素を補ってくれるのが活力剤。あくまでサポート的存在
観葉植物におすすめの肥料【厳選・3選】
☆★土の上に置くだけでok。効果は約1か月。2か月ごとに交換。ニオイがほぼ無く室内でも快適↓↓
☆★水で薄めて与える液体肥料。ニオイが少なく室内でも安心して使える。即効性があるから効果が実感しやすい↓↓
☆★虫が苦手な方におすすめ。殺虫成分入りのハイポネックス。肥料効果と殺虫効果を同時に得られる優れもの↓↓
☆★肥料効果・殺虫効果・害虫予防が同時に出来る!土の上に撒くor土に混ぜ込むタイプの肥料↓↓